日本で最も有名なインターネットサービスといえばフレッツ光です。
利用者数もダントツのトップで、ネットを使うときにまず選択肢になるのがフレッツでしょう。
ですが、インターネットの契約は、プランや仕組みが複雑なので、適正なものを選べている方は少ないものです。
この記事では西日本エリアの方に向けて、「フレッツ西日本」について詳しく解説していきます。
- 適正な価格
- 無駄のないプランの選び方
- プロバイダーの選び方
- トラブル対処や解約時の注意点
など、フレッツ西日本を利用する際に、必要な情報をすべて網羅しています。
これから利用する方も、すでに利用をされていてコスト・品質に不満がある方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
①フレッツ光西日本の料金について
まずは、フレッツ光西日本を利用する際の、コスト面から見ていきましょう。
適正な金額から、無駄のないプランの選び方をご紹介していきます。
1.1今どきのネット回線は適正な金額はいくらくらいか
現在の仕組みでは、自宅でインターネットを利用する場合、4,000~6,000円/月ほどかかります。
料金は、戸建てかマンションかで大きく変わり、戸建てのほうが料金は高く、マンションのほうが料金は安いです。
フレッツ以外にもインターネットを利用することはできますが、とりあえずはこの金額に収まっていれば大きな問題はないといってよいでしょう。
逆にこれ以上の支払いをしている場合は、オプションか契約内容にムダがあるので、見直す必要があります。
料金の内訳は、
- 光回線利用料金
- モデム等の端末レンタル料金
- プロバイダ利用料金
などがあります。
これらのサービスは、ユーザーが自ら選択することができますが、選択を誤ると大きく損をすることもあり得ます。
月々数百円でも安い料金プランに変更すると、長い目で見れば大きく得をします。
1.2フレッツ光西日本の場合の相場
フレッツ光西日本の場合、定額制サービスのフレッツ光ネクストがあります。
各種割引未適用だと回線使用料は、下記のようになります。
- 戸建て:5,400円/月
- マンション:3,700円/月
これを、フレッツ光西日本が提供している各種割引サービスを利用すれば、次のように下がります。
- 戸建て:3,810円/月
- マンション:2,930円/月
これにプロバイダー料金などが加算され、4,000~6,000円の範囲内に収めることになります。
1.3フレッツ光西日本の主要なプランと料金
NTT西日本が提供するフレッツは大きく分けて2つあります。
- 料金が定額制で、かつ、1Gbpsの高速通信が可能な『フレッツ光ネクスト隼』
- 料金が従量制で、100Mbps通信の『フレッツ光ライト』
インターネットで動画の視聴や、毎日使う人は定額制のフレッツ光ネクスト隼を選びましょう。
メールや週に1回程度しかインターネットを利用しない人は、利用量320MBまでは基本料金だけ(割引適用時:戸建て2,300円/月、マンション2,200円/月)で済むフレッツ光ライトがおすすめです。
最近は動画や音楽の視聴をする方が多いので、「ネクスト隼」のほうが一般的と言えます。
これからの時代、IT技術の進歩に伴いインターネットにおけるデータ通信量はどんどん大きくなっていきます。
あまりインターネットを利用しなくても閲覧するサイトによってデータ通信量が思いのほか大きい場合や、スマートホンなどパソコン以外の端末によりデータ通信量が増加する場合があります。
最低でも家族が2人以上いる場合は、フレッツ光ライトよりもフレッツ光ネクスト隼を利用したほうがお得になる可能性が高いです。
1.4「もっともっと割」は必ず使いたい割引
フレッツ光ネクストのお得な割引サービスが『もっともっと割』です。
もっともっと割は、既存のフレッツ光ネクストユーザーが申し込める『光もっともっと割』と、新規のフレッツ光ネクスト契約ユーザー対象の『Web光もっともっと割』があります。
割引方法はどちらも同じですが、Web光もっともっと割のほうが若干安くなります。
もっともっと割は、利用する年数によって割引額が大きくなるプランです。
割引は1ヵ月目から適用されるので、Web光もっともっと割の場合、戸建て3,810円/月、マンション2,930円/月になります。
プロバイダー料金がこの額に加算されるので、「もっともっと割」を使っていないと、月額6,000円を上回る可能性が高くなります。
フレッツを使う場合は、まずこの割引を適用するのが必須と考えていてOKです。
1.5フレッツ光西日本の主要なプロバイダと料金
NTT西日本のフレッツ光を契約すると、光回線を利用、モデム・ルータ等をレンタルすることができます。
