WiMAXは、小型端末を使ってインターネット通信が出来るサービスとして有名ですよね。
しかし、家の中に置いて使用するホームルーター端末を選ぶことも可能なんです。
ホームルーターは、自宅でしか使用しない方で固定ネット回線の工事が出来ない方や、引っ越しが多い方に特におすすめです。
今回は、WiMAXの最新ホームルーター「HOME L02」について調べてみました。
WiMAXの端末をポータブルルーターとホームルーターのどちらで契約しようか迷っている方は、ぜひお読みださい。
この記事の目次
①WiMAX「HOME L02」は前機種からどう進化したの?
WiMAXの最新ホームルーター「HOME L02」のスペックを見ていきましょう。
1.1 HOME L02の全スペック
WiMAXの前機種「HOME L01s」と最新ホームルーター「HOME L02」のスペックやサイズを比べました。
WiMAX新旧ホームルータースペック表 | ||
HOME L02 | HOME L01s | |
発売日 | 2019年1月25日 | 2018年1月12日 |
最大下り速度 | 【ハイスピードモード】
558Mbps 【ハイスピードプラスエリアモード】 LANケーブル接続:1000Mbps Wi-Fi接続:867Mbps (WAN側:1237Mbps) |
440Mbps |
最大上り速度 | 【ハイスピードモード】
30Mbps 【ハイスピードプラスエリアモード】 75Mbps |
30Mbps |
同時接続台数 | 40台 | 42台 |
ビームフォーミング | 有り | 無し |
高感度アンテナ | 有り | 無し |
寸法 | 約93×93×178mm | 約93×180×93mm |
重量 | 約436g | 約450g |
次項から、スペックについて詳しく解説します。
1.2通信速度がアップ
新旧のホームルーターを比べ一番進化した部分は「通信速度」です。
WiMAXで使える通信モードは2つあります。
- ハイスピードエリア(通常モード):WiMAX+2
- ハイスピードエリアプラス(緊急時モード):WiMAX+2・au 4G LTE
HOME L02は、ハイスピードプラスエリアで通信した場合の速度がWAN側で最大1237Mbpsとなり、ホームルーター史上初ギガビットを超える通信速度が実現しました。
LAN側はLANケーブルで繋げば1000Mbps、Wi-Fiで繋げば867Mbpsが最大速度です。
また、通常モードのハイスピードでも「下り最大558Mbps」ですので旧機種より100Mbpsほど速くなっています。
1.3通信の安定性がアップ
HOME L02には、通信の安定性を上げるための機能が追加されています。
- 全方位をカバーする4本の高感度アンテナ
- Wi-Fi TXビームフォーミング機能
これらは従来にない機能です。
高感度アンテナは、基地局からの電波をキャッチしやすくしています。
いままで繋がりにくかった場所でも使える可能性が上がります。
ビームフォーミングは、繋ぎたい端末に集中的にWi-Fiをとばせる機能です。
通信の安定性が向上し、Wi-Fi電波の受信速度が約30%アップします。
1.4専用アプリで通信状況が確認できる
HUAWEI HiLinkという専用のアプリをスマホにインストールすれば、簡単にルーターの状態を見たり、通信モードを切り替えることができます。
1.5 Wi-Fi設定お引越しが便利
通常、新しいWi-Fiルーターを設置する場合は、家中の端末ごとにそれぞれ「SSIDをパスワード」を変更する必要があります。
しかし、HOME L02には「Wi-Fi設定お引越し」機能があるので、これまで利用していたWi-Fiルーターの設定情報を簡単に引き継ぐことができます。
②ホームルーターとモバイルルーターの違いは?
