auひかりをお使いの方が、ドコモ光に乗り替えてしまうと、デメリットの方が多くなるケースがほとんどです。
それは、ドコモ光の初期費用が高額な事と、auのスマホとのセット割引き「auスマートバリュー」が使えなくなるからです。
この記事では、「auひかりからドコモ光への乗り換えがおすすめできない理由」を詳しく説明しています。
一部、ドコモ光に乗り替える事で今より安くなるケースもあるので、メリット・デメリットをしっかり確認したうえで、ネット回線の乗換えは慎重に行ってくださいね。
※この記事では割合として一番多い「ドコモ光→auひかり」の乗り換えについて解説しています。
フレッツなど他社からauひかりへの乗り換えは「auひかりからフレッツへの乗り換えはダメ!キャンペーンと割引を使って安い回線を選ぼう!」の記事で解説しているので、こちらをご参考ください。
※フレッツ光からドコモ光への転用をご検討中の方は、「【事前に確認!】フレッツからドコモ光に転用すると損する場合がある!失敗しない手続き方法を解説します!」の記事をご参考ください。 |
この記事の目次
①auひかりからドコモ光に乗り換えるメリット
フレッツ光からドコモ光へ乗り換える場合は「転用」が使えるので簡単・低コストで乗り換えることができますが、auひかりからドコモ光へ乗り換えるためには、auひかりの解約とドコモ光の新規開通が必要になります。
手間とコストを考えるとあまりおすすめできませんが、ドコモ光へ乗り換えるとメリットがある場合も多少あるので、きちんと両方をお伝えします。
1.1ドコモのスマホは「光パック」でお得になる
自宅のネット回線をドコモ光へ乗り換える最大のメリットは、ドコモのスマホとセットで「光パック」の割引きが受けられる事です。
ドコモ以外のスマホを利用中の方は、ネット回線をドコモ光に乗り替えるのと同時に、スマホもドコモに乗り換える事をおすすめします。
ドコモ光の「光パック」に適用できるスマホ契約は、1回線のみです。
これをペア回線とよび、家族内でパケットパックの容量が一番大きいプランで契約しているスマホをペア回線に登録するか、または、家族でパケットをシェアできるシェアパックにして登録するとお得です。
ドコモ光パック割引額 | |
1人用パック(従量課金型) | 家族でシェアパック(従量課金型) |
1Gまで:-100円
3Gまで:-200円 5Gまで:-800円 20Gまで:-800円 |
5Gまで:-800円
10Gまで:-1,200円 15Gまで:-1,800円 30Gまで:-1,800円 |
1人用パック(定額料金型) | 家族でシェアパック(定額料金型) |
20GB:-1,400円
30G:-1,600円 |
30G:-2,500円
50G:-2,900円 100G:-3,500円 |
パケットプランは、1人でパケットパックに入るよりも、シェアパックを家族全員で利用したほうが、基本料金的にもお得で、ネット回線との割引き額も大きくなります。
1.2パケットパック(個人)とシェアパック(家族)はどれだけ違うの?
個人でパケットパックを契約するのと、家族でシェアパックを分け合うのとではどれだけ違うのか、分かりやすくするために、家族3人で月に合計15GB必要なケースを例に見てみましょう。
【一人づつバラバラでパケットパックを契約する場合】
1人用のデータMパック(5GB)の基本料金は、5,000円です。 家族3人が5GBづつ、バラバラに契約すると、5,000円×3人=15,000円かかります。 パケットパック5Gのセット割引は、一回線のみ適用なので-800円です。 個別でデータ量の契約をしセット割を受けると、15,000円-800円で合計14,200円になります。 |
【家族で15GBをシェアパックで契約する場合】
15GB分まで使えるシェアパックの料金は、12,000円です。 子回線は、シェアパックの利用に500円づつ払います。 この時点で、家族が別々でパケットパックを契約するより2,000円安くなります。 シェアパックで15Gの光パックのセット割は、ー1,800円です。 家族でシェアパックにし、セット割を受けると12,000円+1,000円-1,800円で合計11,200円になります。 |
シェアパックのほうが、同じデータ量のパケットパックを3回線別々に契約するより3,000円も毎月安くなるという計算になります。
このように、ドコモは契約の仕方を少し変えるだけで、通信料金を下げる事が出来るのです。
1.3ドコモ光は通信速度が速い
ドコモ光には、IPv6を利用した通信速度を速くする技術があります。
