NTTフレッツといえば最も歴史が古く、知名度が高いインターネットサービスです。
ネームバリューの高さで、現在もフレッツ東日本を利用する方は非常に多いのですが、実は今、フレッツ東日本は他社のサービスに比べてかなりにコスパが悪く、評判もかなり落ちています。
この記事では光回線を検討しているあなたに、フレッツ光東日本を使わない方がいい本当の理由と、お得で快適な今の時代に合った「失敗しないネット回線の選び方」をご説明します。
ネット回線に詳しい人にはすでに常識になっている知識なので、絶対に頭に入れて置いてください!
5分で分かりにくいネット回線の違いがハッキリと分かるので、ぜひ目を通してくださいね!
この記事の目次
①2018年最新版|フレッツ東日本の評判
では早速フレッツ東日本の評判が悪いと言える理由について解説していきましょう。
1.1ネット上の評判
まずは実際にどれくらい評判が悪くなっているか、ネット上の口コミを見てみましょう。
NTT東日本のフレッツ光から、使っているプロバイダのコラボ光に乗り換えたら安いなーって、1年前から思ってた。
でも、東日本は2年縛りでやすくなっていたのもあって、満了まで待っていた。
今月やっと切り替えられる、と手続した。— wizforest (@wizforest) 2016年9月1日
NTT東日本のフレッツ光を契約してるけど、普通長く利用すればするほど安くなるものだろうに、長く使ったらいきなり今までより高くなるってどういうことなの???#NTT東日本
— ジュゴン中村 (@dammi105yen) 2016年8月6日
マジかー
家の回線とかも変えるんだったら、他のキャリアに乗り換えた方が良いと思うよ。auだったら、auひかりにしてauスマートバリューとか適用するとスマホのランニングコストを抑えることも出来る。
普通のフレッツ光よりauひかりの方が月々安いしね。
— カミヤマ (@Yawaraka1252) 2016年10月15日
@ponpiiman @yonerinn2001 auひかり安いな…フレッツにして失敗だったか
— 華澄 (@kasumidos) 2016年7月4日
1.2大手機関による顧客満足度調査の結果
ツイッターなどの口コミだけだと、意見が偏っている可能性があります。
次に大手調査機関が実施している顧客満足度調査の結果をみてみましょう。
データ元ICT総研「2017年日本固定ブロードバンド回線サービス顧客満足度調査」
数年前までは「ネット回線=フレッツ光」と言えるほど圧倒的なシェアを誇っていたフレッツですが、現在はドコモ光、auひかり、ソフトバンク光の大手携帯キャリアに抜かれて、4位という位置付けです。
J:COMなどに比べるとまだ地位をキープしていますが、ジワジワと他社回線に利用者を取られている状況であることは事実です。
利用者が他社に逃げていると言うことは明らかな理由があります。
②フレッツ東日本の評判が悪い理由
ここからはなぜフレッツ東日本の評判が悪いのかを、具体的にご紹介していきましょう。
2.1フレッツの中でも東日本は特に割高
フレッツは西日本と東日本でサービス内容や料金に違いがあります。
一言で言うと、西日本は安いのでまだまだ利用者も多いですが、東日本は料金がかなり高く、フレッツの中でも評判が悪い部類に入ります。
フレッツ東西の料金差 | |
西日本 | 戸建て:4,300円 (光ネクスト ギガファミリー)マンション:2,250円 (光ネクスト ギガマンション) |
東日本 | 戸建て:5,700円 (光ネクスト 隼)マンション:3,350円 (光ネクスト 隼) |
※カッコ内はプラン名。どちらも利用者が最も多いプランで比較しています。(通信速度は同じ内容です)
ご覧の通り、西日本と比較するとフレッツ東日本は月々1,000円ほど高額です。
フレッツ西日本でさえ、次の項目でご紹介する「光コラボ」のネット回線よりも料金が高く、評判が落ちているので、それよりもさらに高いフレッツ東日本の評価が落ちているのは仕方ないところでしょう。
2.2他社回線と比べるとさらに高い
ではフレッツ東日本と今人気の他社回線がどれくらい料金が違うかをみてみましょう。
人気回線の料金比較(プロバイダー料金 込み) | |
フレッツ東日本 | 戸建て:6,600円
マンション:4,300円 |
ドコモ光 | 戸建て:5,200円
マンション:4,000円 |
auひかり | 戸建て:5,100円
マンション:3,800円 |
ソフトバンク光 | 戸建て:5,200円
マンション:3,800円 |
この表で比較しているのは、今利用者が最も多い光回線の上位4社です。
フレッツは昔からのユーザーがいるので、その分で顧客数はまだ上位に位置していますが、料金面だけみると、勢いがある大手携帯キャリアの光回線に大きく劣っている内容です。
結論を言うと、フレッツ東日本をつかうと、全く同じ通信速度のプランなのに他社の人気回線に比べて月々1,000〜1,500円ほど割高になってしまうんですね。
2.3フレッツはプロバイダーが別契約なので、料金が高くなる
なぜ1社だけ料金が高いのかというと、フレッツ光を使う場合「回線料」と「プロバイダー料」の2つの料金を払わないといけないからなんです。
フレッツ光東日本の場合、一番人気の「ネクスト ギガ」というプランで考えると
- フレッツ光:5700円 + プロバイダー料金:1000円=合計6700円
が月々の支払いになります。
プロバイダーは格安サービスを選べば月600円くらいまで落とせますが、ハッキリ言って通信がかなり不安定になるので、おすすめしません。
現実的に使える大手のプロバイダーだと、どうしても月1,000円前後が相場になります。
