IIJmioひかりは基本料金の安さ、格安スマホの「mioふぉん」とのセット割で評判です。
ですが、実はお得度で言うと上位の人気回線と比べると、見劣りする内容となっています。
IIJmioひかりはフレッツと同じ最大1Gbpsの通信速度で、なおかつ1,000円安い光回線ということで評判です。
これは事実なんですが、「割引」「キャッシュバック」まで考慮して考えると、他社にもっと低料金で利用できる光回線があるんですね。
この記事では「なぜIIJmioひかりが評判ほどお得ではないのか」「どの光回線を選べば一番低コストでインターネットを楽しめるのか」をご紹介していきます。
※auひかりからの乗り換えを検討されている方は、「auひかりからフレッツへの乗り換えはダメ!キャンペーンと割引を使って安い回線を選ぼう!」の記事で解説しているのでこちらご参考ください。
それ以外の回線からの乗り換え、もしくは新規契約を検討中の方は、引き続き今回の記事をお読みください。 |
この記事の目次
①IIJmioひかりの評判と特徴
では早速IIJmioひかりの評判が良いところと、特徴をご紹介します。
1社だけみていても、本当にお得かどうかわからないので、利用者が多く評判が良い光回線トップ5と比較しながらみていきましょう。
結論から述べると、大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の光回線が、間違いなく一番低料金です。
実際、フレッツを除くとこの3社が利用者数トップ3。
さらに顧客満足度も3社が独占しているので、評判も最もよい3社です。(ICT総研調べ)。
この3社のうちどこがベストなのかは、あなたやご家族が使っているスマホによって変わります。
IIJmioひかりを使った場合と、他社を使った場合、「トータルでいくら違うのか」という視点で確認してみてくださいね。
1.1基本料金を比べてみよう
まずは月々の料金を評判の良い他社と比べていきましょう。
IIJmioひかりは基本料金の安さで評判ですが、じつは他社とさほど差がないことがわかると思います。
人気各社とIIJmioひかりの料金は下の表の通りです。
基本料金の比較(プロバイダ料金込み) | |
IIJmioひかり | 戸建て:4,960円 マンション:3,960円 |
auひかり | 戸建て:5,100円 マンション:3,800円 |
ソフトバンク光 | 戸建て:5,200円 マンション:3,800円 |
ドコモ光 | 戸建て:5,200円 マンション:4,000円 |
OCN光 | 戸建て:5,100円 マンション:3,800円 |
フレッツ光 | 戸建て:6,200円 マンション:5,100円 |
IIJmioひかりと、利用者が多く評判が良い回線(顧客満足度上位5社)を比較しています。
確かにIIJmioひかりの料金はかなり安い部類に入りますが、実は他社と100〜200円程度しか差はありません。
IIJmioひかりは安さが評判ですが、実は同じくらいの料金で利用できる光回線はたくさんあるんですね。
基本料金では各社あまり大きな差はなく、IIJmioひかりと同じくらい評判がよいです。
なので次にご紹介する「割引」「キャッシュバック」でどこがお得かを判断する必要があります。
1.2割引
最近の光回線は、もともと別の事業(スマホやプロバイダー)を展開している会社が多いので、それぞれのサービスとの「セット割」が使えます。
実はここで評判や顧客満足度に大きな差が生まれます。
基本料金はどこも似た様なものなので、光回線を選ぶ際に重要なのは、この「セット割」でのメリットが大きいところを選ぶことです。
評判もこのセット割の大きさで差がつきます。
1.2.1各社のセット割の割引額
では各社のセット割を比較してみましょう。
セット割比較 | |
IIJmioひかり | 割引額:600円
対象:契約者のIIJmioふぉん(格安スマホ) |
auひかり | 割引額:934〜2,000円
対象:家族全員のauスマホ |
ソフトバンク光 | 割引額:500〜2,000円
対象:家族全員のソフトバンクスマホ |
ドコモ光 | 割引額: 個人プラン 500〜1,100円 シェアプラン 800〜3,200円対象:家族全員のドコモスマホ |
OCN光 | 割引額:500円
対象:契約者のOCNモバイルONE(格安スマホ) |
フレッツ光 | なし |
各社のセット割はご覧の通りです。
IIJmioひかりは格安スマホ「IIJmioふぉん」とのセット割で600円が割引されます。
セットで使うだけで割引されるので、評判も上々です。
ただ、割引金額で比べると、大手3キャリアのセット割と比べるとかなり少ないです。
大手3キャリアのセット割は家族全員(離れて暮らしていてもOK)が対象である点が大きく違い、評判に差がついているところです。
全く同じ割引が家族全員に適用されるので、一家全体の通信費は大幅に下がります。
1.2.2大手3キャリアのスマホを使うなら、セット割は必須!