しかし、それだけでインターネットを利用することはできません。
プロバイダとの契約が必要になります。
プロバイダ料金はフレッツ光西日本の回線利用料とは別に支払う必要があります。
フレッツ光西日本で利用できる主要プロバイダを紹介します。
主要4プロバイダー | |
OCN | 戸建て1,000円/月 マンション810円/月開通月無料。NTTコミュニケーションズ(株)が提供するプロバイダの最大手です。 |
plala(ぷらら) | 戸建て1,100円/月 マンション600~800/月まるまる1ヶ月無料。フレッツを提供するNTTの関連企業(株)NTTぷらら提供の大手プロバイダです。 |
BIGLOBE(ビッグローブ) | 戸建て1,000円/月 マンション650~850円/月開通月無料。開通月+11ヶ月無料。KDDIグループ傘下の企業で、OCNやSo-netなどに並ぶ大手プロバイダです。 |
AsahiNet(朝日ネット) | 戸建て780円/月 マンション700円/月開通月無料+11ヶ月500円。比較的古くからあるプロバイダで東証一部上場もしているので、信頼性は高いです。 |
※記載の料金やサービスは、Withフレッツ(フレッツ光+プロバイダまとめて申し込み)のフレッツ公式サイトから申し込んだ場合です。
AsahiNetは格安プロバイダーの一つで、非常に料金が安いのが特徴です。
ただ、通信品質はその他の大手に比べると、若干見劣りするといえるでしょう。
コスト面を重視したい方におすすめです。
その他の3社はいずれも、日本で屈指の大手プロバイダーなので、通信品質にも定評があります。
さほど違いはないので、迷ったら利用者数トップのOCNを選んでおけばよいでしょう。
1.5.1迷ったら「セットプラン(withフレッツ)」を使おう
フレッツ光西日本を申し込むときに、同時にプロバイダを申し込めるセットプラン(withフレッツ)があります。
※セットプランで利用可能なプロバイダーは10社
このプランを使わないと、プロバイダーを別途で自分で契約しないといけないので、面倒になります。
これからフレッツ光西日本を利用する人は、withフレッツの中のプロバイダを選ぶことをおすすめします。(上記4プロバイダーも入っています)
プロバイダーについては下記記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
「フレッツ光のプロバイダの選び方と基礎知識|おすすめ10選をご紹介します!」
1.6フレッツ光西日本の主要なオプションと料金
フレッツ光西日本では様々なオプションがありますが、人気の主要オプションは以下の2つになります。
これ以外のオプションは、よほど必要だと感じない限りは付けなくてよいです。
とりあえずこの2つは、使うかどうか検討してみて良いでしょう。
もちろん不要なら付けなくても問題ありません。
1.6.1ひかり電話
月額500円で固定電話が利用できます。
通話料金は日本全国どこにかけても8円/3分、携帯電話へは16円/60秒です。
従来からあるアナログ回線の電話と比べ、基本料金も通話料金もずっと安くなっています。
もちろんアナログ回線で利用していた電話番号が引き継げますし、新規でひかり電話の番号を取得することも可能です。
1.6.2ホームゲートウェイ無線LANカード
自宅でパソコンやタブレット、スマートホンなど複数の端末を利用する場合、ルーターが必須になります。
自宅にネット回線を引く場合は通常、回線終端装置が必要となり、さらに複数端末を利用したい場合にルーターを購入し取り付けるという形になります。
フレッツ光西日本の場合、回線終端装置とルーターを一つにまとめた装置(ホームゲートウェイ)で提供しています。
さらに、無線LANカードをホームゲートウェイに差し込むことによって、自宅でWi-Fiが利用できます。
簡単に言うと、このオプションを使えば、1つの機器(ホームゲートウェイ)で、接続からWi-Fiまですべて利用できるというわけです。
通常なら複数の機器が必要になるので、便利で評判が良いです。
ホームゲートウェイが250円、無線LANカードが100円でレンタルできます。
ひかり電話を契約する場合、ひかり電話対応端末機器がホームゲートウェイになってますので、無線LANカードのレンタル料金100円のみで利用できます。
②フレッツ利用中で「料金」「速度」いずれかに不満がある場合
今フレッツを利用中で、「料金」か「速度」に不満がある場合は、下記の点を見直すことをお勧めします。
- 利用しているオプション
- プロバイダー
では、この2点についてご紹介しましょう。
2.1料金が高い場合、不要なオプションを付けてない?
