AsahiNet光は、株式会社朝日ネットが提供する光コラボ回線です。
光コラボ回線とは、NTTのフレッツ光の回線設備を利用し、光コラボレーション事業者が自社のサービスとして提供している回線の総称です。
朝日ネットは、もともとプロバイダー事業としてASAHIネットを提供していましたが、光コラボレーション事業の始まりにより、プロバイダーASAHIネットと光回線を一つにまとめた、光コラボ回線「AsahiNet光」を始めました。
今回は、AsahiNet光と主要回線の特徴や料金を比べ、あなたに合った回線探しのお手伝いをしています。
この記事の目次
①AsahiNet光のサービス概要
AsahiNet光についてもう少し説明していきます。
AsahiNet光は、光コラボ回線なので、フレッツ光からAsahiNet光へは、工事不要で簡単に乗換えが出来ます。
フレッツ光から、光コラボ回線への乗換えは転用と呼ばれ、通常の光回線間の乗換えとは区別されています。
フレッツ光でプロバイダーにASAHIネットを利用している方は、AsahiNet光へ転用するだけで料金の支払い先が1か所になり、条件によっては基本料金が安くなります。
AsahiNet光には、ASAHIネット会員になると割引きが受けられるサービスがあるので、ASAHIネット会員歴が長い人料金が安くなる設定になっています。
そのため、フレッツ光でプロバイダーにASAHIネットを使っている人は、AsahiNet光へ転用したほうがお得になります。
②AsahiNet光と他社回線の費用を徹底比較
AsahiNet光と主要光回線の各種料金を比較してみました。
2.1基本料金の比較
まず、AsahiNet光と他社回線の基本料金を比較します。
比較対象は、主要光回線の「フレッツ光・auひかり・ドコモ光・ソフトバンク光」です。
フレッツ光だけはプロバイダー料金が別になっているので、今回はプロバイダーにAsahiネットを利用した場合の合計金額で比較します。
AsahiNet光と主要光4回線の料金比較表(戸建てタイプ) | |
AsahiNet光 | 1年目4,990円(スタートキャンペーン)
2年目5,180円 3年目5,080円 4年目4,980円 5年目以降4,880円 |
フレッツ光+Asahiネット | 東日本エリア:5,480円
西日本エリア:5,080円 |
auひかり | 5,200円 |
ドコモ光 | 5,200円 |
ソフトバンク光 | 5,200円 |
次に、マンションタイプの料金比較表です。
AsahiNet光と主要光4回線の料金比較表(マンションタイプ) | |
AsahiNet光 | 1年目:3,890円(スタートキャンペーン)
2年目:4,080円 3年目:3,980円 4年目:3,880円 5年目以降:3,780円 |
フレッツ光+Asahiネット | 東日本エリア:3,100円~4,650円
西日本エリア:2,630円~4,120円 |
auひかり | 3,400円~5,000円 |
ドコモ光 | 4,000円 |
ソフトバンク光 | 3,800円 |
AsahiNet光は、最初の12カ月間は「スタートキャンペーン」により、毎月190円割引されます。
2年目は標準料金になり、3年目から「かんしゃ割」で100円割引、4年目200円割引、5年目300円割引となります。
かんしゃ割はASAHIネット利用期間に応じて割引が受けられるので、もともとフレッツ光などでプロバイダーにASAHIネットを利用していて会員歴が5年以上であれば、AsahiNet光へ転用した最初の年から300円割引になります。
AsahiNet光の基本料金と他社回線を比べると、多少AsahiNet光のほうが安いですが、実は、入会時に貰えるキャッシュバックを計算にいれるとトータルではそれほど安くはありません。
各社のキャッシュバックとキャンペーンについては、後程くわしく解説しています。
2.2初期費用の比較
ネット回線の初期費用には、工事費と契約事務手数料があります。
ただし、現在フレッツ光を利用している人が光コラボ回線へ転用する場合は、工事が不要なので契約事務手数料のみで済みます。
AsahiNet光、ドコモ光、ソフトバンク光は光コラボ回線ですが、auひかりは光コラボ回線ではありません。
新規契約の工事費と事務手数料 | |
