この記事ではNURO光の解約時に必要な情報を徹底的に解説しています。
- 解約金の内訳
- 解約金をゼロにできる2つの方法
- 解約手続きと注意点
- 解約前に把握しておきたい点
これらの情報をすべて網羅しているので、手続きをする前に必ず確認しておいてくださいね。
この記事の目次
①NURO光の解約と退会の違い
NURO光はSo-netのサービスです。NURO光の解約はSo-netから行えますが、So-netでは「解約」と「退会」の定義を次のように分けています。
「退会」とは
So-net のサービスの利用をすべてやめる手続きのことをいいます。 接続コースを解約する場合は「退会」となり、一緒に利用しているオプションと回線を含めすべて解約され、 So-net が提供するサービスをご利用できなくなります。 |
「解約」とは
接続コースと一緒に利用している有料オプションをやめる、 または有料オプションの一部をやめることをいいます。 |
※so-net公式サイトより
つまり、NURO光の解約とは厳密にいえば退会に当たるとのことです。So-netを退会せずにNURO光だけを解約したいような場合は、他社インターネット回線へ乗り換えるSo-netのコース変更手続きをする、または、So-netメンバーズコースというSo-netサービスのみ(接続サービス無し)への変更をすることによりNURO光のみ解約できます。
なので、基本的にNURO光の解約というとSo-netのサービスもすべて解約されると考えましょう。この記事内では、退会という言葉を使わずに、一般的にわかりやすい解約という言葉で説明します。
②NURO光の解約金はいくら?
ではここからは、NURO光を解約する場合にかかってしまう、解約金について解説していきます。
NURO光には、2年自動更新契約のNURO光G2Vと契約期間の定めがないNURO光G2があります。NURO光G2Vは基本料金が4,743円と安くなっている変わりに2年契約が条件になっており、2年ごとに自動で更新されます。
継続契約期間中に解約(転居またはコース変更も含む)する場合は、契約解約料9,500円を請求されます。
ただ、契約満了月の翌月(契約更新月)であれば解約しても契約解約料はかかりません。たとえば、2017年3月にサービス開始したとすると、2019年4月が契約更新月になります。
2.2工事費の残債
NURO光の工事費は30カ月の分割払いで支払います。ひと月あたり1,333円ですが、入会時のキャンペーンの毎月1,334円割引で実質工事費が無料になっているケースが多いです。
工事費を支払い終わる前に解約してしまうと、工事費の残債額を一括で請求されます。当然、解約してしまえば割引キャンペーンも終了してしまうので、ここで初めて工事費を支払う必要性が出てしまうのです。
なので「30ヵ月ー(利用した月数×1,333円)」が解約時に必要な、工事費の残債ということになります。
2.3日割りの利用料
NURO光は、解約時に日割り計算はされません。解約月は月額料金がすべて請求されます。なので、なるべく月末近くに解約しないと損です。
2.4回線の撤去料
回線撤去工事は基本的には行いません。希望者にのみ工事を行います。光キャビネット、光コンセントおよび引込線の撤去は、回線撤去工事費10,000円です。
ただし、NURO光でんわを利用している場合は、解約時に以下の金額がかかります。
内容 | 料金 |
NURO光でんわ解約工事費 | 1,000円 |
番号ポータビリティ工事費 | 1,500円 |
機器損害金(TA) | 12,000円 |
NURO光でんわを解約するだけで1,000円かかります。
NURO光で新規取得した電話番号は番号ポータビリティ不可能なのですが、NTT発番でNURO光でんわへ移行した番号をまた別の回線へ番号ポータビリティする事は可能です。その際に番号ポータビリティ工事費が1,500円発生します。
機器損害金とは、TAというNURO光でんわ専用機器を紛失、破損で返却できないときに請求される金額で、12,000円かかります。
2.5機器の返却
NURO光では、フレッツ光のように解約時に郵送で機器を送るということはしません。業者が直接自宅に来てホームゲートウェイを回収します。
ホームゲートウェイのスタンドや電源アダプタ、ユーザーガイド、LANケーブルなど初回設置時に貰ったものはすべて返却します。
紛失、破損した場合及び一定期間経過後も返却できない場合は、機器損害金(ONU)11,000円請求されます。
2.6その他事務手数料など
NURO光解約に関して事務手数料などは発生しません。
③解約金をゼロにする方法
NURO光の解約金をゼロにするには下記の2つの方法しかありません。
- ②で解説した解約金がすべてかからないタイミングで解約する
- 解約金負担をしてくれる、他社回線に乗り換える
1の方法は、違約金や工事費など、「すべてが不要になるタイミングで解約をする」という方法です。
もちろんこの方法を取れればベストですが、解約をしたい時期と解約金がかからない時期がピッタリになることはなかなかないので、あまり使える人はかなり少ないでしょう。
なので現実的に使えるのは2の「解約金負担をしてくれる、他社回線に乗り換える」という方法しか無いと考えて良いです。
3.1解約金負担をしてくれる、他社回線に乗り換える
ほとんどの方はNURO光を解約した後も、なんらかのインターネット回線を利用することになると思います。
どっちみちネット回線を契約するのであれば、「他社回線の解約金負担」というキャンペーンをやっている回線を利用するのがお得です。
このキャンペーンがあれば、NURO光の解約金がゼロになり、なおかつ契約時のキャッシュバックで得することができます。
このキャンペーンをやっている回線は具体的には下記の2つです。
- auひかり
- ソフトバンク光
この2社のどちらかを乗り換え先として選択すれば、NURO光の解約金はゼロになるのでおすすめです。
auひかりとソフトバンク光はどちらが良い?
