GWiFiはよくある「月々○○円で〇GBまで」というレンタル形式のWi-Fiルーターではありません。
GWiFiは
- GWiFiの専用端末であるG3000を最初に購入
- 使いたい分だけのパケットデータを購入
して使う形式となっています。
クラウドSIMの技術を使っているので、日本国内のみだけでなく海外でも使えるのが特徴的です。
競合他社と比較した場合、
『GWiFiはお得なのかどうか』
詳しく調査しました。
詳しくは、下記の「モバイルルーターの選び方」の記事をチェックしてみてくださいね。
この記事の目次
①GWiFiとは?
GWiFiの特徴を詳しく紹介します。
使い方について
GWiFiはWiMAXやどんなときもWi-Fiのような一般的なWi-Fiサービスとは使い方が違います。
まず、Amazon、ビッグカメラ、ヨドバシカメラ等で
専用端末のG3000を購入
する必要があります。
G3000購入後、
- 専用ページで会員登録
- 使いたいパケットデータを会員ページにログインして購入する
とすぐに利用可能になります。
なので、一般的なWi-Fiサービスのように
- 初期契約事務手数料
- 月額利用料金
といったものは一切かかりません。
ただし、購入じゃなくてレンタルが良いという方のために、レンタルの
「My-Fi」
というサービスもあります。(My-Fiは事務手数料や月額料金がかかる)
ここで
- GWiFiの買い切りタイプ
- GWiFiのレンタルサービス
の両方を紹介するとかなりややこしくなってしまいます。
そのため、今回は
「買い切りタイプ」
についてのみ解説します。
②モバイルルーターG3000のスペックと購入価格
モバイルルーター自体のスペックとしては、
- U2s
- FS030W
といった競合他社が使っている機種とそれほど変わりません。
機種名 | G3000 |
サイズ | 100(L)×70(W)×15(H)mm |
重量 | 約150g |
最大速度 | 下り150Mbps/上り50Mbps |
最大利用台数 | 5台 |
バッテリー容量 | 2800mAh |
連続待ち受け | 約8時間 |
インターフェース(充電ポート) | マイクロUSB |
本体価格 | 19,800円 |
ただ、若干バッテリー持ちは悪いように感じます。
本体価格は19,800円です。
それと、注意点としてG3000にはmicroSIMスロットがついてますが、これは利用できません。
あくまでパケットデータを購入しクラウドSIMを使った通信しかできません。
「SIMフリーのモバイルルーターとして併用しようか」
と考えている方は、物理SIMを挿入しても残念ながら使えないため注意してください。
- GWiFiの端末G3000は他社の端末を同じようなスペックです!
- 他社のSIMフリーカードを挿入しても使えません!
国内利用料金について
GWiFiの国内パケット料金プランは4つあります。
購入したパケットは30日間有効です。
データ通信量(30日間有効) | 購入価格 |
3GB | 1,370円 |
5GB | 2,111円 |
10GB | 3,222円 |
100GB | 3,685円 |
10GB以下のプランは使えるデータ通信量に対し料金が割高だと思われます。
でも、100GBで3,685円なので、特別めちゃくちゃ高いわけではないです。
たとえば、UQ WiMAXが月額3,880円ですから、それよりは安いということです。
海外利用料金について
GWiFiの海外パケット料金は、1日あたりの利用料金になります。
使えるデータ通信量は500MBです。
利用可能な国 | 利用料金(1日当たり500MB) |
【対応国A(59カ国)】
<アジア> インド、インドネシア、シンガポール、タイ、韓国、中国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾、香港 <オセアニア> オーストラリア <欧州> グアドループ、マン島、マルティニーク、マヨット、レユニオン、ジブラルタル、アイスランド、アイルランド、アルバニア、イタリア、ウクライナ、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、サンマリノ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、モナコ、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク、ロシア |
680円 |
【対応国B(2カ国)】
<北米> アメリカ、カナダ、ハワイ、アラスカ |
980円 |
【対応国B(9カ国)】
<中東> アラブ首長国連邦、イスラエル、イラク、オマーン、カタール、サウジアラビア、トルコ、バーレーン、ヨルダン |