WiMAXで契約する際に、ポータブルルーターとホームルーターのどちらがいいか迷っている方のために、これらルーターの違いを説明します。
2.1 1番の違いは持ち運びに不便なこと
WiMAXと言えば、ポケットに入れられる小型ルーターでどこでも使えるイメージが強いですよね。
このようなポケットサイズの端末は「モバイルルーター」といいます。
一方、HOME L02のように据え置き型の端末は「ホームルーター」といいます。
モバイルルーターは小型で、バッテリー内蔵のため持ち運べるのが最大の特徴です。
ホームルーターは大きく、バッテリーが内蔵されていないので常にコンセントからの電源供給が必要です。
ただし、HOME L02は電源が確保できれば契約住所以外でも使えるので、旅先のホテルや車内で使う事も可能です。
2.2 Wi-Fiのパワーが違う
HOME L02のようなホームルーターのほうが、モバイルルーターよりもWi-Fiのパワーが強いという特徴があります。
モバイルルーターは持ち運ぶことが前提なので、常に端末の近くに置けるのでWi-Fiの飛距離は重要ではありません。
それに対し、ホームルーターは家全体をカバーしなくてはならないのでWi-Fiの飛距離が必要です。
そのため、ホームルーターのほうが通信速度が上がりやすく、自宅で複数の端末に繋いで使うのに有利です。
2.3 LANポートの有無
モバイルルーターにはLANポートが無いので、LANケーブルを使った有線接続ができません。
LANケーブルで湯煎接続をするには、別売りのクレードルを買う必要があります。
HOME L02であれば、LANポートが最初から2つ付いているので、LANケーブルで簡単に有線接続が可能です。
2.4 通信速度の違い
ホームルーターのHOME L02と同時期に発売されたモバイルルーターのW06も、最高速度がギガビット超えた端末です。
WiMAX最新機種の速度一覧表 | ||
L02(ホームルーター) | W06(モバイルルーター) | |
ハイスピード | 下り最大:558Mbps
上り最大:30Mbps |
下り最大:558Mbps
上り最大:30Mbps |
ハイスピードプラスエリア | 下り最大:1000Mbps
上り最大:75Mbps |
下り最大:1237Mbps
上り最大:75Mbps |
各最新機種の通信速度で違う部分は、ハイスピードプラスエリアの下り最大速度です。
モバイルルーターのW06は1237Mbpsで、ホームルーターのL02は1000Mbpsなので、モバイルルーターの方が速いという結果です。
これは、モバイルルーターのW06がUSB3.0で有線接続ができるため、WAN側の最大速度をそのまま使えるからです。
ホームルーターのL02も先ほど紹介したようにWAN側は1237Mbpsですが、LANポートが1000BASE-Tなので最大1Gbps止まりとなります。
Wi-Fiで接続した場合は、どちらの機種も最大速度は867Mbpsとなります。
しかし最大速度とは理論値にすぎず、実際に使用した場合の速度は100Mbps以下なので、この差は気にする必要はありません。
③WiMAX HOME L02はソフトバンクエアーよりも優れている?
ソフトバンクは、固定回線のソフトバンク光の他にも、ホームルーターで通信をするソフトバンクエアーがあります。
ソフトバンクエアーも、WiMAXのホームルーター端末と同じような機器を使います。
それぞれの項目でどちらが優れているか比較します。
3.1 通信速度の比較
HOME L02の速度は紹介したので、ソフトバンクエアーの速度のみ表にしました。
ソフトバンクエアーの通信速度 | |
下り最大 | 350Mbps |
上り最大 | 15Mbps |
WiMAXのHOME L02の通信速度は最大でギガ超えなので、ソフトバンクエアーのほうが遅い事が分かります。
3.2 安定性の比較
通信の安定性に関しては、使用する場所に左右されるのでどちら良いとは言えません。
使っている電波の周波数帯も、ソフトバンクエアーとWiMAXは同じ「2.5GHz帯」です。
3.3 通信可能エリア
WiMAXの電波は、UQコミュニケーションズが提供しています。
ソフトバンクエアーの電波は、Wireless City Planning株式会社が提供しています。
使えるエリアを検索するには、それぞれのサービスエリアマップを参照します。
利用可能なエリアの広さは、WiMAXの方がソフトバンクエアーよりも一回り広くなっています。
3.4 料金の比較
料金も気になるところですので、比較してみましょう。
各種料金比較表 | ||
L02(WiMAX) | ソフトバンクエアー | |
月額料金 | 1~2カ月目:3,609円
3カ月目以降:4,263円 |
1~24カ月目:3,800円
25カ月目以降:4,880円 |
端末料金 | 0円 | 58,320円
(1,620円値引き×36ヶ月相殺) |
キャッシュバック | 30,500円 | 33,000円 |
※WiMAXの料金はGMOとくとくBB WiMAXで比較
月額料金はWiMAXのほうが安く、また端末料金が始めから無料な点でもWiMAXが優れています。
キャッシュバック額はソフトバンクエアーのほうがやや多いことを差し引いても、WiMAXのほうがトータルでお得です。
ソフトバンクエアーも36ヶ月間使用すると端末代金が無料になりますが、途中で解約となると残債を支払う必要があります。
3.5 速度制限の比較
一定以上のデータ量を使用した場合にかかる速度制限を比べてみました。
