最近ではインターネット回線の訪問や電話による、悪質な営業が問題になっています。
この記事では、悪徳な営業代理店の被害者を一人でも減らすべく、「信頼できる代理店と悪徳業者の違い」「営業の断り方・撃退法」「契約してしまった場合の対処法」について詳しく解説していきます。
この記事の目次
①光回線の営業を断る方法
ではまず電話や訪問営業での勧誘をきっちりと断ることができる方法をご紹介していきましょう。
1.1相手が諦める「効果的な」断り方
基本的には「要りません」とひとこと言えば済む話なのですが、電話や訪問営業はなかなか引き下がらないことも多いので、「これを言えば一発で撃退できる」という効果的な断り方を紹介します。
最強の断り方|
撃退フレーズ「最近〇〇光に代えたばかりなんです」 |
〇○光は、たとえばドコモ光、ソフトバンク光、auひかりなどがあります。
基本的にこれをいえば、相手は引き下がるしかないので最も効果的でしょう。
※〇〇の中は、フレッツ以外であればなんでもOKです。
なぜこれが効果的かというと、光回線には2年縛りの契約があるからです。2年以内に解約すれば解約違約金が発生します。しかも、最近代えたばかりということは、工事費が発生しています。
工事費は分割払いするので、開通後すぐに解約してしまうと、多額の工事費の残債を一括で支払わなくなります。
ごく稀に異常にしつこい営業マンなどは「乗り換え先でキャッシュバックが貰えるから大丈夫ですよ」と食いついてきます。
この場合は「解約違約金+工事費残債で足が出る可能性があるので要りません」と断れば何もいえなくなるので大丈夫です。
1.2二度と来ないようにする方法
断っているのに、何度も営業を受けて迷惑している方も多いです。二度と営業が来ないようにする方法を説明します。
2度と営業ができないようにする方法
「母体の回線業者に連絡する」 |
訪問や電話で営業してくる業者はすべて代理店です。
(ちなみに家電量販店などの営業スタッフも代理店の方です)
彼らは、KDDIやNTTなど回線事業者から依頼を受けて営業をしています。
なので、代理店の母体会社であるKDDIやNTTへ申し入れれば勧誘は無くなります。
1.3回線ごとの連絡先
光コラボの営業も同じく、光コラボ事業者へ申し入れる必要があります。
以下の連絡先へ電話し、「電話・訪問営業の一切をしないでほしい」と主張してください。
各回線の勧誘停止 依頼先 | |
auひかりの営業 | KDDIお客様センター
0077-777または0120-22-0077 |
フレッツ光の場合 | NTTフレッツ光勧誘停止登録受付窓口
東日本エリア0120-849-994 西日本エリア0120-019-390 |
ドコモ光の場合 | ドコモインフォメーションセンター
0120-800-000 |
OCN光の場合 | NTTコミュニケーションズカスタマーズフロント
0120-506-506 |
ソフトバンク光の場合 | SoftBank 光 サポートセンター
0800-111-2009 |
ただし、これらの登録をしても、代理店や光回線サービスの種類はたくさんあるので、営業の電話がまたかかってくる場合があります。その場合は、一つ一つ着信拒否登録をするのが良いかと思います。
上記以外の回線から営業が来た場合は、各社の公式ホームページないのカスタマーセンターにご連絡ください。
別窓口にかけてしまった場合でも、担当部署に取り次いでもらえるのでとりあえずカスタマーセンターに問い合わせればOKです。
1.4訪問・電話営業をしてくる業者は2次、3次代理店
知らない番号からかかってきた電話に出ると、
- 「現在フレッツ光を使っている方にお得なキャンペーンのご案内です」
- 「こちらNTTの者ですが、月々の料金が安くなるプラン変更のご案内です」
- 「NTT東日本の〇○(代理店名)と申しますが、~」
などといった電話勧誘をされた経験がある方は多いでしょう。
訪問がくるケースでは、auのロゴマークが入ったジャンパーを着た若者が、訪問するなり「どちらの回線をお使いですか」と聞いてくる訪問営業を経験された方もいると思います。
これら訪問・電話営業をしている人は、NTTやKDDIの人間ではなく、NTTやKDDI、または、光コラボレーション事業者からの委託を受けた販売代理店の営業マンです。
営業スタイル・特典が非常に悪い
さらに、これらの営業スタイルで販売している業者は、2次(代理店の代理店)、3次(代理店の代理店の代理店)といった、母体からかなり離れた業者が多いです。
これらの業者になると母体の目が届かないため、かなりいい加減な営業を行っているところが多いです。
仲介業者が多いため、経費もかさみ、契約者の条件も必然的に悪いものになってしまいます。
はっきりいうと、訪問や電話営業からネット回線を申し込んでもメリットは一つもありません。
(中間マージンが増えるので、お客さんに還元されるキャッシュバックなどが少なくなります)
1.5NTTやKDDIを名乗っても、それは100%ウソ!
