この記事ではフレッツ光の工事について詳しくご紹介していきます。
まずは基本の工事の内容と適正な工事費をご紹介します。
その後、細かい状況ごとに、特殊な工事内容について解説します。
工事の内容を理解することで、業者に無駄な工事をされるリスクや、工事費を上乗せして騙されるリスクを回避できるので、ぜひ頭に入れておいてくださいね。
この記事の目次
フレッツ光の工事費無料は終了!
現在、フレッツ光の工事費無料キャンペーンは終了しており、工事費無料で利用できる方法はありません。
工事費無料で光回線を使いたいのであれば、光コラボやauひかりをおすすめします。
光コラボはキャンペーンで工事費が実質無料になることが多い!
光コラボも新規で開通する場合は工事費がかかります。
しかし、代理店のキャンペーンに申し込むことにより、工事費無料やキャッシュバックとの相殺で実質無料になるケースが多いです。
現在はフレッツを利用するより、工事費無料やキャッシュバックのキャンペーンがある他社回線(光コラボ)を利用する方が多くなっています。
コストを抑えたいという方は、絶対に他社のほうがお得なので、下記記事でどの回線がコスパが良いのか確認してみてくださいね!
①開通工事って何をするの?
開通工事と聞くと、なんだか大掛りなことをするように思えますよね。
でも実は、フレッツの工事は簡単に終わることほとんどで、早いときは30分程で終わることもあります。
フレッツ光の工事で基本的にやることは3つです。
- 電柱から引込み線を引く
- 部屋の中に線を通す
- 回線終端装置を設置する
フレッツの工事担当者が回線終端装置を設定し終えたら、回線終端装置からルーター、PCまでの配線および設定は基本的にユーザー自身が行います。
1.1基本の工事料金はいくら?
工事料金は以下のようになります。
工事費 | |
戸建てタイプ | 屋内配線の工程がある場合:18,000円
屋内配線の工程がない場合:7,600円 無派遣工事:2,000円 |
(内訳)
基本工事費:4,500円 交換機等工事費:1,000円 屋内配線工事費:10,400円 回線終端装置工事費:2,100円 |
|
マンションタイプ | 屋内配線の工程がある場合:15,000円
屋内配線の工程がある場合:7,600円 無派遣工事:2,000円 |
(内訳)
基本工事費:4,500円 交換機等工事費:1,000円 屋内配線工事費(または機器工事費):7,400円 回線終端装置工事費:2,100円 |
フレッツの工事費は、戸建てよりもマンションタイプの方が若干安くなっています。
1.2マンションと戸建ての工事の違いは?
マンションタイプは、マンション共有部にあるMDF室へ光ケーブルを引き込み、そこから各部屋へ配線を通します。
その時の配線は、マンション設備としてもともと有るものを使うか、NTTが新たに配線します。
どちらの場合も配線に必要な配管は、マンションのオーナーや管理会社が用意しているものを使います。
戸建てタイプは、電柱から光ケーブルを引き込み、「電話線の配管」、「エアコンのダクト」、「壁に穴を開けて」のどれかの方法で部屋の中へ光ケーブルを通します。
壁に穴を開ける場合、賃貸で大家の許可が下りないときは開通不可能となることもあります。
1.3光コンセントの有無で工事費がガラッと変わる
光コンセントとは、回線終端装置(ONU)を取り付けるジャックのことです。
電気のコンセントのように壁に埋め込まれている一体型タイプ、または、埋め込まれていない分離型タイプがあります。
一体型は電話線の配管から光ケーブルを通した場合に用いられます。
光コンセントがあると、自宅の部屋の中まで光ケーブルが届いているということです。
当然、棟内配線工事は不要になります。
外からの引込線が引き込まれている可能性も高いです。
つまり、工事する必要がありません。
1.4無派遣工事ってなに?
