光コンセントは光回線でインターネット接続をする場合に必要になりますが、
- どのような形をしているのか
- どうやって導入するのか
など気になりますよね。
今回は、光コンセントに関する疑問について徹底解説していきます。
また、
- 光コンセントがある家ではどのようなメリットがあるのか
- ないときは導入費用がいくらになるのか
なども詳しく解説していきます。
この記事の目次
①光コンセントとは?
光コンセントは、光コードを接続することができるコンセントのことです。
光コードには光ファイバーが入っていますが、
SC型コネクタと呼ばれる特殊な形状をしていて、
光コンセントやONUに接続することができるようになっています。
光コンセントの外観ですが、形は大きく分けて
- 一体型タイプ
- 分離型タイプ
の2種類があります。
- 一体型タイプ
- 分離型タイプ
のどちらの形状になるかは設置工事をしてみないとわかりませんが、
どちらにしろ光コードを差し込み、反対端をONUに接続することによって通信ができるようになります。
【光コンセントとは?】
- 光コードを接続することができるコンセントのことである。
- 一体型タイプ・分離型タイプの2種類ある。
光コンセントから光コードで接続するONUとは?
光コンセントから光コードでONUと接続しますが、そもそもONUとは何かというと
「光信号とデジタル信号を相互変換する機器」のことです。
光回線は、光ファイバーの中を光信号が通っているのですが、パソコンやルーター等の通信機器は
そのまま光信号を使うことができません。
逆に、パソコンやルーター等で使っているデジタル信号は
光ファイバーの中を通れません。
なので、ONUを間に挟むことにより、
光信号をとデジタル信号を相互変換しているのです。
ファミリー(ホーム)タイプやマンション光配線方式であれば、
NTTのフレッツ光もKDDIのauひかりもONUは無料で貸し出されます。
【ONUとは?】
- ONUとは、光信号とデジタル信号を相互変換する機器のことである。
- ファミリー(ホーム)タイプやマンション光配線方式であれば、ONUは無料で貸し出される。
- onuの役割
- onuの利用方法
を下記の記事で解説しています。
マンションVDSL方式/LAN配線方式は光コンセント不要
光回線インターネット接続で光コンセントが必要なのは、
- ファミリー(ホーム)タイプ
- マンション光配線方式
です。
反対に、光回線インターネット接続なのに光コンセントが不要なのは、
- マンションVDSL方式
- マンションLAN配線方式
です。
光コンセントが必要 | 光コンセント不要 |
・ファミリー(ホーム)タイプ ・マンション光配線方式 |
・マンションVDSL方式 ・マンションLAN配線方式 |
マンションの
- VDSL方式
- LAN配線方式
は、マンション共有部までは光ファイバーが来ています。
なので、光回線サービスであることには変わりないのですが、
マンション共有部から各部屋までが光ファイバーではありません。
マンション共有部から各部屋までの棟内配線に
- 電話線を使うのがVDSL方式
- LANケーブルを使うのがLAN配線方式(イーサ方式)
です。
注意すべき違いとしては、
- VDSL方式
- LAN配線方式
だと最大速度が100Mbps止まりという特徴があります。
それと、ONUは部屋の中ではなくマンション共有部に設置され、
代わりに部屋の中には
- VDSL方式だとアナログ信号とデジタル信号の相互変換装置であるVDSL宅内装置を設置
- LAN配線方式だと信号変換の装置が不要
となります。
ちなみに、これらの配線方式はユーザーが自由に選べるわけではなく、
そのマンションにもともと備わっている設備によって決定されます。
【マンションVDSL方式/LAN配線方式は光コンセント不要】
- VDSL方式だとアナログ信号とデジタル信号の相互変換装置であるVDSL宅内装置を設置する。
- LAN配線方式だと信号変換の装置は不要。
②光コンセントがない場合は開通工事で設置
通信速度1Gbpsの光回線を契約したのに、自宅に光コンセントがない場合はどうなるのかというと、
開通工事の段階で新しく設置します。
光コンセントの設置費用は、開通工事費用に含まれています。
NTTのフレッツ光なら以下の費用となります。
フレッツ光/ドコモ光/OCN光/ぷらら光など | |
タイプ | 開通工事費用(光コンセント設置費用込) |
ファミリー | 18,000円 |
マンション | 15,000円 |
フレッツ光だけではなく、
- ドコモ光
- OCN光
- ぷらら光
などの多くの光コラボはフレッツ光と同じ金額設定になっています。
例外として、光コラボでも
- ソフトバンク光
