この記事では「OCN 光 With フレッツ」と「OCN光」の違いについて詳しくご紹介していきます。
「仕組み」の違いから、「コスト面ではどれくらい差があるのか」といった、詳しい情報をご紹介していきます。
両者の違いがわからない方、OCNを使いたいけれど、どれを契約したらよいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
①フレッツとOCN光の違いって何?
「OCN 光 With フレッツ」「ONC光」という2つの光回線通信サービスがあります。
ややこしいですが、この2つは別々の商品サービスです。
1.1OCN 光 with フレッツって何?
「OCN 光 with フレッツ」とは、フレッツ光 + プロバイダOCN のセットパックのことです。
NTTのフレッツ光を契約し、プロバイダをOCNで利用するサービスです。
ゆえに、NTTとOCNの2社との契約が必要になります。
ユーザーにとってわかりやすく、一度の手続きで2社同時に契約できるように、パックで売り出したのが、OCN 光 with フレッツなのです。
1.2 OCN光って何?
OCN光の場合は、フレッツ光は一切関係ありません。
OCN1社で光通信回線とプロバイダを提供します。
しかし、もともとOCNはプロバイダの企業ですから、光通信回線を保有していません。
そこで、NTTからフレッツ光として使っていた光通信回線をレンタルしています。
NTTから借りた光通信回線を使って、OCNが自社のサービスとして提供しているのです。
そして、光通信回線とプロバイダをまとめて1つにし、OCN光というサービスで売り出しています。
このような形のサービス(フレッツからレンタルした回線を使った、他社のサービス)を「光コラボ」と言います。
実際に使っている回線はフレッツと同じですが、契約する会社が「光コラボ」を提供している事業者という点が異なります。(OCN光の場合はOCNのみに契約)
OCN 光 with フレッツは、NTTのフレッツとNTTコミュニケーションズのプロバイダOCNを便利なパック売りにしているのに対し、OCN光は完全なOCN1社の提供という違いです。
②「OCN 光 with フレッツ」と「OCN光」はどちらが良い?
この2つは使っている設備自体が同じものなので、通信品質は全く同じです。
こうなるとユーザーが一番気になることは、「結局どっちが安いの?」という点だと思います。
各コラボ事業者は自社のホームページにフレッツ光とコラボ光との料金比較を掲示しています。
しかし、これを鵜呑みにすると、かえって高くなってしまう場合もあります。
フレッツ光は西日本か東日本か、お住いのエリアによって料金が変わります。
次の項目で、エリアごとに「OCN 光 with フレッツ」と「OCN光」の料金の違いを比較しましたので参考にしてください。
2.1東日本エリアの方は「OCN光」にした方がお得
まずは東日本エリアの方が、どちらがお得なのかみていきましょう。
結論から言うと、東日本エリアに住んでいる方は、全員OCN光を選んだ方がお得です。
下記に料金を表にまとめているので、比較してみてください。
東日本エリアの場合 | |
OCN 光 with フレッツ (フレッツ光の料金+プロバイダOCNの料金) |
|
戸建て | 5,800円 (フレッツ光4,700円 + OCN 1,100円) |
マンション | ミニ: 4,900円 (フレッツ光4,250円 + OCN料金650円)プラン1:4,550円 (フレッツ光3,650円 + OCN料金900円 )プラン2:3,850円 (フレッツ光2,950円 + OCN料金900円) |
OCN光
(OCN光1社のみの料金でOK) |
|
戸建て | 5,100円 |
マンション | 3,600円 |
※マンションプランの分類
- ミニ:契約数4以上の小さいマンション
- プラン1:契約数8以上の普通のマンション
- プラン2:契約数16以上の大きいマンション
細かく料金を比較してみるとわかりますが、どの契約プランだった場合もOCN光のほうが低料金になっています。
なので東日本エリアで利用する場合は、OCN光を契約するほうがお得です。
2.2 西日本エリアは大型マンション以外は「OCN光」がお得
では、西日本エリアの場合を見てみましょう。
西日本エリアにお住いの場合もほとんどの場合で「OCN光」のほうがお得になります。
下記の料金表を見てみてください。
西日本エリアの場合 | |
OCN 光 with フレッツ (フレッツ光の料金+プロバイダOCNの料金) |
|
戸建て | 5,400円 (フレッツ光4,300円 + OCN 1,100円) |
マンション | ミニ: 4,760円 (フレッツ光3,950円 + OCN料金810円)プラン1:4,060円 (フレッツ光3,250円 + OCN料金810円 )プラン2:3,660円 (フレッツ光2,850円 + OCN料金810円) |