AsahiNet光 | 【工事費】 戸建て:18,000円 マンション:15,000円 |
【事務手数料】 新規:2,000円転用:800円 |
|
フレッツ光 | 【工事費】 戸建て:1,8000円 マンション:15,000円 |
事務手数料:3,000円 | |
auひかり | 【工事費】 戸建て:37,500円 マンション:30,000円 |
事務手数料:3,000円 | |
ドコモ光 | 【工事費】 戸建て:18,000円 マンション:15,000円 |
事務手数料:3,000円 | |
ソフトバンク光 | 【工事費】 戸建て:24,000円 マンション:24,000円 |
事務手数料:3,000円 |
表を見ると、auひかりの工事費が戸建て37,500円/マンション30,000円と、飛びぬけて高いことが分かります。
しかし、auひかりは工事費分割払いの同額を毎月割引してくれるので、分割払いの途中で解約しない限り、工事費は実質無料になります。
ソフトバンク光も戸建て・マンション共に24,000円の工事料金が発生しますが、他社からの乗り換え新規の場合に工事費が実質無料になります。
ドコモ光も期間限定のキャンペーンで工事費が無料になります。
それに対し、AsahiNet光、フレッツ光は、工事費が少し安いですが、工事費実質無料のキャンペーンが無いので、初期費用が反対に高くついてしまいます。
2.3スマホセット割引の比較
ドコモ・au・ソフトバンクの携帯/スマホをお使いの方は、同社の光回線とのセット割が受けられ、毎月かなりの節約になります。
AsahiNet光でも、同社の格安スマホANSIMとのセット割と、auスマホとのauセット割が受けられます。
auセット割は、auのスマホとネット回線のセット割で、auひかりの「auスマートバリュー」と似ていますが、割引き額と条件などが違います。
まず、朝日ネットの提供するANSIMの利用料金について説明します。
ANSIMの場合、3ギガプランと7ギガプランがあり、それぞれの利用料金は次のようになります。
ANSIM利用料金 | |
データ容量 | 月額料金 |
3GB | 1,600円 |
7GB | 2,680円 |
そして、AsahiNet光を契約した場合はセット割が適用され、上記の料金から200円割引になります。
もうひとつ、auのスマホ/携帯を利用した場合の「auセット割」についても紹介します。
auセット割とスマホデータプランの関係とAsahiNet光の割引き額 | |
au契約プラン | AsahiNet光月額利用料からの割引額 |
データ定額2GB・3GB、auピタットプラン、auフラットプラン20/30 | 500円割引 |
データ定額5GB・8G・10GB・13GB・20GB・30GB | 1,200円割引 |
ANSIMのセット割、auセット割は共に、AsahiNet光1回線につきスマホ1回線契約のみ有効です。
つまり、家族全員で同じスマホにしても、セット割が適用されるのは1台のみということです。
auセット割に関しては、AsahiNet光の月額割引き「かんしゃ割」と「スタートキャンペーン」との併用ができませんので、auセット割はあまりお得ではありません。
ドコモ光、ソフトバンク光、auひかりのスマホ/携帯とのセット割の金額が次の通りです。
ドコモ光、ソフトバンク光、auひかりのセット割額 |
|
キャリア (割引名) | スマホ利用料からの割引額 |
ドコモ (光パック) | 最大3,200円 (1回線のみ) |
ソフトバンク (おうち割光セット) | 最大1,000円割引 (最大10回線適用) |
au (auスマートバリュー) | 最大2,000円割引 (最大10回線適用) |
ソフトバンクとauは最大10回線適用されるので、家族全員同じキャリアのスマホにそろえれば、かなりの節約になります。
ドコモ光は1回線のみしか適用されませんが、シェアパックという家族間でパケットをシェアできるサービスがあり、これを利用することでソフトバンクやau並みに安くできます。
AsahiNet光で利用できるセット割と、大手携帯キャリアが提供する光回線とのセット割を比べると、AsahiNet光のほうがかなり少ないです。