大手3キャリアのスマホを使っている方(もしくはご家族に3キャリアのスマホユーザーがいる方)にとっては、IIJmioひかりよりも、大手3キャリアの光回線を利用した方が、通信費は大幅に安くなります。
割引額は各社スマホの契約プランに合わせて500〜2,000円くらいの間で変化しますが、利用者が多い5〜20ギガのプランであれば1,500円前後の割引額となります。
家族四人ならそれだけで6,000円割引となり、光回線使用料5,200円前後を大きく上回ります。
実質無料で光回線が使えるようになるということですね。
1.2.3格安スマホユーザーも、実はauひかりが最安になる
セット割が使えない格安スマホユーザーにとってもauひかりを使った方がトータルコストは安くなります。
セット割が使えるIIJmio ふぉんユーザーでも、実はauひかりのほうが安いんですね。
これは次の項目でご紹介する「キャッシュバック」、「初期費用」の2点での差が大きいからです。
IIJmio ふぉんとのセット割は評判が良いですが、実は他の費用を考えるとちょっと割高になってしまうんですね。
1.3キャッシュバック
では次に、各社のキャッシュバックを比較してみましょう。
フレッツを除く光回線のほとんどは、利用者獲得のために「契約してくれたら○○円キャッシュバックします!」というキャンペーンを行なっています。
キャッシュバックはセット割と同様、金額が非常に大きいので、より還元がたくさんある光回線を選ぶのが、お得に光回線を使うコツです。
1.3.1キャッシュバック比較
では各社のキャッシュバック金額を比較してみましょう。
各社のキャッシュバック金額 | |
IIJmioひかり | キャッシュバックなし |
auひかり | ひかり電話同時契約:43,000円
ネットのみ契約:36,000円 |
ソフトバンク光 | 新規:24,000円+Wi-Fiルーター(販売価格10,000円)
乗換え:34,000円 |
ドコモ光 | dポイント10,000円+現金5,000円+Wi-Fiルーター
※ルーターはbuffalo製の新型(販売価格15,000円) |
OCN光 | 10,000円 |
フレッツ光 | なし |
評判の良い上位5社のキャッシュバックは上の通りです。
基本料金やセット割で評判が良かったIIJmioひかりですが、キャッシュバックに関しては他社に大きく差をつけられていると言わざるを得ません。
IIJmioひかりは新たに契約しても特に特典はないので、この点は評判もイマイチですね。
その点、企業自体の資金力が豊富な大手3キャリアの光回線は、高額なキャッシュバックがついていて、非常に評判が良いです。
※ここでご紹介しているキャッシュバックは、余計なオプションをつけなくても、契約するだけで必ずもらえるものなので、安心してくださいね。
キャッシュバックで最も評判が良いのは、金額が最大であるauひかりです。
それを追う形で、ドコモ光・ソフトバンク光が続いています。
1.3.2スマホが大手キャリアならキャッシュバックよりセット割が優先
キャッシュバックだけ見ると、「誰でもauひかりを使った方がお得なんじゃないか?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
あくまでも最優先はスマホのセット割です。
auひかりのキャッシュバックは最大で43,000円。
ソフトバンク光とドコモ光は特典とキャッシュバックを含めると、30,000円ちょっとです。
その差は10,000円くらい。
スマホと違う会社の光回線を使うと、セット割がつけられません。
大手キャリアのセット割はスマホ1台でも月500〜2,000円の割引。
家族が多ければその人数だけ同じ割引になります。
光回線は2〜3年以上は使うのが一般的なので、キャッシュバックの10,000円の差は簡単に追い抜いてしまいます。
(本人だけで1,500円割引だったとしても8ヶ月。500円割引しかなかったとしても、1年半で10,000円の差は埋められます。)
キャッシュバックの評判が一番良いauひかりでセット割を使えればベストですが、他社スマホを使っている場合は、セット割狙いで同じ会社の光回線を選ぶのがお得です。
1.3.3格安スマホならauひかりが最安
IIJmioふぉんを含む、格安スマホユーザーにとって最も低コストなのはキャッシュバックが一番多い「auひかり」になります。
IIJmioひかりはキャッシュバックがゼロですが、auひかりならネットだけの契約でも36,000円(ひかり電話同時契約なら43,000円)のキャッシュバックが得られます。
IIJmioひかりとauひかりの基本料金の差は月100円。
IIJmioふぉんのセット割は月600円です。
これを合わせると月々の利用料金は700円差が出ることになりますね。
月700円の違いで、キャッシュバック36,000円分の差を埋めるとなると、51ヶ月かかります。
つまり4年以上使わないと、IIJmioひかりで元を取ることはできないんですね。
「必ず4年以上使う!」という自信がある方はIIJmioひかりでも良いですが、ほとんどの方は4年後には別の光回線に乗り換えることになるでしょう。