1,280円 |
他社の
- イモトのWiFiや
- グローバルWi-Fi
などの海外用レンタルWi-Fiサービスと比較すれば、なかなか安い金額です。
たとえば、ハワイはイモトのWiFiだと500MB/日で1,580円もしますが、GWiFiは980円です。
③他社と比較したGWiFiのメリット
競合他社とGWiFiを比較した場合、メリットと言えるのが次の項目です。
【GWiFiのメリット】
- 月額料金が不要なので使いたいときだけ使える
- 海外利用料金が安い
それぞれ詳しく解説します。
メリット⑴:月額料金が不要なので使いたいときだけ使える
最初に端末さえ購入してしまえば、料金はパケットデータを購入したときのみかかります。
そのため、月額料金が不要です。
なので、たとえば
「自宅にメイン回線として光回線を引いていて、モバイルルーターは使いたいときだけ使う」
といった形が取れます。
メリット⑵:海外利用料金が安い
GWiFiの海外利用料金は他社と比較すると安いです。
たとえば、国内と海外の両方で使えるクラウドSIMを使ったWi-Fiサービスに
「Mugen WiFi」
があります。
Mugen WiFiと比較するとこうです。
1日の利用料金 | 月額料金 | |
GWiFi | 対応国A:680円/500MB
対応国B:980円/500MB 対応国C:1280円/500MB |
0円 |
MUGEN WiFi | エリアA:1,200円/1GB
エリアB:1,600円/1GB |
3,050円 |
たとえば、中国や韓国などのアジアエリアでは、
- MUGEN WiFiは1日あたり1,200円/1GB
- GWiFiは一日あたり680円/500MB
で使えるというわけです。
1MBあたりの単価で計算するとGWiFiのほうが高くはなってしまいます。
ですが、
「1日500MBでも十分という人」
であれば安く使えます。
海外で
- LINE
- Skype
- 地図アプリ
を開く程度しか使わないのであれば、500MBでも十分でしょう。
それに、MUGEN WiFiのような国内外両立して使えるWi-Fiサービスは、
海外へ行っているときも月額料金を払い続ける
わけです。
それを考えれば月額料金の費用が一切ないGWiFiのほうが海外利用が多い人にとってはお得です。
④他社と比較したGWiFiのデメリット
競合他社とGWiFiを比較した場合、デメリットと言えるのが次の項目です。
【GWiFiのデメリット】
- 端末購入の初期費用が高い
- 利用可能国が少ない
- 国内利用料金は高め
それぞれ詳しく解説します。
デメリット⑴:端末購入の初期費用が高い
GWiFiを使うために必要な端末G3000は
定価19,800円
です。
なので、これを購入しなければならず初期費用が高いです。
レンタル方式の一般的なWi-Fiサービスは、新規契約事務手数料の3,000円がかかるぐらいです。
なので、初期費用をあまりかけたくない人には向いていません。
デメリット⑵:利用可能国が少ない
GWiFiで利用可能な海外の国は70カ国です。
これは、Mugen WiFiの134カ国と比べると半分程度と非常に少ないです。
デメリット⑶:国内利用料金は割高
GWiFiを日本国内だけで使うのはおすすめできません。
なぜなら、一番お得なプランでも
30日100GBで3,685円
と割高になっているからです。
国内利用料金 | データ通信量 | |
GWiFi | 3,685円/30日 | 100GB/30日 |
MUGEN WiFi | 3,050円/月 | 100GB/月 |
WiMAX(GMOとくとくBB) | 1~2カ月目3,690円/月
以降4,263円/月 |
10GB/3日 |
GWiFiと同じ「100ギガ/月」の利用通信量であれば、MUGEN WiFiをおすすめしています。
月額3,050円で「1ヶ月あたり635円も支払いが抑えられる」からです。
⑤GWiFiの口コミ・評判
Twitterで見つけたGWiFiの口コミ評判を紹介します。
通信速度の評判
伊豆長岡駅よりは速度が落ちるね。 #Gwifi (大仁まごころ市場) pic.twitter.com/dOIU7Dwt3E
— 古野 シンジ@某所スクール名:吉野シンジ (@snjfrn) July 28, 2019
永田町付近の現在のG3000の速度 #g3000 #GWiFi pic.twitter.com/oBebytMeCJ
— こしあんドナもち (@peppusi) September 17, 2017
通信速度は利用場所や利用時間によってピンキリですが、10~40Mbpsが平均的なようです。
使い勝手の評判は良い
GWIFIの100Gプラン、特にパケット量に気を使うことなく3週間使ったけど使用量が27Gとちょっと。
これは結構贅沢な使い方しても余るぞ…?