そのため、AsahiNet光を使うのであれば、大手携帯キャリアのスマホは辞めて、基本利用料の安いANSIMなどの格安スマホにすることをおすすめします。
③各社キャンペーンとキャッシュバックの比較
割安のネット回線を選ぶためには、月々の基本料金の確認も必要ですが、初期費用やキャッシュバック額のトータルで考えないと本当にお得な回線は分かりません。
そこで、ネット回線を契約する際に貰えるキャッシュバックや、その他のキャンペーン特典についてまとめました。
3.1 AsahiNet光のキャンペーン・キャッシュバック
AsahiNet光は、申込みでキャッシュバック1万円が貰えますが、このキャッシュバック額は他社と比べると低めです。
新規契約のみで貰えるキャッシュバックで、転用の場合は対象外となっています。
AsahiNet光のキャンペーン・キャッシュバックまとめ | |
スタートキャンペーン | 12ヶ月間月額190円割引
新規のみ1万円キャッシュバック |
かんしゃ割
(Asahiネット利用暦に応じた割引) |
3年目:100円引き
4年目:200円引き 5年目:300円引き |
AsahiNet光はキャッシュバックが少なく、他社回線のほうが断然お得です。
主要4回線のキャンペーンとキャッシュバックもみていきましょう。
3.2 auひかりのキャンペーン・キャッシュバック
auひかりは、代理店からの申込みで貰えるキャッシュバックが一番高額です、しかも、乗り換えでかかる他社回線の解約違約金負担や、工事費が無料になるサービスがあり、初期費用がほとんどかからずに始める事が出来ます。
auひかりキャッシュバック表と公式キャンペーン | |
ネット+光電話 | 50,000円 ※マンションタイプは1万円減額 |
ネットのみ | 43,000円 ※マンションタイプは1万円減額 |
公式キャンペーン |
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auひかりの申込みは、正規代理店である「NNコミュニケーションズ」のキャッシュバックがもっとも高額で、不要なオプション加入条件など一切なく、最短1ヶ月で現金で振込まれるのでおすすめです。
NNコミュニケーションズのお得なキャッシュバックと申込み方法は、以下のキャンペーンサイトをご確認くださいね。
auひかりキャンペーンの詳しい情報は、以下の記事にまとまっていますので、ご確認ください。
3.3ソフトバンク光キャンペーン・キャッシュバック
ソフトバンク光は新規契約の場合、キャッシュバックを少し減らす代わりに、次世代高速無線ルーターを選ぶこともで好評です。
ソフトバンク光キャッシュバックと公式キャンペーン | |
新規 | 特典A:キャッシュバック30,000円
特典B:キャッシュバック25,000円+高速無線ルーターor無線LAN中継器 |
転用 | キャッシュバック:13,000円 |
公式キャンペーン |
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ソフトバンク光を正規代理店エヌズカンパニーから申込むと、上記のキャッシュバックに公式のキャンペーンも併用できるため、おすすめです。
エヌズカンパニーの詳しいキャンペーン情報は、以下のキャンペーンサイトをご覧ください。
ソフトバンク光キャンペーンの詳しい情報は、以下の記事も参考になります。
3.4ドコモ光キャンペーン・キャッシュバック
ドコモ光はキャッシュバックがそれほどでもありませんが、dポイントが貰えます。
dポイントは提携店で1ポイント1円として使えるので、キャッシュバックに換算すれば結構お得です。
ドコモ光キャッシュバック額表 | |
dポイントプレゼント(公式) | 新規:10,000pt
転用:5,000pt |
キャッシュバック(代理店) | 条件あり:15,000円
条件なし:5,500円 |
ドコモ光の申し込みはドコモ光のプロバイダーGMOとくとくBBが、上記のキャンペーン特典を両方手に出来るので一番お得になります。
GMOとくとくBBから申し込むと、キャッシュバックの他にv6プラス対応Wi-Fiルーター無料レンタル・セキュリティサービス1年間無料・出張サポート1回無料などの特典も貰えますので、以下のキャンペーンサイトで詳細を確認してくださいね。