オプションは、記事前半でご紹介した2つ以外を付けている場合は、不要だと思うものは外してOKです。
これだけでコストはかなり下げられる可能性があります。
また「もっともっと割」を適用できているかどうかも重要です。
現在利用中のプランとオプションについて、コールセンターに問い合わせてみてください。
フレッツ光西日本コールセンター | |
電話 | 08002002116 |
受付時間 | 9:00~17:00
土日祝受付中(12/29~1/3を除く) |
2.2「通信速度」はプロバイダーの見直しで改善できる
プランやオプションが適正なのに、「通信速度」に不満をお持ちの方は、プロバイダーの乗り換えを検討してみることをおすすめします。
現在フレッツ光西日本の1Gbpsのプランを利用していて、速度に不満があるなら、プロバイダを変更することをおすすめします。
その場合、まずは速度低下の原因が本当にプロバイダにあるのかを知ることが大事です。
インターネットの利用者が増える時間帯18~22時あたりにだけ速度が低下するのであれば、プロバイダ側での混雑が原因で間違いないでしょう。
NTTのフレッツ故障受付へ連絡してプロバイダ側での混雑が発生しているのかをある程度調べてもらうこともできます。
フレッツ光西日本コールセンター | |
電話 | 0120248995 |
受付時間 | 9:00~17:00
土日祝受付中(12/29~1/3を除く) |
実際にどのプロバイダの品質が高いのかは、内部の人間でもわからないというのが、正直なところです。
同じプロバイダでも地域や、周辺の利用者によって、通信速度が全く違ってくるので、クチコミも鵜呑みにはできません。
そのため、乗り換え先を選ぶコツは、「まず大手の安心できるところの中から、できるだけ料金の安いプロバイダ」を選ぶことです。
2.2.1具体的にはどこを選べばよい?
具体的には、前半でご紹介した4社
- AsahiNet(朝日ネット)
- plala(ぷらら)
- OCN
- BIGLOBE(ビッグローブ)
あたりがベストな選択となるでしょう。
AsahiNet(朝日ネット)は料金が安いく、古くからあるプロバイダなのでおすすめです。
もう少し通信品質にこだわるなら、plala(ぷらら)、BIGLOBE(ビッグローブ)がおすすめです。
この2社はAshahiNet(朝日ネット)よりは料金が高いけどOCNより安くなります。
OCNは品質で選ぶなら最も安全と言える選択です。
利用者数もプロバイダーでダントツのトップで、設備の規模やトラブル対応の速さでは、間違いなく最高レベルです。
③初期費用(工事費)はいくらくらいかかるか
フレッツ光の工事は、自宅に工事担当者が訪問する派遣工事と、必要な機器だけが郵送される無派遣工事があります。
もともと光回線が自宅まで伸びていて、壁のジャックに光コンセントがついている部屋であれば無派遣工事です。
無派遣工事は、送られてきた回線終端装置をユーザーが取り付け、NTT側で開通のコマンドを投入するだけという簡単なものです。
無派遣工事は基本的に工事料金が発生しません。
派遣工事の場合は工事費用が発生し、マンションの場合76,00~15,000円、戸建ての場合18,000円となります。
これはお住まいの環境によってケースバイケースなので、利用前に実際にフレッツに問い合わせてから確認してみてくださいね。
③現在行われているフレッツ光西日本のキャンペーン
インターネット回線を利用する場合は、契約時のキャンペーンにも注目する必要があります。
家電量販店はフレッツ光西日本の代理店になっている場合が多く、3万円程度のキャッシュバックやパソコンのプレゼントなどを行っています。
しかし、多くのキャッシュバックには条件があり、さまざまなオプションに加入する必要があり、その説明が不親切なため、気づかないまま月々無駄な料金を支払ってしまっていたなどということもあり得ます。
最近では、光コラボという新しいサービスが登場してきた影響でフレッツがキャッシュバックをすることが少なくなり、キャッシュバックはほぼ無くなっています。
他社のお得なキャンペーンについては、次の項目で詳しくご紹介します。
3.3キャンペーンを考えると、他社のほうがお得?
