フレッツ光は今日本で最も提供エリアが広い光回線です。
フレッツ東西合わせて全国のカバー率90%以上を誇っています。
(市街地になるとほぼ100%)
ただ、局所的に使えないエリアや建物があるので、この記事で確認して見てください。
この記事では「自宅がフレッツの提供エリアかを確認する方法」と、「コストを抑えて光回線を使う方法」をご紹介します。
インターネットを利用する前に知っておかないと数万円単位でトータルのコストが変わってくるので、申し込む前に必ず目を通してくださいね。
この記事の目次
①フレッツ光の提供エリアチェック方法
エリアは下記URLで調べることができます。
住所を入力するだけなので、一分もかからずチェックできます。
まずは、確認して見てくださいね。
1.1マンションはエリア内でも対応していないケースがある
エリア的には全国の大半をカバーしているフレッツですが、マンションにお住いの方は注意が必要です。
というのも、「地域的にはフレッツが使えるエリアだけど、建物自体が対応していない」というケースがあるからです。
エリア内にもかかわらず建物が対応していない理由は下記のような場合が考えられます。
- 固定インターネットを使うことを想定していない物件
- 建物のオーナーさんがフレッツ以外のインターネット業者と契約している
それぞれのケースと、対処法を簡単にご紹介しておきますね。
1.1.1固定インターネットを使うことを想定していない物件
このケースの場合、エリアというより建物に設備が入っていないことが問題となります。
なので、取れる選択肢は2つ。
- 戸建て住宅用の配線で工事をしてもらう
- 工事が不要なモバイル回線(WiMAX・ソフトバンクエアー等)を利用する
建物のオーナーさんと不動産会社がOKしてくれれば、エリア内なら戸建て住宅用の配線で工事をしてもらうことができます。
工事費が30,000円近くかかるのがデメリットです。
ちなみに、オーナーさんや不動産会社のOKが出ても、電線からの距離、建物の仕様によってはエリア内でも物理的に工事が不可能な場合もあります。
この場合はモバイル回線を使用するしか方法はありません。
※モバイル回線ってどんなもの??
最近は工事が不要なモバイル回線を利用したインターネットサービスが人気になっています。
スマホの電波(回線)を利用してネットに接続する方式なのですが、一昔前のものと違い、かなり通信の品質が良くなっています。
最大速度350Mbpsくらい出るものもあるので、動画や映画視聴など、普通の使い方であれば全く困ることはありません。
提供エリアもスマホと同じなので、ほぼ日本全国をカバーしています。
選択肢の一つとして頭に入れて損はないでしょう。
モバイル回線については別の記事で詳しくご紹介しているので、参考にして見てくださいね。
1.1.2建物のオーナーさんがフレッツ以外のインターネット業者と契約している
このケースの場合、フレッツの提供エリアに関係なく、オーナーさんが契約しているインターネット業者を利用することになります。
「建物全体で契約することで、1戸あたりの料金を下げてもらう」などの内容で手続きをしていることが多いので、基本的にはその回線を使うことになります。
許可が下りればエリア内の他社のネット回線を個人的に使うことができる場合もあります。
その際は戸建て住宅用の配線での契約となり、工事費が高くなります。
②本当にフレッツで大丈夫?人気は下降している
フレッツのエリア内だった方も、まだフレッツの契約は待った方が良いです。
特にフレッツを選んでいる明確な理由がなく、「インターネットといえばフレッツだから…」とネームバリューだけで決めているなら、この項目に必ず目を通してください。
というのも、今のフレッツはかなり割高でおすすめできないからです。
2015年以前は「インターネット回線=フレッツ光」と言えるくらい主流だったのですが、現在は状況が大きく変わっているんですね。
2.1現在の主流は大手携帯キャリアの光回線
2015年以降は、顧客満足度、利用者数ともに下記3社の光回線が圧倒的に人気です。