ソフトバンクエアーには速度制限が全くありませんが、WiMAXは速度制限のルールが2つあります。
- ギガ放題:3日で10GBを超えた場合⇒約8時間1Mbpsとなる
- ハイスピードエリアプラス:7GBを超えた場合⇒月末まで128Kbpsとなる
これらの制限のうち、厳しいのはハイスピードエリアプラスで制限がかかった場合です。
au 4G LTEのハイスピードエリアプラスは、7GBを超えた時点で月末まで128Kbpsに制限されます。
制限がかかるとほとんどのネットサービスが利用不能になるので、ハイスピードエリアプラスは使いすぎに注意が必要です。
ギガ放題で3日間で10GBを使うと制限がかかりますが、制限時も約1Mbpsに下がるだけなので規制は緩いといえます。
3.6 登録住所以外での使用
WiMAXのHOME L02は、友人宅など登録以外の住所以外で使っても大丈夫です。
ソフトバンクエアーは利用規約により、登録の住所以外で使うことができません。
技術的には可能ですが、見つかると使用停止になる可能性があるのでやめましょう。
3.7 スマホセット割
WiMAXはauスマホとのセット割である「auスマートバリューmine」で、最大1,000円がスマホの料金から割引されます。
ソフトバンクエアーも、ソフトバンクスマホとのセット割である「おうち割光セット」で最大1,000円がスマホの料金から割引が受けられます。
スマホとのセット割比較表 | ||
L02(WiMAX) | ソフトバンクエアー | |
セット割名称 | auスマートバリューmine | おうち割光セット |
対象回線 | auスマホ/携帯/タブレット | ソフトバンクスマホ/携帯/タブレット |
1台あたりの割引額 | 最大1,000円 | 最大1,000円 |
適用台数 | 1台 | 10台 |
注意点 | 特に無し | ソフトバンクエアーの基本料金が24ヶ月間500円上がる |
ただし、ソフトバンクエアーでセット割引きを適用させると、ソフトバンクエアーの月の基本料金が500円上がるので、おうち割光セットの割引額が500円だけの人は意味がありません。
しかし、最大10台まで割引きが適用できるので、家族で複数人がソフトバンクのスマホユーザーであればとても得です。
auスマートバリューmineは1台しか割引きが適用できないので、auスマホのユーザが家族に何人いても最大1,000円の割引きのみです。
3.8 IP電話
ソフトバンクエアーは「でんわユニット」を取り付けると、固定電話より料金が安いIP電話が使えます。
現在、固定電話の需要はあまり多くはありませんが、固定電話が必要な方はソフトバンクエアーにするといいでしょう。
WiMAXのHOME 02には、固定電話の機能はありません。
④WiMAX「HOME L02」利用者の口コミ・評判は?
WiMAXのHOMWE L02のスペックはすごいですが、実際の利用者の満足度はどうなっているのか口コミ・評判を調べてみました。
4.1 良い口コミ・評判
まずはHOME L02の良い口コミから紹介します。
函館 湯の川温泉、L02 WiMAX 2+繋がる。 pic.twitter.com/E33Ozdz3uF
— Jun Shimada (@shimajiro) February 19, 2019
このように、旅行先に持って行って使える点はメリットですね。
WiMAX最新ホームルーター HOME L02 に変えたら、家のネット環境が格段に改善。今までの、WX03だと全然接続が安定しなかったのに。契約更新忘れないで良かった。
— ichi (@ichi123daaa) February 12, 2019
同じWiMAXでも機種により通信状況は大きな差があるようです。
そのため、新規契約時や機種変更時は最新機種を選ぶと間違いありません。
4.2 悪い口コミ・評判
次にあまり良くない口コミもお伝えしないといけません。
#UQ #WiMAX の #L02 、ハイスピードモード、アンテナ3/4でこの程度しか速度が出ない。エリアマップでは最高速エリアの中心なのに…再三の要望も一向に電波改善されず。 pic.twitter.com/ee4n4SBLye
— naruto (@naruto_jp) January 28, 2019
上記の口コミは、期待したほど速度が出なかったというものです。
たしかにスペックと比較して下り48Mbpsは遅いですが、WiMAXの中では平均的な速度です。
⑤WiMAXの「HOME L02」を申し込むならどのプロバイダ?
WiMAXは取扱いプロバイダがたくさんありますが、どのプロバイダでも通信速度や通信品質は全く同じです。
そのため、HOME L02を取り扱っていて料金が安いプロバイダから申し込むのが正解です。
GMOとくとくBBであれば、安い基本料金と高額なキャッシュバック、さらにHOME L02が無料です。
GMOとくとくBB WiMAXの基本情報 | |
月額基本料金 | 1~2カ月目:3,609円
3カ月目以降:4,263円 |
L02購入費用 | HOME L02購入費用:0円 |
契約期間 | 契約期間:3年 |
事務手数料 | 事務手数料:3,000円 |
キャッシュバック | キャッシュバック:30,500円 |
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今回は、WiMAXの最新ホームルーターHOME L02について詳しく解説してきました。
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