ドコモ光のキャンペーンについては、以下の記事にまとまっています。
④各社の通信品質の差について
AsahiNet光と主要光回線では、通信品質に違いがあるのか解説します。
4.1各社の回線の速度
各社とも通信速度は100Mbps~1Gbpsになっています。
- マンションのVDSL方式とLAN配線方式は最高100Mbps
- マンション光配線方式と、戸建ては最高1Gbpsか100Mbps(auひかりを除く一部で200Mbpsもあり)
これらの最高速度はあくまで理論値のため、1Gbpsプランでも実測値で1Gbpsは出ることはなく、だいたい100Mbps~300Mbpsほど出れば良いほうです。
その理由は、光ケーブルを数人でシェアして使う方式だからです。
この方式はAsahiNet光もフレッツ光もauひかりもドコモ光もソフトバンク光も同じです。
1本の光ケーブル内には最大32世帯収容できますが、全世帯が一気にインターネットを利用すると通信速度は遅くなります。
自分の回線が世帯数の多いケーブルに入るのか少ないケーブルになるのかはわかりませんし、新規や解約で日々変化しています。
4.2プロバイダー間の速度
光ケーブル内で混雑していなかったとしても、更に上位の装置で回線が混雑し通信速度が遅くなることがあります。
それにはプロバイダーが関わってきます。
どのプロバイダーが速いかはハッキリとはわかりませんが、プロバイダーの通信方式の違いはわかるので、混雑に強い通信方式を選べばよいのです。
各社の通信方式の違い一覧 | |
AsahiNet光
(Asahiネットのみ) |
PPPoE方式とIPoE方式
IPv4サイトはPPPoE方式で接続、IPv6サイトはIPoE方式 |
ソフトバンク光
(Yahoo!BBのみ) |
(IPv6高速ハイブリッドを利用した場合)
IPv4サイトもIPv6サイトも高速で通信ができるIPoE+IPv4 over IPv6の通信方式 |
ドコモ光
(26社から選べる) |
(v6プラスを利用した場合)
IPv4サイトもIPv6サイトも高速で通信ができるIPoE+IPv4 over IPv6の通信方式 |
auひかり
(7社から選べる) |
IPv4サイトもIPv6サイトも高速で通信ができるIPoE+IPv4 over IPv6の通信方式 |
Asahiネットは、IPv4サイトはPPPoE方式で接続し、IPv6サイトはIPoE方式の併用型です。
この方式だと、IPv6サイトは混雑に強く高速ですが、IPv4サイトはAsahiネットの認証サーバーが混雑すると遅くなります。
世の中のほとんどのサイトはIPv4サイトなので、IPv6サイトのみ高速のAsahiNet光はあまり速いとは言えません。
⑤各社の提供エリアについて
AsahiNet光は、光コラボ回線なのでフレッツ光提供エリアで使えます。
ドコモ光、ソフトバンク光も光コラボなので同じエリアです。
フレッツ光東西の公式サイトから提供エリアが調べられます。
フレッツ光提供エリア検索 | |
フレッツ光東日本公式サイト
(郵便番号を入れて確認または地図から確認⇒住まいのタイプを選択) |
フレッツ光西日本公式サイト
(ご利用可能エリア確認⇒かんたん申し込み⇒住まいのタイプ⇒郵便番号または府県で検索) |
auひかりは光コラボではないので、auひかりの公式サイトからエリア検索ができます。
⑥上手なネット回線の選び方
お得なネット回線の基本的な選び方は、使っているスマホのキャリアが提供する光回線を利用する事です。
AsahiNet光を利用するのであれば、スマホは格安スマホのANSIMを使いましょう。
現在フレッツ光をお使いの方は、今より安くなる可能性があるのでAsahiNet光へ転用してもいいですが、同じコラボ回線で転用でもキャッシュバックが貰えるソフトバンク光がおすすめです。
auひかりへは新規となり工事が必要ですが、工事費実質無料、他社違約金還元、等の公式キャンペーンが多く、また代理店からのキャッシュバックが他社よりも高額なので、一番おすすめです。
ネット回線は、お使いのスマホ、お住いの地域、居住環境などで変わります、今回紹介した回線以外でも合う回線があるかもしれません。
簡単な質問に答えるだけで、あなたにピッタリの回線が分かる記事を用意していますので、ぜひこちらもお試しくださいね。