光ファイバーを利用したインターネット回線(光回線)では、光電話のサービスを提供しており、それぞれの回線ごとに、「フレッツ光=ひかり電話」「auひかり=auひかり電話」「eo光=eo光電話」などど呼び名が異なります。
昔からあるメタルケーブル(電話線)を利用した電話は「加入電話」といい、加入電話も光電話も利用方法は同じで、違いは通話料金です。
現在、加入電話を利用している方は光回線の導入に伴って、光電話にするとメリットたくさんあります。
今回はeo光の光電話のサービスを取り上げて解説していきますが、他の光回線の光電話にも、当てはまる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
①光電話のメリットと各種料金は?
光電話の最大の特徴は、インターネットのオプションとして簡単に契約できるので基本料金が安く、通話料金も国内一律となっていることです。
加入電話は、架電先が遠いと交換局を多く経由するためコストがかかるので、通話料金が高くなります。
光電話はIP電話網を経由するため、日本国内であればどれだけ遠くてもコストが一緒なので、一律料金なのです。
インターネットを光回線へ切り替える際は、加入電話より基本料金も通話料金もお得な光電話にしたほうが断然お得です。
では、eo光電話の料金を見ていきましょう。
1.1 eo光電話の基本料金
eo光電話の基本料金は、毎月たったの「286円」です。
今お使いのNTT加入電話の基本料金と比べて見ましょう。
eo光電話tとNTT加入電話の基本料金 | |
eo光電話 | 286円 |
NTT加入電話 | 1,700円 |
差額 | 1,414円 |
固定電話をeo光電話にするだけで、毎月1,400円程の節約になります。
ただし、この基本料金はeo光ネット(インターネットサービス)も契約した場合です。
- eo光ネット料金1Gbps(ホームタイプ/メゾンタイプ):4,953円
- eo光ネット料金100Mbps(マンションタイプ):3,524円
eo光テレビとeo光電話のセット契約の場合は、eo光電話の基本料金は725円になります。
インターネットは必要ないという人は、逆にeo光電話を使うとトータルで高くなりますが、光ネット回線をひいた場合は、電話とネットは一つにまとめたほうがお得だということです。
1.2 eo光電話の初期費用
eo光ネットと同時にeo光電話を申し込むのであれば、eo光電話自体には特に初期費用はかかりません。
eo光ネット回線のほうにだけ「工事費や事務手数料」が発生します。
既にeo光ネットを契約中の方が、あとから追加でeo光電話を申し込む場合は、事務手数料3,000円が発生するので、なるべくeo光ネットと同時に申し込みを完了させましょう。
また、NTTの加入電話からeo光電話へ同じ電話番号を移行したい場合(※番号ポータビリティー)は、電話番号割当手数料と、休止工事費が別途かかります。
※番号ポータビリティーに関しては後程、詳しく解説します。
eo光電話初期費用 | |
eo光ネットと同時申し込み | 0円 |
eo光電話追加申し込み | 3,000円 |
加入電話の番号を引き継ぎたい場合上記にプラスして
番号ポータビリティの費用 |
電話番号割当手数料:2,000円
休止工事費(西日本):2,000円 休止工事費(東日本):1,000円 |
1.3 eo光電話のオプションサービス
eo光電話に関するオプションを一覧表にまとめました。
利用頻度の高いこれらのオプションは、各200円/月で利用できます。
月額200円のオプションサービス | |
発信者番号表示サービス | かかってきた相手の電話番号をナンバーディスプレイ対応電話機の液晶画面へ表示します。 |
転送電話サービス | あらかじめ指定した電話番号へ自動的に転送できます。 |
複数電話サービス | 通話中に着信があった場合、一旦通話中の相手を保留して着信の相手と会話ができます。また、スマホ専用アプリ「AGEphone for eo」で子機設定したスマホを使うことにより、通話中でも子機で着信の相手と通話が可能です。 |
非通知着信拒否サービス | 電話番号を通知しないでかけてきた相手に、番号を通知してかけ直すようにメッセージを流し、着信拒否します。 |
転送電話選択サービス | あらかじめ相手の電話番号を登録し、転送させるか着信させるかを選択できます。転送電話サービスの契約が必要です。 |
迷惑電話拒否サービス | 迷惑電話を受けた直後に電話機を操作することにより、同じ番号からの着信を拒否できます。 |
指定番号着信選択サービス | あらかじめ登録した電話番号について「着信」「非着信」を設定できます。 |
割込電話サービス | 通話中に着信があった場合、一旦保留し着信の相手と通話ができます。 |
通話明細送付サービス | 毎月の通話時間、通話相手先、通話料金の明細書を郵送で届けます。 |
利用者は限られますが、これらのオプションも用意されています。
その他オプション | |
050ナンパ―プラス(267円) | 050から始まる電話番号を追加で利用できます。提携事業者との通話に050番号で発信すると通話料が無料になります。 |