- ドコモ光
- auひかり
- ソフトバンク光
この3社は提供エリアも広く、2年連続で顧客満足度トップ3を占めています。(ICT総研調べ)
さらに利用者の増加数も上位3位となります。(2年間でドコモ光300万契約、auひかり200万契約、ソフトバンク光190万契約)
これら3社を選ぶのが主流になっている理由は4つあります。
- 通信品質はフレッツと同じ(使っている設備・回線自体がほぼ同じもの)
- 基本料金がフレッツより1,000円以上安い
- 「セット割」でスマホ代が大幅に割引される
- 契約時のキャッシュバックが大きい
ハッキリ言ってしまうと、今からフレッツを選ぶメリットは一つもありません。
フレッツを選んでいる方の99%は「インターネットといえばフレッツ」という古いイメージで決めているんですね。
きちんと調べている方が、あえてフレッツを選択することはありません。
では、次の項目から「ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光の3つが主流になっている4つの理由」「あなたが選ぶべきインターネット回線」について詳しくご紹介していきますね。
③大手携帯キャリアの光回線が主流になっている4つの理由
先ほどご紹介した4つの理由について詳しくご説明しましょう。
3.1通信品質はフレッツと同じ(使っている設備・回線自体がほぼ同じもの)
ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光の3つが人気になっている理由は、ざっくりと言ってしまうと「同じものなのに、フレッツよりはるかに安いから」です。
10年以上ネット回線のトップを走り続けてきたフレッツは「通信の品質が良さそう」というイメージを持っている方も多いようですが、実は他社と変わりません。
フレッツ光も他社も通信速度は最大1Gbpsで、全く同じです。
それどころかドコモ光やソフトバンク光はフレッツと提携関係にあり、フレッツが所有している通信設備をそのまま利用しています。(光コラボという仕組みです。)
auひかりは、KDDIが所有している通信設備を使っていますが、物自体は同じ。
つまりどこと契約しても、物理的には同じ設備を使ってインターネットに接続することになるんですね。
モノが同じなので、当然通信の品質も同じなんですね。
なので、シンプルにコストで比較して、一番安いところを選ぶのが賢い方法なんですね。
3.2基本料金がフレッツより1,000円以上安い
通信品質はフレッツと全く同じ大手携帯キャリアの光回線ですが、料金面では大きな差があります。
ざっくりと見てもフレッツより月々1,000円以上安く使うことができます。
基本料金の比較(プロバイダ料金込み) | |
フレッツ光 | 戸建て:6,200円 マンション:5,100円 |
auひかり | 戸建て:5,100円 マンション:3,800円 |
ソフトバンク光 | 戸建て:5,200円 マンション:3,800円 |
ドコモ光 | 戸建て:5,200円 マンション:4,000円 |
なぜ同じものなのに、これだけの料金差があるのかというと、「フレッツは古い仕組みの料金体系になっているから」です。
具体的はフレッツは「『回線』と『プロバイダー』の2社に支払いが発生してしまう」からです。
3.3フレッツと他社の契約内容の違い
最近の光回線は、「回線」と「プロバイダー」を一社でまとめて管理・支払いするのが主流です。
一方のフレッツは昔からの利用者が多いので、「『回線』と『プロバイダー』を別々で契約する」古い仕組みを変えられずにいます。
わかりやすいように図で説明すると、下のようになります。
※「光コラボ」がドコモ光・auひかり・ソフトバンク光に該当します。
フレッツ光以外の光回線は、回線とプロバイダーを1社で管理することでコストを下げ、安くでサービスを提供しています。
利用者からすると、契約自体も1社になるので支払いも楽ですし、かつ料金も安くなります。(フレッツの場合は、請求書・支払いも2社に分かれる)
3.3.1プロバイダーって何??