インターネット回線はフレッツ光以外にも、コラボ光やauひかりなどがありますので、フレッツ光西日本ではなく他社を選んだほうが良いのか迷うと思います。
しかし、どこがお得かは利用形態によって1人1人違います。
なので、フレッツだけにこだわることなく、複数の回線を比較して、あなたに最適なものを選ぶ必要があります。
他社の割引(スマホのセット割)などを使うと、月々の通信費を大幅に抑えることも可能です。
今人気の主要他社の料金・キャンペーンについては下記記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。
あなたの場合はフレッツと、他社のどちらが低料金になるか比較してみてくださいね!
④転用を検討中の方
既存のフレッツ光の物理的な回線はそのまま利用して、コラボ光の事業者に契約を乗り換えることを転用といいます。
コラボ光はソフトバンク光やドコモ光といった大手携帯キャリアがコスト面では有利です。
転用の申し込みに当たり、訪問や電話営業は利用しないほうが無難です。
いらないオプションを付けられたり、当初の説明と違ったりと詐欺まがいのトラブルも報告されています。なるべくネットで申し込んだほうが安全です。
コラボ光への転用は既存の光回線をそのまま利用するため、工事料金が発生しません。手続きもネットで簡単にできます。
まず、NTT西日本のサイトで転用承諾番号を取得します。次に、転用先のコラボ事業者のサイトで申し込みを済ませます。
プロバイダが変わる場合は、現在のプロバイダへの解約の連絡も別途必要になります。
⑤解約時の注意点
auひかりなど、既存のフレッツ光回線を利用しない事業者へ乗り換える場合、現用回線の解約の手続が必要になります。
NTTのフレッツ光回線の解約は今のところ電話での連絡のみとなっています。
フレッツ光西日本を解約する場合、今まで使っていた宅内機器(ルータやモデム等)を返却します。現在契約中のプロバイダへも忘れずに連絡し解約手続きを取りましょう。
ほとんどのプロバイダはネットから申し込みできます。
まとめ:コラボ光やauひかりも、比較対象にいれて選ぼう
NTT西日本フレッツ光を検討中の方は、今はコラボ光というフレッツ光とまったく同じNTTの回線を利用する事業者があるので、フレッツ光にこだわる必要はありません。
すでにソフトバンクのスマートホンを利用しているのであれば、コラボ光のソフトバンク光を利用するべきです。スマホとのセット割があるのでコスト面を考えると断然お得です。
または、コラボ光のSo-net光は月額が安いことやキャッシュバックもあるので一番おすすめです。
すでにNTT西日本フレッツ光を利用中の方は、キャンペーンのキャッシュバック狙いでコラボ光へ転用することをおすすめします。その場合もSo-net光であれば大きなキャッシュバックを得ることができます。
コラボ光やauひかりへの転用は、ネットだけで完結し、工事費用も掛からないので気軽に転用可能です。
この辺りは初期費用も掛かりませんし、品質もフレッツと互角です。
なのでシンプルに、どちらが安くなるかを考えて選べばOKです。
光コラボやauひかりについては、下記記事の情報を参考に、比較してみてくださいね。