これを利用すると、下り200Mbpsの契約(フレッツ光から転用した方)でも下り1Gbpsになります。
さらに、従来のIPv4PPPoE方式では混雑していた、プロバイダーの認証装置での遅延と無縁になります。
その仕組みは、IPoE+IPv4overIPv6の技術を使いプロバイダーを経由しない仕組みになっているからです。
プロバイダーの代わりに、ネットワークイネイブラー株式会社というネイティブ接続事業者を経由してインターネットに繋がります。
ただし、これを利用できるプロバイダーは限られており、v6プラスに対応しているプロバイダーと契約する必要があります。
ドコモ光のプロバイダーで、GMOとくとくBBがv6プラスに対応しています。
1.4ドコモ光のキャンペーンは豪華
ドコモ光の入会キャンペーンは、プロバイダーの「GMOとくとくBB」が一番豪華です。
GMOとくとくBBのお得な特典表 | |
キャッシュバック | 条件あり:15,000円
条件なし:5,500円 |
dポイント | 新規:10,000pt
転用:5,000pt |
その他 | Wi-Fiルーターレンタル無料 セキュリティサービス1年無料 出張サポート1回無料 |
キャッシュバック以外にも、ドコモポイントが貰えるため、最大で25,000円お得に入会できます。
ドコモポイントは1pt=1円でポイント加盟店で使え、ネット通販などでも使えるところが結構あるので重宝します。
さらに、GMOとくとくBBでは、高品質のWi₋Fiルーター(BUFFALO製WXR-1750DHP2)を無料でレンタルできます。
GMOとくとくBBのキャンペーンさらに情報は、以下のキャンぺーンサイトでご確認くださいね。
ドコモ光の契約を検討中の方は、以下の記事で評判などもチェックしてくださいね。
②auひかりからドコモ光に乗り換えるデメリット
auひかりからドコモ光への乗り換えは、メリットよりも実はデメリットの方が多くなるので、その理由を説明します。
2.1基本料金が若干割り高となる
基本料金はほとんどのタイプで、ドコモ光よりauひかりの方が低く設定されています。
そのため、auひかりからドコモ光へ乗り換えるとほとんどの方は、基本料金が今より高くなるでしょう。
auひかりとドコモ光の戸建てタイプ料金比較表 | |
auひかり | ギガ得 (2年自動更新)
5,200円 |
ずっとギガ得(3年自動更新)
1年目5,100円 |
|
ドコモ光(2年契約) | タイプA:5,200円
タイプB:5,400円 |
次にマンションタイプですが、auひかりは配線方式の違いで料金が変わるので、どのタイプで契約となるのか先に調べましょう。
auひかりとドコモ光のマンションタイプ料金表 | |
ドコモ光 | タイプA:4,000円
タイプB:4,200円 |
auひかり |
VDSL16契約以上:3,800円 |
ドコモ光の料金には、タイプAとBがありますが、選べるプロバイダーが違うだけで通信品質に差はありませんので、基本的に安いタイプAを選んで正解です。
先ほど紹介した「GMOとくとくBB」は、タイプAのプロバイダーです。
2.2 auひかりの解約金がかかる
ドコモ光へ乗り換えるには、auひかりを解約することになります。
ドコモ光は他社の解約違約金を負担してくれないため、更新期間以外の解約は、auひかりへ解約違約金を支払わなくてはなりません。
auひかりの解約i違約金は以下の通りです。
- ギガ得プラン(2年自動更新) :9,500円
- ずっとギガ得(3年自動更新) :15,000円
- マンションお得プランA(2年自動更新) :7,000円
ネット回線の契約初月は、工事費に加え事務手数料などがかかるため、負担が大きくなります。
2.3ドコモ光の開通工事が必要
ドコモ光へ乗り換えるには、ドコモ光を新規開通する必要があり、開通工事費用が発生します。
工事費と事務手数料はこのようになります。
ドコモ光の初期費用 |
通常工事費:18,000円(戸建て)
通常工事費:15,000円(マンション) |
無派遣工事:2,000円 |
事務手数料:3,000円 |
ドコモ光では、工事費の割引きサービスは期間限定となっているので、契約時に割引きを受けられるとは限りません。
2.4 auスマートバリューが使えなくなる
auひかりとauスマホのセットで今まで「auスマートバリュー」を適用していた方は、ドコモ光へ乗り換えると、auスマートバリューが使えなくなります。
家族全員がauスマホを使っている場合は特に、ドコモ光へ乗り換えると月々のスマホ代がかなり高くなってしまうので、おすすめできません。
③auひかりから乗り換えにおすすめの回線は?