厳密に言うと、工事者を派遣しない無派遣工事というものをします。
派遣工事に比べ、工事料金がうんと安くなります。
無派遣工事は以下の機器が送られてくるので、自身で設置をします。
- 回線終端装置(ONU)またはONU一体型ホームゲートウェイ
- 光配線コード
- LANケーブル
- 電話線(ひかり電話利用の場合)
- 電源アダプタ
NTT側の手間が無い分、工事費はかなり安く、2,000円程度になります。
1.5フレッツ光のプランやオプションごとに工事の種類と金額は変わるのか?
フレッツ光には戸建てタイプとマンションタイプがあり、料金や工事方法が異なります。
ちなみに、マンションタイプにはプラン1、プラン2、プランミニなど規模に応じたプランがありますが、これらプランの違いで工事の方法や工事費が変わることはありません。
②追加料金がかかる工事
工事は土日休日でも可能ですが、3,000円加算されます。
さらに、西日本エリアではフレッツ光の夜間や時間指定の工事を追加料金で行っています。
- 夜間17:00~22:00通常の工事費1.3倍
- 深夜22:00~8:30通常の工事費1.6倍
通常工事料金に加算なので高くなり、一般の方はあまり利用することは無いと思いまが、1時間毎の時間指定も選択できます。
- 9:00~16:00:11,000円
- 17:00~21:00:20,000円
- 22:00~8:00:30,000円
なお、フレッツ東日本は夜間工事、時間指定工事を行なっていません。
2.1解約は工事が来る前なら無料でできるのか?
フレッツは工事完了前までならは、キャンセルが無料で可能です。
工事が完了してからの場合は、解約扱いになり、解約金が発生しますのでご注意ください。
➂工事の際に必要な準備について
申し込みから開通工事日までに「フレッツサービスのお申し込み内容の確認」の書類が郵送されます。
こちらは開通日までに大切に保管しておきましょう。
回線終端装置(ONUなど)は電源が必要になりますので、設置したい場所に電源コンセントが無い場合は延長コード等が必要になります。
パソコンを有線で利用する場合、LANケーブルが必要になりますので用意をしておきましょう。
無線で利用する場合でも、ルーターの設定のために一時的に有線でつなぐ必要があることもあります。
念のためLANケーブルは1本あったほうがいいです。
④工事が出来ないケース
フレッツの工事ができない事例には以下のものがあります。
- 引込み線が他人の敷地上を通る必要があるが、許可を得られない(開通不可能)
- 賃貸物件で壁に穴を開けて光ケーブルを通す方法しか選べないが、大家の許可が下りない(開通不可能)
- 樹木等の障害物で電柱から光ケーブルを引き込めない(障害物除去後へ延期または開通不可能)
- 電柱が離れた位置にあり、近くに電柱を増設しないとできない(電柱増設後に延期)
これらの場合、フレッツの光回線でネットをすることはできません(フレッツ以外の他社の光回線も同じ)。
代替案としては、モバイルルーターを使うなどが考えられます。
モバイルルーターのおすすめについては下記の記事で詳しくご紹介しているので、フレッツを導入できない方は参考にしてみてくださいね。
4.3集合住宅の場合は管理している所に確認は必要
マンションやアパートなどの集合住宅でフレッツ光の工事をする際は、管理人等に事前連絡が必要な場合があります。
マンションの共有部(MDF室)が施錠されてると工事担当者が入れないからです。
4.4モデムとPCが遠い場合はどうすればいい?
モデムからPCまで距離が遠い場合は、LAN配線工事が必要になります。
工事の際に見積もりを出し、追加工事として有料で行ないます。
⑤その他の注意点
ここからは、工事をスムーズに行う場合の注意点についてご紹介しておきます。
5.1工事日の変更はできるのか?
工事には立会が必要ですので、急に都合が悪くなり工事日を変更したい場合、変更は可能です。
「何日前までなら変更できる」というようなルールも特にありません(立会ができなければ開通できないので多少臨機応変に対応してくれます)。
ただし、もともと最短の工事日で予約していた場合は開通日を早める変更はできません。
5.2当日キャンセルの場合
工事立会は契約者本人でなくても可能なので、誰か家族や友人に立ち会ってもらいましょう。
他に立ち会える人がいない場合、工事日の延期が基本です。
必ずNTTへ連絡を入れましょう(NTTお問い合わせ窓口0120-116-116)。
「鍵を開けておくから勝手に入って」と言っても工事担当者はトラブル防止のために誰もいない家の中へは入りません。
なお、当日の変更で料金がかかることはありません。
5.3工事に関する不満はどんなものがあるのか?