- ビッグローブ光
だと少し高い金額となっています。
ただし、キャンペーンで工事費は実質無料になるためむしろお得です。
光コンセントを開通工事で設置する場合は、
「工事費がキャンペーンで無料」
になる光回線を選ぶとお得です。
開通工事費用(光コンセント設置費用込) | |
ソフトバンク光 | 24,000円 (他社からの乗り換え新規であればキャンペーンで実質無料) |
ビッグローブ光 | ファミリー30,000円 マンション27,000円 (キャンペーンで実質無料) |
ソフトバンクスマホをお使いの方(家族)は、スマホとのセット割があるので、「ソフトバンク光」がおすすめです。
auスマホをお使いの方(家族)は、スマホとのセット割があるので、「ビッグローブ光」がおすすめです。
※auひかりが対応エリア外の方におすすめです
また、光コラボではないauひかりはかなり高額ですが、
これもまたキャンペーンで実質無料になります。
auひかり | |
タイプ | 開通工事費用(光コンセント設置費用込) |
ホーム | 37,500円 (光電話もセット契約すればキャンペーンで実質無料) |
マンション | 30,000円 (キャンペーンで実質無料) |
auスマホをお使いの方(家族)は、スマホとのセット割があるので、「auひかり」がおすすめです。
どんな工事内容になるのか
光コンセントを設置するには、まずは部屋の中に光ケーブルを引き込まなければなりません。
光ケーブルを引き込む方法は、
- 電話線の配管から
- エアコンダクトから
- 壁に穴をあけて
の3つの方法があります。
基本的に電話線の配管から引き込むのが最も見栄えが良いため、できるだけこの方法を優先します。
配管に空きがない場合や、ONUを設置したい場所と離れているなどといった場合に
エアコンダクト、もしくは、壁に10mm程度の穴をあけて入線します。
そして、引き込んだ光ケーブルの先端を光コンセント化すれば完了です。
ちなみに、光コンセントには
- 一体型タイプ
- 分離型タイプ
があると説明しましたが、
- 電話線の配管を通して引き込んだ場合に一体型タイプ
- それ以外の方法の場合に分離型タイプ
となります。
【光コンセントがない場合は開通工事で設置】
- 自宅に光コンセントがない場合、開通工事の段階で新しく設置する。
- 光コンセントの設置費用は、開通工事費用に含まれる。
- 部屋の中に光ケーブルを引き込む。
光コンセントがすでにある住宅の場合
光コンセントがすでにある住宅で新たに光回線を申し込むと、
「無派遣工事」扱いになる可能性があります。
無派遣工事とは、NTT局内側だけを工事する方法で、
契約者宅へ工事担当者が訪問しません。
なので、郵送で送られてきたONUやホームゲートウェイを
自分で光コンセントへ接続するだけで開通します。
無派遣工事で済んだ場合の開通工事費用はフレッツ光や多くの光コラボは2,000円となっています。
(一部例外の光コラボあり)
無派遣工事費用 | 2,000円 |
ただし、無派遣工事になるにはNTTが保有するデータに「光コンセントあり」の情報が記載されていないといけません。
たまに、光コンセントがあるのに情報が記載されていないケースもあるため、
もしも光コンセントがある住宅にもかかわらずオペレーターに派遣工事になると言われた場合は、
積極的に光コンセントがある旨を伝えましょう。
ちなみに、光コラボでもNTTフレッツ光の設備を使っているので、
こういった設備情報もNTTで所有しています。
(開通工事業者もNTTの下請けが行います)
ただし、
- auひかり
- 電力系
- NURO光
といったNTT系列とは違う光回線の場合は話が違ってくるので注意してください。
これらNTT系列以外の光回線はそもそも無派遣工事の取り扱いがないため、
光コンセントがあろうがなかろうがすべて派遣工事となります。
光コンセントがある場合の工事内容 | |
フレッツ光 | 無派遣工事 |
光コラボ | 無派遣工事 |
auひかり、電力系、NURO光 | 派遣工事 |
それと、フレッツ光や光コラボでたとえ光コンセントがすでに備わっていたとしても、
派遣工事になってしまう例外もあります。
たとえば、
- マンション共有部で光ケーブルが外されていたり
- 戸建ての光ケーブルの引き込み線が外されていたり
する場合です。
そういったケースでは工事担当者が現地で接続作業をしなければならないので、
派遣工事になります。
【光コンセントがすでにある住宅の場合】
- 「無派遣工事」扱いの場合、郵送で送られてきたONUやホームゲートウェイを自分で光コンセントへ接続するだけで開通する。
- NTT系列とは違う光回線の場合は、すべて派遣工事となる。
③auひかりとフレッツ光の光コンセントをそれぞれ使いまわせる?