それに比べ、ドコモ光やauひかり、ソフトバンク光と言った、今人気の回線は「回線料とプロバイダーをまとめて契約できる」という仕組みになっています。
支払いを1社にまとめることが出来るので、その分料金は安くなります。
これは光コラボというサービスで、ほとんどの回線がフレッツより1000円以上安いですから、今ではフレッツからこれらの回線に、利用者が流れていると言う状況です。。
2.4フレッツも他社も通信速度は同じ
フレッツを使っているユーザーのほとんどは、知名度による信頼感だけで選んでいます。
ですが、通信品質の面ではフレッツも他社を選んでも違いはありません。
というのも、ドコモ光やソフトバンク光などは「光コラボ」というサービスで、使っている設備自体はフレッツ光と全く同じだからです。
NTTが回線の使用権をレンタルしてサービスを提供しているので、中身自体は同じものです。
物理的に同じものを使っているので、単純にコスト面で一番お得なものを選ぶのが賢い方法ということになります。
2.5他社のセット割が魅力的すぎる
フレッツ光東日本の評判が落ちているのは、割引サービスがないことも大きく影響しています。
auひかりやソフトバンク光、ドコモ光といった回線を使うと、「セット割」でスマホ代が大幅に割引されます。
セット割はスマホのプランに合わせて割引金額が決まり、家族全員が対象となるため、一家全体の通信量がかなりやすくなります。
各社のセット割内容 | |
auひかり | 4ギガ以下のプラン:934円
5〜20ギガのプラン:1410円 21ギガ以上のプラン:2,000円 |
ソフトバンク光 | 4ギガ以下のプラン:500円
5ギガ以上のプラン:1,000円 |
ドコモ光 | 一人向けプラン:500円〜1,100円
シェアプラン:800〜3,200円 |
そもそもネット代がフレッツ東日本よりも1,000円以上安い上に、スマホ代まで下がるため、フレッツを使うのはかなり勿体無い選択と言わざるを得ません。
2.6フレッツ東日本はキャッシュバックがない
フレッツ東日本のデメリットは、キャッシュバックがないことも大きく影響しています。
ここは各社の契約時にもらえるキャッシュバックを比較すると一目瞭然なので、下記の表をご覧ください。
人気回線のキャッシュバック比較 | |
フレッツ東日本 | キャッシュバックなし |
ドコモ光 | 現金20,000円
dポイント10,000円分 高性能Wi-Fiルーター無料レンタル |
auひかり | ひかり電話同時契約:50,000円
ネットのみ契約:43,000円 |
ソフトバンク光 | 現金28,000円 |
見ての通り、フレッツ東日本だけがキャッシュバックがなく、他社は28,000円〜50,000円のキャッシュバックが存在します。
通信品質は同じですが、選ぶ回線が違うだけでこれだけ還元に差があるので、わざわざフレッツ東日本を選ぶ理由はないと言って良いでしょう。
2.7なぜフレッツは高いうえにキャッシュバックが無いのか
ではなぜフレッツ光東日本はこのように評判が悪くなるような条件なのでしょうか。実はそこにはある狙いがあります。
わざと他の回線に顧客を移している!?
初めて聞くとビックリするかもしれませんが、フレッツ光東日本が料金も高く、キャッシュバックもやっていないのはわざとなんです。実は顧客を他社の回線に移したいという狙いがあるんですね。
何故そんなことをしているのかというと、フレッツは顧客が増えすぎてしまったからなんです。フレッツの利用者は東西合わせて2000万人まで増えてしまっていて、これ以上増えると管理できないくらいの数になってしまっています。
フレッツを運営するNTTとしては顧客には他の光回線に移ってもらわないといけない。でも利益を減らすわけにはいかないという難しい状況になってしまったんですね。
フレッツは光コラボに顧客を分散したい
そこで新たに考え出されたのが2015年にスタートした「光コラボ」です。光コラボは携帯会社やプロバイダー会社がフレッツの回線を借りて行うサービスです。ドコモ光・ソフトバンク光・so-net光・biglobe光・OCN光などが有名ですね。
光コラボが始まったおかげで、携帯会社やプロバイダー会社は新たにインターネット回線のサービスを開始することが出来ます。NTTは、顧客が各社に移ることで管理できない問題を解決することが出来る。しかも、回線を各社に貸しているので、レンタル料を回収すれば売り上げも落とすことが無いという、一石三鳥の仕組みになっているというわけです。
光コラボはもともとフレッツからお客さんに移ってもらうことが目的です。なのでフレッツが高く、光コラボが安いという状態じゃないといけないわけです。なのでフレッツ東日本はあえて料金を下げず、お得なキャッシュバックも廃止して、光コラボへ顧客が移るようにしているわけなんです。
最もお得な回線は、より詳細な条件を見ないとわからない
フレッツ東日本が非常に割高であることがわかったと思います。
また、今回の記事では多くの読者さんに該当するよう、大手携帯キャリアの光回線を比較対象としてご紹介しました。
ですが、全ての方に今回ご紹介した回線がお得になると言うわけではありません。
お使いのスマホや、家族構成、お住いの地域や建物によって、最適なネット回線が変わってくるからです。
下記の記事で、あなたの条件で最も安く、快適なネット回線がなんなのかを、簡単に診断できるようにしています。
複数の質問に回答すると、その条件に最適なネット回線がわかるようになっているので、フレッツ東日本を検討していた方は、ぜひこちらの記事を参考にして見てください。