フレッツの工事に関する不満は以下のようなものがあります。
- 約束の時間に来ない
- 電柱の場所が悪い、樹木が邪魔などで結局当日開通できない
- NTTの情報ミスで本来光回線を引き込めるマンションではなかった
- 開通工事は終了したがインターネットに繋がらない
フレッツ光の開通工事は請負業者が行います。
NTTが指導している通りのルールを守らない業者も中にはいますので、以上のようなトラブルに発展するのです。
⑥工事完了後の設定は自分でしなくてはいけないのか?
工事完了後、プロバイダ設定をしないとネットに繋がりません。
この設定は基本的に自分で行います。
6.1自分でセットする際の手順
フレッツ光の工事完了後、セットアップ用のCD-ROMをもらいます。
CD-ROMでの設定はとても簡単で、CD-ROMをPCに読み込ませると、設定ガイドが表示されます。
手順通りに進めれば誰でも設定ができます。
Windowsのみ対応なので、Mac利用の場合は手動で行う必要があります。
手動の場合は、ルーターとPCをLANケーブルで繋いだ後、ブラウザのURLにルーターのIPアドレスを入れて実行します。
NTTのルーターのIPアドレスは192.168.1.1です。
ルーターの設定画面に入る前にユーザー名とパスワードを聞いてくるのでuserまたはadminと入れます(初期状態の場合は最初にパスワードを決めます)。
ルーターにログインできたら接続先名、接続先ユーザー名、接続パスワードを入れます。
接続先名はなんでもいいので「インターネット」などと入れましょう。
接続ユーザー名と接続パスワードはプロバイダから送られてきたものを入れます。
入力後、設定を押せば完了です。
6.2遠隔でセットアップする際の手順と金額
自分で設定することが難しい場合は、リモートサポートというPCを遠隔操作してくれるサービスがあります。
月額500円で何度でもネットの設定、PCの操作に関するサポートを行ってくれます。
申し込みは0120-116-116です。
申し込み後、専用のフリーダイヤルを案内されます。
6.3訪問サポートの費用
訪問でネットの設定を行ってくれるサービスもあります。
インターネットの接続設定、Wi-Fi設定、ゲーム機のネット環境設定、プリンタの設定などを行ってくれます。
費用は『基本作業費4500円+状況診断費1,500円+各設定のメニュー料金』です。
例えば、インターネット接続設定をしてもらいたい場合、インターネット設定のメニュー料金は3,000円なので、
4,500+1,500+3,000円=9,000円です。
割引サービスとして、リモートサポートを契約すれば、合計金額から割り引かれます(東日本2,000円、西日本4,500円割引)。
高いか低いかは人によると思いますが、単純なネットの設定をするだけであれば訪問サポートを申し込むより、料金の安いリモートサポートを利用する方が良いでしょう。
訪問サポートの申し込みは0120-116-116です。
結論:工事費を抑えるなら、光コラボなどの他社がおすすめ
フレッツ光開通工事の多くは1時間程度で簡単に完了する作業です。
ただし、住まいの事情によってはまれに、開通に時間がかかる、もしくは開通できない場合もあります。
フレッツ光の工事費用は、戸建て18,000円、マンション15,000円です。分割払いも可能です。
ただ、初期費用やランニングコストを抑えたいと思うのであれば、工事費無料や現金キャッシュバックがついてくる他社回線の利用をお勧めします。
最近はフレッツと全く同じ通信品質で、月々1,000円以上安い回線も増えているので、他社の料金等を知ってから判断することをお勧めします。
いま人気の高い光回線について下記の記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてからどこに契約するか判断してみてくださいね。