OCN光
(OCN光1社のみの料金でOK) |
|
戸建て | 5,100円 |
マンション | 3,600円 |
※マンションプランの分類
- ミニ:契約数4以上の小さいマンション
- プラン1:契約数8以上の普通のマンション
- プラン2:契約数16以上の大きいマンション
御覧の通り東日本エリアの場合もほとんどの場合、OCN光のほうが低料金で利用することができます。
ただ、プラン2(契約数16以上の大きいマンション)にお住いの場合は、「OCN光」でも「OCN 光 with フレッツ」のどちらでもほとんど差はなくなります。
2.3 契約時のキャッシュバックを考慮すると、OCN光が断然お得
これまでは基本料金だけを見てきましたが、「OCN光」と「OCN 光 with フレッツ」には決定的な違いがあります。
それはキャッシュバックの有無です。
ここ数年のフレッツ光は契約者に対するキャッシュバックなどの特典がほとんどありません。
一方、OCN光は今契約すると下記のキャッシュバックがついてきます。
キャッシュバック比較 | |
OCN光 | キャッシュバック15,000円 |
OCN 光 with フレッツ | キャッシュバックなし |
契約する時点で15,000円の還元がある上に、基本料金は安いので、OCN光のほうが間違いなくお得です。
西日本エリアのマンションタイプの場合でも、このキャッシュバックを考えると間違いなくOCN光のほうが低料金になります。
2.4 キャッシュバックはキャンペーンサイト限定の特典
キャッシュバックまで考慮すると、全員がOCN光を選んだほうがお得になります。
迷っていた方はOCN光を選ぶことをおすすめします。
キャッシュバックをもらえるのは、限定キャンペーンサイトから申し込んだ場合のみとなります。
電話問い合わせや、家電量販店、OCN光の通常サイトから申し込むと、キャッシュバックはつかないのでご注意ください!
③速度が遅い場合
前半でお話しした通り、「OCN 光 with フレッツ」と「OCN光」は物理的に全く同じ設備を使っています。
なので、この両者には通信速度の差は一切ありません。
もしどちらかを使っていて、通信速度に不満がある場合は、回線もしくはプロバイダーを変更する必要があります。
3.1OCNは日本で最高峰のプロバイダーだが…
プロバイダの中でもOCNは質がよく、アジアで唯一の「Tier1」という世界規模のIPバックボーンを所有するプロバイダです。
信頼性が高く、速度も安定しているイメージがありますが、プロバイダの規模と速度は、エリアによっては関係ない場合があります。
OCNは大規模なバックボーンがありますが、エリアによってはユーザー数が多すぎて、インターネット利用者が増える時間帯(18~22時)にインターネットに繋がりにくくなることもあります(当然、他のプロバイダにも同じ事が言えます)。
OCNを利用していて速度があまり出ないようであればプロバイダを変更してみるのもひとつの手です。
どのプロバイダがいいかという判断基準は難しく、こればかりは運としか言いようがありません。
基本的にはOCNのような大手プロバイダ(so-netやbiglobeなど)をお勧めします。
④もっとコストを抑えたい人必見!大手キャリアの「セット割」
「OCN光」は「OCN 光 with フレッツ」よりも低料金で利用できますが、すべての光回線のなかで最安値というわけではありません。
実は最近は「大手キャリアの光回線」が最も低コストと評判になっています。
大手キャリアの光回線というのは、下記の3つです。
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- auひかり
これらの回線は、OCN光とほぼ同じくらいの料金ですが、「セット割」でスマホ代が大幅に安くなるのが特徴です。
家族全員のスマホ代が安くなるので、年間で数万円単位の節約も可能です。
詳しくは下記の記事でご紹介しているので、ぜひ確認してみてくださいね。
まとめ|「OCN光withフレッツ」より「OCN光」
これまで見てきた通り、「OCN 光 with フレッツ」よりも「OCN光」のほうが低料金でお得です。
OCN光を使う場合は、キャッシュバックがもらえるキャンペーンサイトから申し込むようにしましょう。
コストを抑えるなら、大手キャリアの光回線のほうがお得!
条件によっては、OCN光より安くなるのが、ドコモ光、ソフトバンク光、auひかりです。
固定電話とスマートホンを利用し、かつ、家族が2人以上いる場合は、これら携帯キャリアのインターネット回線を利用したほうがセット割引でお得になります。
さらにこの2社はキャッシュバックも大きいので、数万円単位で得することになるでしょう。
大手キャリアの光回線については、下記の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ確認してみてくださいね。