4年後には、より高速で低料金なインターネットサービスが登場する可能性が高いからです。
なぜかというと、IoT(モノのインターネット化:家電や家・車などの物がネットに繋がること)が東京オリンピックに合わせて普及するからです。
※4年後には回線の乗り換えの時期が来るわけ
インターネット環境の整備・変化のスピードは急速に進んでいます。
特に、家電や車など、あらゆる電子機器がネットに接続され、スマホなどで操作できる様になるIoT技術が、東京オリンピックまでに普及されると言われています。
こうなると今の通信回線では、容量が足りないので、新たな回線が必要になります。
スマホも今は4G回線ですが、その頃(3年後)には5G回線が登場し、一般的になると言われています。
光回線も、より高速で低価格なサービスの登場がほぼ確実。
つまり今契約した光回線を4年以上使う可能性は極めて低いと考えて良いんですね。
そう考えると、IIJmioひかりでauひかりのキャッシュバックの分の元を取れる可能性はほとんどないと考えてよいです。
ここまで考慮すると格安スマホを使っている方も、auひかりを選んだ方がコスト的に安くなるんですね。
1.4初期費用
では各社の初期費用を見てみましょう。
光回線の初期費用には大きく分けて「事務手数料」と「工事費」があります。
事務手数料はどの光回線でも3,000円で同じなので、ここでは工事費を比較します。
人気回線の初期費用(工事費) | |
IIJmioひかり | 新規:23,000円
乗換え:0円 |
auひかり | 新規:0円
乗換え:0円 ※どちらもキャンペーンで無料 |
ソフトバンク光 | 新規:24,000円
乗換え:0円 |
ドコモ光 | 新規:20,000円
乗換え:0円 |
OCN光 | 新規:24,000円
乗換え:0円 |
フレッツ光 | 新規:23,000円
乗換え:23,000円 |
各社の初期費用は表の通りです。
※建物の環境で複雑な工事が必要な場合は、さらに金額が上がる可能性があります。
フレッツからの乗換えの場合はどこを使っても工事費は無料です。(すでに使われている設備を利用できるため)
新規契約の場合(今自宅にネット回線がつながっていない方)は、最寄りの電線から自宅まで光ファイバーを延長する工事が必要になるので、その分工事費がかかります。
auひかりだけはキャンペーンで新規の場合も工事費がかからないので、評判も良いです。
それ以外はどこを利用してもだいたい同じくらいの工事費がかかると考えてOKです。
1.5通信品質はどこを選んでも同じ
今ご紹介してきたIIJmioひかりと人気の5社は通信品質は全く同じと考えてOKです。
理由は、最大速度1Gbpsの光ファイバーという同じ設備を利用しているからです。
厳密に言うと、利用するプロバイダーによって速度に差が出ます。
ただ、それはプロバイダーの差であって、光回線自体の差ではありません。
なので、速度に不満がある場合は、回線自体は同じで、プロバイダーを変更すれば問題が解消します。
この点はどの光回線でも同じ。
なので、契約する光回線を選ぶ際は、純粋にコスト面で比較して大丈夫です。
まとめ:IIJmioひかりより、大手キャリアの回線がお得
長くなったのでこれまでの内容をまとめてみましょう。
- IIJmioひかりは安さで評判だが、基本料金は他社も同じ
- セット割は大手3キャリアが圧倒的にお得
- キャッシュバックがないのがIIJmioひかりの評判が悪い点
- 初期費用はほとんど同じ(auひかりだけ、新規でも工事費無料)
このようになります。
結論を言うと、IIJmioひかりよりも大手3キャリアの光回線の方がコスト面で間違いなくお得です。
大手キャリアのスマホ(ドコモ・au・ソフトバンク)をお使いの方は、お手持ちのスマホと同じ会社が提供している光回線を選びましょう。
最も金額差が大きいスマホのセット割を優先して選ぶことで、トータルのコストは最小になります。
格安スマホをお使いの方は、各社のセット割を使うより、auひかりの最高額キャッシュバックを受け取った方がお得です。
セット割は評判が良さそうに思いますが、40,000円前後のキャッシュバックの差を埋めるには、4年以上の継続利用が必須になるので、まず間違いなくauひかりの方がお得になるでしょう。
要注意!契約窓口を間違うとキャッシュバックが激減する
すべての方に共通して気をつけて欲しいのは、「光回線は契約する窓口次第で、キャッシュバックが大幅に変わる」という点です。
この記事でご紹介したキャッシュバックは、各社の最も条件と評判が良い窓口を利用した場合の金額です。
家電量販店や携帯ショップ、条件が悪い代理店のキャンペーンサイトを利用すると、キャッシュバックは半額以下になります。
各社の最も条件が良い窓口と、申し込み時の注意点を下の記事でご紹介しています。
これは数万円損するか得するかに関わる、非常に重要な情報なので、どの光回線を使うにしても、契約前に必ず目を通しておいてくださいね!
ドコモスマホをお使いの方はこちらで評判・キャッシュバックをご確認ください。
auスマホ・格安スマホをお使いの方はこちらで評判・キャッシュバックをご確認ください。
ソフトバンクスマホをお使いの方はこちらで評判・キャッシュバックをご確認ください。