2番号サービス(857円) | 電話番号をもう一つ取得できます。2つの電話番号は同時に発着信が可能なので電話とFAX、自宅と店舗というような使い分けができます。 |
AGEphone for eo(無料) | AGEphone for eoのアプリをスマホにインストールすると、eo光電話をスマホで子機として利用できます。最大5台までのスマホが設定できます。 |
いくつかの、オプションがセットになったオプションパックが2つあります。
オプションパック | |
eo光電話パック3(400円) | ・発信者番号表示サービス
・転送電話サービス ・複数電話サービス |
eo光電話パック7(600円) | ・発信者番号表示サービス
・転送電話サービス ・複数電話サービス ・非通知着信拒否サービス ・転送電話選択サービス ・迷惑電話拒否サービス ・指定番号着信選択サービス |
どのオプションが必要なのかは人それぞれですが、複数のオプションを契約する場合は、オプションパックの方が個別に契約するよりも安くなるのでおすすめです。
またこれらのオプションでなくても電話機の機能に、着信を拒否する機能があるオプションは電話機に拒否設定の機能がある場合は不要です。
ナンバーディスプレイ対応電話機には、ほとんど必ず着信拒否の機能が備わっているので、「発信者番号表示サービス」のオプションだけ契約すれば、迷惑電話対策としては十分でしょう。
1.4 eo光電話の解約金
eo光ネットなど、eo光サービス一式を解約する際には、違約金や撤去費用等が発生しますが、eo光電話だけを解約する際には、特に違約金や撤去費用は発生しません。
eo光電話のみ解約する際には、送料は契約者の負担でeo光電話アダプターの返却します。
eo光電話アダプター返却先住所 |
〒552-0013 大阪市港区福崎2丁目3-29 ヤマトロジスティクス(株)eoVA 係 電話:0120-919-151 |
なお、eo光電話アダプターの破損や紛失で返却できない場合は、賠償金を支払う必要が出てくるので、取扱には注意してください。
②電話番号移行サービス(番号ポータビリティー)について
電話サービスの事業者を変更した場合でも、同じ電話番号を使い続けることを番号ポータビリティ(LMP)といいます。
NTTの加入電話から番号ポータビリティでeo光電話に移行する場合、eo光にその旨を申し込めばeo光が代行してNTT西日本へ電話サービス休止手続きを行うので、NTT西日本への連絡は特に必要ありません。
スマホや携帯で、同じ番号をキャリアをまたいで使うのと同じことですが、固定電話の場合は、番号ポータビリティーが必ずできるわけではありません。
【番号ポータビリティが不可能なケース】
- 引っ越しなどでNTTの収容局が変わる場合…県や市を越えて引っ越しとなる場合は、市外局番がかわるので、同じ番号は引き継げません
- NTT加入電話以外からの場合…今お使いの電話番号が他回線の光電話で発行された場合は同じ番号は引き継げません
【番号ポータビリティーが可能なケース】
- NTT加入電話で発番された番号を同収容局で使う場合
- NN加入電話番号を光電話に変更した場合は、いったん加入電話に戻す事で再度番号ポータビリティが可能
このように、番号ポータビリティーが出来るケースと出来ないケースがありますので、事前にeo光のオペレーターに問い合わせをするとよいでしょう。
③工事内容
工事担当者が自宅にて工事を行うケースは、eo光ネットとeo光電話を同時に申し込んだ場合で、その際は立会いが必要です。
既にeo光ネットを利用している場合は、光電話の為の工事は不要です。
eo光電話に必要な「eo光多機能ルーター」が送付されるので、設置や設定等を自分で行います。
番号ポータビリティをする場合も、eo光ネットと同時申し込みであれば基本的に工事担当者が訪問工事の際に設置してくれますが、電話番号切替工事のタイミング的に同時工事ができないときもあります。
NTT電話番号切替工事は、交換機側で行う工事ですので、番号ポータビリティのためのNTT電話番号切替工事が完了したら、自分でNTTの回線からeo光の回線へ繋ぎかえる必要があります。
切り替え予定の時間になったら受話器を上げて「プープー」という音と通話ができないことを確認したのちに、NTTの電話線から線を抜き、eo光電話アダプターへ電話機を繋ぎ変えます。
④eo光電話はとってもお得なサービス
eo光電話はNTT加入電話より通話料金と基本料金が安いので、それだけでも加入をおすすめしますが、auスマホとのセットでauスマートバリューの割引きを受ける際の必須オプションにもなっています。
auスマートバリューは、auスマホ・携帯の毎月の支払額から契約データプランに応じて「月々500~2,000円割引されるお得なサービス」なので、eo光電話が本来は不要な場合でも十分メリットが実感できるでしょう。
たったの月額286円で利用できるeo光電話は、遠方にも一律料金で安心して通話が出来るので、eo光と同時の申込みをおすすめします。
eo光の導入がお済みで無い方は、こちらの代理店からの申込みが便利です。
eo光は関西地方のみのサービスなので、利用できる方が限られているのが、最大のデメリットでしょう。
eo光のサービスエリア外にお住いの方は、以下の記事であなたのケースにピッタリの光回線を見つけてみるのも、お勧めです。