営業マンは、NTTやKDDIを名乗ることが多いです。有名な会社であるNTTやKDDIの名前を出すことにより、お客を安心させることが目的です。
ですがNTTやKDDIの正規のスタッフがこれらの営業をすることは100%ありません。
なので完全にウソです。
取扱商品がNTTのフレッツ光やKDDIのauひかりであれば、100歩譲ってNTTやKDDIを名乗るのもわからなくはないですが、まったく関係ない光コラボの代理店であっても、「NTTの方から来ました」などとあいまいな言い方でNTTを装う悪質な営業マンもいます。
1.6契約後のことは考えず、ウソを並べて契約を迫ってくる
代理店は、営業をかけて契約が成立すると、NTTやKDDI、光コラボレーション事業者等の回線事業者へお客様情報を取り次ぎ、回線事業者から報酬を貰って運営しています。
工事が開始された時点で代理店側への報酬が確定するので、とりあえず契約させて工事を完了させれば、あとあとお客様に「話と違う」と言われても知らん顔できます。
最終的にはお客さんの対応をするのはNTTやKDDIなので、代理店は「関係ありません」で押し通すことができてしまうわけです。
なので、平気で嘘を言って、とにかく契約を迫る代理店が多いのが事実です。
NTTやKDDIなどの事業者、契約させられたお客さんの両方にとって困った存在なので、最近では運営元の回線業者も、悪徳代理店の撤廃に力を入れています。
1.7「強制で契約しないといけない」という状況は絶対に無い
悪質な営業マンの営業トークは、
- 「契約しないと電話がつかえなくなる」
- 「現在使っているサービスが終了するので切り替えのご案内です」
などと、あたかも契約が必須であるようなニュアンスで営業する人がいます。
しかし、光回線を契約しないと電話が使えなくなるようなことはありませんし、現在使っているサービス終了のお知らせが訪問や電話で来ることはありません。
つい最近、NTTのフレッツADSLが2023年1月31日でサービス終了になると発表されました。フレッツADSLを使っている人は、たしかに他の光回線などに乗り換えなければインターネットが使えなくなりますが、まだ数年ありますので、契約を焦る必要はありません。
ちなみに、電話が使えなくなるということはありません。NTTでは2025年までに固定電話サービスをPSTN網からIP網へ移行すると発表しました。この報道を見て、従来のメタル回線の固定電話が使えなくなると思う方もいるかもしれませんが、網内がひかり電話と同じになるだけなので、メタル回線の固定電話を使っている方は今まで通り利用できます。
なので、契約が必須と言ってくる営業マンは嘘をついているので、嘘をつくような悪質な代理店の営業は断ったほうが良いでしょう。
1.8なんで住所・電話番号がバレてるの?