これまでの説明で、auひかりからドコモ光への乗り換えがおすすめできない理由が分かってもらえたと思います。
auひかりを他回線へ乗り換える際に、auのスマホユーザーの方が引続き、スマホとのセット割が受けられるように「auスマートバリュー」が適用される回線を紹介します。
3.1 auひかりから乗換えにおすすめの回線は?
auひかりからの乗り換え先でおすすめの回線は、光コラボ回線のSo-net光とビッグローブ光です。
So-netはもともと、「auひかり、フレッツ光、ドコモ光」などでサービスを提供している、大手プロバイダーです。
So-net光は、信頼性の高いカスペルスキー社製のセキュリティーが使えるなど、オプションサービスも充実しています。
ビッグローブ光は、So-netに次ぎ業界第4位のシェアを誇るプロバイダーが提供している光コラボ回線です。
この2社をおすすめする理由は、どちらも引き続き「auスマートバリュー」が使えるので、auひかりから乗り換えても通信費が上がらないからです。
3.2 So-net光とビッグローブ光はドコモ光より安い
では、So-net光、ビッグローブ光、ドコモ光の3社で基本料金の比較をしてみましょう。
so-net光・ビッグローブ光・ドコモ光料金比較表 | |
ドコモ光 | 戸建て :5,200円/5,400円
マンション:4,000円/4,200円 |
So-net光 | 戸建て :5,200円⇒30ヵ月間4,500円
マンション:4,100円⇒30ヵ月間3,400円 |
ビッグローブ光 | 戸建て :4,980円
マンション:3,980円 |
ビッグローブ光とSo-net光と比べると、基本料金はドコモ光が一番高いことが分かります。
3.3 So-net光とビッグローブ光でもauスマホとのセット割引きがある
So-net光とビッグローブ光は、auひかりと同条件で「auスマートバリュー」が使えるので、乗換え先にピッタリの回線です。
ビッグローブ光に関しては、「auスマートバリュー」か「auセット割」のどちらかを選択することができます。
「auセット割」と「auスマートバリュー」は割引き金額と条件が違うので、表にまとめました。
auスマートバリューとauセット割の違い | |
auスマートバリュー | 割引額:スマホ1台につき500~2,000円 (家族で10回線まで適用) 光電話の契約:必要3年目以降:減額 |
auセット割 | 割引額:大容量1,200円/低容量500円(1回線のみ)
光電話の契約:不要 3年目以降:変わらない |
auセット割りを選んだ方がお得になるケースは、auのスマホを使っている人が1人で固定電話を必要としない家庭です。
auのスマホを使っているの人が家族の中で2人以上で、光電話を使いたい場合は、auスマートバリューを選んで間違いありません。
3.4 So-net光とビッグローブ光の入会特典が豪華
So-net光とビッグローブ光を代理店経由で申込むと、受けられる特典が豪華なので紹介します。
So-net光とビッグローブ光のキャッシュバック表 | |
So-net光 | 戸建て:8 ,000円キャッシュバック
マンション:22,000円キャッシュバック |
ビッグローブ光 | 特典A:キャッシュバック 25,000円
特典B:キャッシュバック 10,000円+Wi-Fi無線ルーター |
現在ビッグローブ光のキャッシュバック額の方が高くなっていますが、So-net光は月の基本料金の大幅割引きをしているので、トータルでは、どちらもそれほどお得さに違いはありません。
それぞれの詳しいキャンペーン内容を、キャンぺーンサイトでよくご確認のうえ申込みをしてくださいね。
④乗り換える手順
乗り換える手順を間違うと、インターネットが使えない期間ができてしまいますので、基本的には、新しい回線が開通後にauひかりを解約します。
【ネット回線乗換え手順】
ネット代理店から新規の回線を申し込む
↓
新規回線の工事、開通
↓
auひかりのプロバイダーへ解約の連絡
↓
auひかりの宅内機器をKDDIへ返送
このような流れになります。基本的にはオペレーターの指示通りにすればいいので、難しくはありません。
⑤auひかりからドコモ光への乗り換えはおすすめできない
基本的にはauひかりからドコモ光へ乗り換えるとデメリットのほうが大きくなるので、auひかりのままがいいでしょう。
どうしてもauひかりから他社回線へ乗り換える必要がある場合は、ドコモ光よりも「auスマートバリュー」が使える、So-net光かビッグローブ光のほうが良いでしょう。
ドコモ光に乗り換える場合は、スマホもドコモに乗り換えると「光セット割り」が適用となるので通信料が割安になります。
auひかりからの乗換え先で、迷った場合は以下の診断ツールに「お使いのスマホ・お住いの地域・居住環境」などを入力すると、すぐにあなたにピッタリの回線が分かりますので、ぜひこちらもお試しください。