「プロバイダーって一体なんなの?」という方に、簡単に補足説明しておきましょう。
プロバイダーは、インターネット網とあなたの家までのルートを繋いでくれる「中継地点」のような役割の業者です。
回線だけを契約しても、「自宅」と「インターネット網」がつながっていないので、データのやり取りができません。
プロバイダーがこの2つを繋いでくれることで1本の道になって、動画や音楽などのデータを送ったり、受け取ったりすることができるようになります。
フレッツ光は「プロバイダーは自分で探して、勝手に契約してくださいね〜」という仕組みなのに対し、最近の人気回線は「プロバイダーの契約・管理までうちが一手に引き受けます!」という形になっているわけですね。
3.4「セット割」でスマホ代が大幅に割引される
ここからがフレッツ光と、「ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光」の3社の明確な違いになります。
実は今ご紹介した3社以外にも、同じくらいの料金の光回線はいくつもあります。(OCN光、BOGLOBE光、so-net光など…)
各社フレッツより1,000円以上安いという点も共通しているので、基本料金だけ見ると「フレッツ以外ならどこでも良い」という状態です。
それでも「ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光」の3社が顧客満足度・利用者数ともに圧倒的に差をつけているのは「セット割で、スマホ代が大幅に安くなる」というメリットがあるからです。
あなたがお使いのスマホと同じ会社の光回線を使えば「セット割」が適用されるので、下の図のように月々の通信費はかなり安くなります。
※大手3社以外の格安スマホをお使いの方は、次の項目のキャッシュバックを基準に選びましょう。
大手3社のセット割では、スマホの契約プランに合わせて、500~2,000円の割引が受けられます。
しかもこの割引は家族全員(離れて暮らしていてもOK)が対象なので、一家全体での通信費は大幅に安くなるんです。
【セット割適用の例】
「ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光」の3社の基本料金は、戸建てプランでも5,100円程度です。
なので「スマホの割引額の方が基本料金より大きい」というご家庭も多いです。
こうなると実質無料で光回線を使えるわけですから、かなりお得ですよね。
少なくともスマホのセット割が効かないフレッツなどの他社を選ぶより、圧倒的にコストは安くなります。
3.5契約時のキャッシュバックが大きい
契約時のキャッシュバックが大きいことも、フレッツより「ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光」の3社が人気な理由の一つです。
これはOCN光などの他社と差をつけているポイントでもあります。
現在最も契約時のキャッシュバックが多いのもこれら3社のインターネット回線です。
現在契約した場合の、各社のキャッシュバック金額を下の表にまとめています。
各社のキャッシュバック金額 | |
フレッツ光 | キャッシュバックなし |
auひかり | ひかり電話同時契約:43,000円
ネットのみ契約:36,000円 |
ソフトバンク光 | 20,000円+Wi-Fiルーター
※ルーターはIO-DATA製の新型(販売価格10,000円) |
ドコモ光 | dポイント10,000円+現金5,000円+Wi-Fiルーター
※ルーターはbuffalo製の新型(販売価格15,000円) |
OCN光 | 10,000円 |
ご覧の通り、キャッシュバックが高額なのはauひかり、ソフトバンク光、ドコモ光の順番になっています。
フレッツはすでに個人より法人契約に力を入れているので、個人契約の場合のキャッシュバックは一切なくなっています。
まとめ:一番お得なのは「スマホと同じ会社」こと
ではこれまでの内容をまとめて見ましょう。
もともとフレッツ光の対応エリアをお探しだったと思いますが、いかにフレッツが割高なのかがわかってもらえたと思います。
エリアに入っている方はフレッツを選んでも良いですが、コスト面を考えるとかなりモッタイナイ選択です。
結論を言うと「スマホと同じ会社の光回線を選ぶのが最もお得」ということになります。
キャッシュバックで選ぶ方もいますが、1〜2年間の利用を考慮すると、スマホ代の割引の方が金額が大きくなるので、スマホと同じ会社の光回線を選ぶのが最もお得です。
具体的には下記のどれかを選択するのが賢い方法ということになります。
- auスマホをお使いならauひかり
- ソフトバンクスマホをお使いならソフトバンク光
- ドコモスマホをお使いならドコモ光
- 格安スマホをお使いならauひかり
格安スマホをお使いの方は、スマホのセット割が期待できないので、キャッシュバックが一番多いauひかりが最もお得になります。
※格安スマホメーカーの光回線もセット割がある場合がりますが、割引額が数百円とかなり小さいので、auひかりでキャッシュバックをもらった方がトータルのコストは安くなります。
各社の提供エリア
ドコモ光とソフトバンク光は、フレッツと全く同じ設備を使っているので、提供エリアも全く同じです。
記事前半にご紹介した、フレッツのエリア検索ページで提供エリア内であれば問題なく利用できます。
auひかりはフレッツとエリアが若干違うので、「auひかり エリア確認ページ」で調べて見てくださいね。
エリア外だった場合は、「auひかりが提供エリア外でも大丈夫!auスマホ・携帯を活かして安い光回線を使う方法!」のページをご参考ください。
利用する前に評判・申し込み方法をチェックしておこう
キャッシュバックは携帯ショップや家電量販店からの申し込みでは大幅に金額が下がります。
キャッシュバックを最大金額もらえる方法と、それぞれの光回線の評判などを下の記事に載せているので、こちらも参考にして見てくださいね。
ドコモ光についてはこちらをご参考ください!
auひかりについてはこちらをご参考ください!
ソフトバンク光についてはこちらをご参考ください!