それでひと月4000円で使いたいときだけのチャージ式ってのは俺にとっては使い勝手が良いんで、よっぽど悪くならない限りは運用していきます。— さてら (@satoshi_zero) September 28, 2017
僕は、国内、海外で使用できるWIFIルータのGWIFIを持ってます。
年に6回は海外に行くのでその都度会社WIFIをレンタルしなくてよいので便利です。
海外の場合は1日最大500MBまで使えて1日単位でデータチャージして使用します— yonechi (@yosa_yone) March 24, 2019
GWiFiいいかも。チャージ制だから使うときだけ必要な容量チャージしておけばいいし、なんだったら100GBチャージして使いまくることもできるし。速度制限が無いってのはでかい。
— Geoside (@Geoside) July 17, 2017
「使いたいときだけ使える」というのが、人によっては結構評判が良いみたいですね。
「つながらない」などトラブルに関する評判は多い
GWIFI、サイトのエラーでチャージ出来ません。
そして、昨日が前回チャージ分のラストの日で40G位通信量の残りがあったからゲームでもダウンロードしようかと思ってたのになぁ。
これの補償はないだろうなぁ。— さてら (@satoshi_zero) February 2, 2018
またgwifi落ちてる?#gwifi
— 水牛ダンス (@suicaedy) February 1, 2018
gwifiまだだめなんだ
遂にサポートからのメール返信もなくなった— ベラロナ (@zabi46491) September 27, 2019
GWiFi…。障害告知だけメール来るな。1ヶ月か2ヶ月に一度。
— Jun Shimada (@shimajiro) March 1, 2018
障害発生が多いという口コミ評判もボチボチあるので、トラブルは多いみたいです。
⑥GWiFiがおすすめできる人は?
GWiFiがおすすめできるのは、
「海外への旅行や出張を頻繁に行う機会が多い人」
です。
GWiFiには多少国内料金が高いというデメリットはあります。
ですが、いちいち海外用レンタルWi-Fiの手配をしなくていいため便利です。
逆に、
- 海外へ全く行く機会もない
- 1年に1回程度たまに行くぐらい
なら、GWiFiを使うメリットはありません。
他社のクラウドSIMを使ったWi-Fiサービスでも海外へ持っていくだけで使える
ので、別にGWiFiである必要もないでしょう。
⑦GWiFiがおすすめできない人向けのWi-Fiサービス
GWiFiが向いていない人に代わりにおすすめのモバイルルーターサービスは、下記の通り。
詳しくは、下記の「モバイルルーターの選び方」の記事をチェックしてみてくださいね。
GWiFiまとめ
GWiFiはパケットデータを購入して使う方式です。
なので、一般的なWi-Fiサービスとは少し違います。
最初に約2万円のモバイルルーター端末を購入しなければならないのがデメリットです。
それと、GWiFiは日本国内だけで使う場合も割高なためおすすめできません。
GWiFiはあくまで、
「頻繁に海外に行く方が用意しておくと便利」
程度のものかと思います。
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