- auひかりからフレッツ光へ乗り換えたり
- フレッツ光からauひかりへ乗り換えたり
する場合、今まで使っていた光コンセントを
乗り換え先光回線で使いまわせるのか疑問に思った人もいるでしょう。
結論から言えば、使いまわすことは原則しないけど、
どちらにしても必ず派遣工事になります。
なぜかというと、
- KDDIが設置した光コンセントはKDDIの資産
- NTTが設置した光コンセントはNTTの資産
だからです。
(家主の資産ではありません)
なので、お互い別の会社同士で勝手に他社の設備を使うことはありません。
(たまに間違って使ってしまう工事担当者もいますが)
それに、いずれにしても他社回線を使っていたということは、
新たに使う光回線の接続がされていないわけですから、
工事担当者が現地に来て接続作業をしなければなりません。
それと勘違いしやすいポイントで、
- フレッツ光から光コラボ
- 光コラボから光コラボ
への乗り換えであれば別の会社同士でも、フレッツ光の設備を使うという点が共通なので、
光コンセントは使いまわすことができます。
この場合、
- フレッツ光から光コラボへの乗り換えを「転用」
- 光コラボから別の光コラボへの乗り換えを「事業者変更」
といい、開通工事が不要になります
(簡単な手続きだけでいいので無派遣工事すら不要です)。
【auひかりとフレッツ光の光コンセントをそれぞれ使いまわせる?】
- 他社の設備を使うことはないため、必ず派遣工事になる。
④退去時に光コンセントは撤去しなければならない?
大家の許可を得て光回線を導入したのであれば、基本的に
- 光コンセント
- 屋内配線ケーブル
- 引き込み線
などを、退去時に撤去する義務はありません。
特にマンションタイプであれば、そもそもマンション内に何らかの光回線設備が備わっていなければ契約できないので、大家は当然納得済みです。
なので、マンションタイプの光回線で光コンセントの撤去が必要なんて話はほとんど聞いたことがありません。
それに、そのような光回線設備は次に入居する人がすぐに使えるメリットがあるわけですから、
住宅にとっての付加価値となり、大家にとっても嬉しいわけです。
しかし、ファミリータイプで契約し、大家の許可を得ずに勝手に工事をしてしまい、
退去時に大家に「撤去してくれ」と言われた場合は撤去しなければなりません。
なので、
- 戸建て
- マンションタイプの設備導入がないアパート
で光回線のファミリータイプを使いたい場合は、
事前に大家に許可を得ておくことが大事です。
もし、すでに未許可で勝手に光回線を導入している場合は、
退去時の立会いの日にもめないように退去の連絡時にでも
撤去工事が必要かどうかを聞いてみたほうがいいでしょう。
そうでないと、「撤去が完了するまでの間の家賃を支払ってもらう」
なんてトラブルになってしまうこともあります。
【退去時に光コンセントは撤去しなければならない?】
- 退去時に撤去する義務はない。
- ファミリータイプで契約し、大家の許可を得ずに勝手に工事した場合、撤去しなければならない場合がある。
撤去工事の費用
- フレッツ光
- 光コラボ
であれば撤去費用は無料です。
しかし、その他の回線だと基本的に有料となります。
撤去工事費 | 撤去の義務 | |
フレッツ光 | 無料 | なし |
光コラボ | 無料 | なし |
auひかりホーム (2018年2月28日以前に申し込み) |
10,000円 | なし |
auひかりホーム (2018年3月1日以降に申し込み) |
28,800円 | あり |
NURO光 | 10,000円 | なし |
電力系 | 5,000~10,000円 | 回線による |
特に注意してほしいのが、2018年3月1日以降に申し込んだauひかりホームです。
2018年3月1日以降に申し込んだauひかりホームは、
撤去が義務であり、かつ、28,800円とかなり高額になっています。
【撤去工事の費用】
- フレッツ光・光コラボであれば、撤去費用は無料。
- その他の回線だと、基本的に有料。
光コンセントがある家のメリットまとめ
光コンセントがある家のメリットをまとめるとこうなります。
<光コンセントがある家のメリット>
- 無派遣工事で初期費用が安く済む可能性が高い
- 開通時期が早い
- 開通工事の立ち合いも不要
- 解約時に撤去工事が不要(auひかりホームなど一部を除く)
無派遣工事については上記で説明しましたが、それと同時に工事担当者の予定を組む必要がなくなるため、
通常より開通時期が早いというメリットがあります。
それと、工事担当者が現場に来ないということは、
立ち合いもいらないので開通が面倒ではありません。
また、入居時に光コンセントがあるということは、もともと備わっている設備ということになるので、
新しい入居者の原状回復義務に光コンセントの撤去は含まれません。
なので、auひかりホームなど、光回線の会社側で撤去を義務としているケース以外は、
撤去の心配をしなくても良いわけです。
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