電話営業の場合は、ヤマをはって電話をかけてくるケースが多いです。
たとえば、「現在フレッツ光を利用の方へのご案内です~」とかかってきても、実際フレッツ光を使っているかどうか代理店側でわかっていないケースが多いです。
フレッツ光の利用者数が一番多いので、そのように電話すれば半分ぐらいは当たっているのです。
訪問営業の場合は、電柱からの引き込み線を見れば、光回線を引いている家かどうかはわかります。
これもほとんどがフレッツ光なので、KDDIの代理店であれば、光回線を引いている家を見つけてauひかりの訪問営業に行けばいいのです。
それと、名簿業者から個人情報を買っている代理店もあります。
名簿業者自体や名簿業者から名簿を買うこと自体は違法ではないので、結構多いと思われます。
②「納得しても」訪問や電話営業からは契約しない方が良い
訪問や電話営業をしてくる代理店のほとんどは2次代理店、3次代理店なので、キャッシュバック等の条件もお得度が低いものばかりです。
もし契約するにしても、同じ光回線ならば、必ずほかにもっとお得な条件の窓口があります。
2次・3次と間が増えるにつれて、中間マージンをとる業者が増えるため、1次の正規代理店よりお得な特典を提示することは不可能だからです。
電話営業や訪問営業を行っているところは、人件費にコストがかかるので、キャッシュバックにあまり力を入れられないという事情があります。
さらに、有料オプションに加入させられたり、担当営業マンの説明不足で聞いていた話と違うというトラブルにもなりえます。
特に、電話だけで契約すると、言った言わないの水掛け論になるのでトラブルの元です。
電話営業・訪問営業のキャッシュバックの相場は1万円~3万円程度です。
しかし、キャッシュバックを貰うための手続きが複雑で、結局は条件を満たしていないので1円も貰えないというケースも多いです。
③安全でかつお得に申し込みをするなら、絶対にネット代理店経由が良い
インターネット回線を申し込みたいのであれば、絶対にネット代理店を経由するのが良いです。
ネット代理店は基本的にネット上のサイト運営をする少数のスタッフが入れば成立し、さらに全国からお客さんを獲得できるので、利益率が圧倒的に高いです。
訪問や電話のように人件費がかからない分、お得なキャッシュバックを提示してさらに顧客を増やすことができるというわけです。
ネット代理店であれば、キャンペーンサイトに詳細が明記されていますし、クチコミなどで優良な代理店なのかどうか判断が付きやすいです。
3.1回線ごとのおすすめ代理店と最新の特典内容
回線ごとにおすすめの代理店とその特典を紹介します。
■auひかりの場合
一番良いネット代理店:NNコミュニケーションズ
有料オプション:なし
キャッシュバック振込時期:開通後最短1カ月
特典
申込み | キャッシュバック額 |
ネット+電話 | 50,000円 |
ネットのみ | 43,000円 |
auひかりの申し込み窓口の選び方と、注意点について下記の記事で詳しく解説しています。
こちらを参考に、あなたが最も納得がいく申し込み窓口を選んでみてくださいね。
また、auひかりの評判や特徴、本当にお得なのかどうかを下記の記事で解説しているので、こちらもご参考ください。
■ソフトバンク光の場合
一番良いネット代理店:エヌズカンパニー
有料オプション:なし
キャッシュバック振込時期:開通後最短2カ月
特典
申込み | キャッシュバック額 |
新規 | 28,000円 |
転用 | 13,000円 |
ソフトバンク光の申し込み窓口の選び方と、注意点について下記の記事で詳しく解説しています。
こちらを参考に、あなたが最も納得がいく申し込み窓口を選んでみてくださいね。
また、ソフトバンク光の評判や特徴、本当にお得なのかどうかを下記の記事で解説しているので、こちらもご参考ください。
■ドコモ光の場合
一番良いネット代理店:GMOとくとくBB
有料オプション:ひかりTVまたはスカパー(キャッシュバックの条件)
キャッシュバック振込時期:開通後最短1カ月
特典
申込み | キャッシュバック額 |
新規 | 11,000円 |
転用 | 15,500円または11,000円 |
その他特典:v6プラスWi-Fiルータ無料レンタル、出張サポート1回無料、セキュリティーサービス1年無料
ドコモ光の申し込み窓口の選び方と、注意点について下記の記事で詳しく解説しています。
こちらを参考に、あなたが最も納得がいく申し込み窓口を選んでみてくださいね。
また、ドコモ光の評判や特徴、本当にお得なのかどうかを下記の記事で解説しているので、こちらもご参考ください。
■NURO光の場合
一番良い代理店:アウンカンパニー
有料オプション:なし
キャッシュバック振込時期:開通後最短1カ月
特典
申込み | キャッシュバック額 |
ネット+電話 | 35,000円 |
ネットのみ | 30,000円 |
NURO光の申し込み窓口の選び方と、注意点について下記の記事で詳しく解説しています。
こちらを参考に、あなたが最も納得がいく申し込み窓口を選んでみてくださいね。
また、NURO光の評判や特徴、本当にお得なのかどうかを下記の記事で解説しているので、こちらもご参考ください。
④うっかり契約してしまった場合の対処法
最後にあなたやあなたの周りの人が、営業につられて申し込みをしてしまった際の、対処法を解説していきます。
不本意な契約なのであればきちんと解約できるので、安心してくださいね。
4.1そもそもどの時点で契約成立となる?
代理店はあくまでお客様情報を回線事業者へ取り次ぐだけなので、光回線の契約は回線事業者と直接行います。代理店から連絡をもらった回線事業者は、お客様へ必ず確認の連絡を入れるので、そこで契約の意思表示をすれば申し込み完了となります。
そして、回線事業者では工事完了日をもって契約成立と定めています。
4.2申し込みが成立してしまった場合のキャンセル方法
勧誘を受けて申し込みをしてしまったとしても、契約成立前(工事完了日前)であればキャンセル可能です。
代理店はあくまでお客様情報を取り次いだだけなので、キャンセルの連絡は回線事業者へ直接電話で連絡しキャンセルしましょう。
4.3クーリングオフできる方法
工事が入ってしまった場合は、契約成立のためキャンセルできませんが、初期契約解除制度を利用して契約の解除ができます。初期契約解除制度を利用すれば、解約違約金はかかりませんが、工事費は支払わなくてはならないので注意しましょう。
初期契約解除制度はクーリングオフに似た制度です。光回線はクーリングオフができないので、トラブルが多かったのですが、平成28年5月21日施行の改正電気通信事業法令によりこの制度が導入されました。
初期契約解約制度は、契約書面の受領日を初日とする8日間が経過するまでは、電気通信事業者の合意なく利用者の都合のみにより契約を解除できる制度です。
解除方法は、はがき等の書面を事業者に対して送付すると契約解除ができます。あくまで事業者ですので、代理店ではありません。
4.4解約・キャンセルに必要な費用
キャンセルには費用はかかりません。つまり、工事に入る前であれば完全に無料でキャンセルできます。
工事が開始されたら、初期契約解約制度を利用して解約ができますが、契約解除までに利用したサービスの利用料、契約解除までに行われた工事の費用、事務手数料は支払う必要があります。なので、初期契約解約制度を利用するメリットは、解約違約金が支払わなくて済むというだけです。
まとめ:訪問・営業に乗せられず、自分の意思で回線と窓口を選ぼう
光回線は、訪問や電話営業からは契約しない方がいいです。営業マンのほとんどは、都合のいいことしか言わないので、有料オプションに加入させられたり、月額料金が高くなったりする可能性があります。
インターネット回線を乗り換えたいのであれば、優良なネット代理店から申し込んだ方がずっとお得です。
申込みをしてしまった場合は、工事日まではキャンセルが可能なので、代理店にでなく、回線事業者へキャンセルの連絡をしましょう。
本当にお得なネット回線を選ぶコツ
ネット回線はお住いの環境や地域、使っているスマホなど、さまざまな条件によって、ベストな選択肢が変わってきます。
多くの方は営業マンのトークを鵜呑みにしてしまいますが、多くの場合、もっと良い条件のネット回線があります。
あなたの条件にぴったりのネット回線を下記の記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
住まいやスマホなどの条件を入力すると、最もあっている回線をご紹介します。