この2社のどちらが良いかというと、基本的にはauひかりがおすすめです。
理由は下記の3点です。
- キャッシュバックが光回線の中で一番多い
- NUROのエリア内であれば、最大5Gbpsの高速回線が使えるのでNURO以上の速度が出る
- auスマホユーザーはセット割でスマホも安くなる
auひかりとソフトバンク光のキャッシュバックは下記の通りです。
auひかり | ひかり電話同時契約:50,000
ネットのみの契約:43,000円 |
ソフトバンク光 | 28,000円 |
auひかりの方がかなり金額が高いので、多くの方はソフトバンク光よりお得な選択肢となります。
auひかりの特徴や評判、契約前に知っておかないといけない注意点については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にして見てくださいね。
一部の条件に当てはまるならソフトバンク光の方ががお得
ソフトバンク光を選んだ方が良いのは下記の2つの条件に当てはまる方です。
- ソフトバンクスマホを使っている方
- 関西エリアにお住いの方
ソフトバンクスマホを使っている方は、スマホとのセット割「おうち割」が使える分、ソフトバンク光の方がお得です。
キャッシュバックの差も1年〜1年半くらいで回収できるので、auひかりよりお得です。
関西エリアはもともとauひかりが使えないので、NURO光の解約金をゼロにするためにはソフトバンク光しか選択肢がありません。
ソフトバンク光の特徴や評判については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
③NURO光の解約手続き
NURO光の解約は下記のSo-netの窓口で行います。
※乗り換えを行う方は、まず乗り換え先の回線への契約を先に行ってから解約手続きを行いましょう。そうしないとネットを使えない期間が長くなってしまうので、不便です。
NURO光解約窓口 | |
ネットで解約する場合 | 公式サイト(so-net退会ページ) |
電話で解約する場合 | NUROサポートデスク:0120-65-3810
ガイダンス4 受付時間:9時~18時 |
3.1電話番号をそのまま使いたい場合は
現在の電話番号を移転先回線でも使いたい場合、ご利用終了時期を「電話番号の継続手続きが完了するまで利用する」を選択しましょう。これを選択すれば、番号移転が完了されるまで解約にはなりません。手続きが長引いて契約更新月を超えてしまった場合でも、手続き日が契約更新月期間内であれば契約解約料は発生しません。
NURO光でんわ番号を継続利用しない場合は、レンタル機器の引き取り日時の指定ができます。NURO光でんわ番号を継続利用希望の場合は、解約の完了月末から4日以内に指定業者が取りに来ます。
④その他、特殊なケースの解約の場合
次に特殊な理由で退会する場合に注意してほしい点について解説します。
4.2引越しの場合
So-net公式サイトによると、「NURO 光で移転手続きをご希望の際は、コース変更で承っております」と書いてあります。現在利用中のNURO光コースのみ解約し、引っ越し先であらためてNURO光コースに申し込む必要があるようです。つまり、So-netの会員情報だけは残す形です。
- 引越・コース変更ダイヤル:0120-080-790
- 受付時間:9:00~19:00
その場合でも移転先の工事費や現在のNURO光解約金などすべて発生します。ただ、移転先の工事費無料キャンペーンは適用されます。キャッシュバックなどのキャンペーンは、So-netからは貰えませんが代理店からは貰えます。
よりお得に引っ越すなら退会→再契約もアリ
だだし、代理店もいろいろあるので、確実にキャッシュバックを貰うためには、一度完全にSo-netを退会し、新たに引っ越し先で再契約したほうが確実です。
ただ、代理店のアウンカンパニーであれば、So-netキャッシュバックではなく、代理店独自のキャッシュバックなので引っ越しのコース変更手続きでもキャッシュバックは貰えます。
アウンカンパニーのキャッシュバックは35,000円なので、あなたの解約金がこの金額以下であれば一度解約することをおすすめします。
NURO光のキャンペーン、アウンカンパニーの特徴については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にして見てください。
4.3オプションの解約
NURO光の解約手続きをとれば、基本的にはSo-netが退会になるので、So-netのオプションもすべて解約になります。
オプションのみ解約したい場合は、So-net会員専用ページにログインして行えます。
解約方法の一覧はこちらのページで確認できます。
⑤解約する前に知っておきたい注意点
最後に後から困らないように、NURO光を解約すると使えなくなるサービスなどの注意点について解説します。
5.1ソネットメールが使えなくなる
基本的にはNURO光を解約すると、So-netも退会することになるので、ソネットメールは使えなくなります。
ただ、NURO光コースのみ解約してSo-netだけを残し、乗り換え先でもプロバイダにSo-netを使うのであればメールアドレスは継続して乗り換え先の回線でも同じものを使えます。移転の手続きをした場合もメールアドレスを引き継げます。
5.2電話番号が変わる可能性がある
番号ポータビリティを使えない場合は、電話番号は引き継げません。NURO光でんわにした際に新規で取得した番号は番号ポータビリティできません。番号ポータビリティができるのは、NTT発番で取得した番号です。
同一局番エリアに移転し、同じくNURO光でんわを使う場合は、移転前に使っていた電話番号を引き継げます。
まとめ:解約金を抑えるなら、乗り換えが確実
NURO光の解約金は9,500円かかります。それに、工事費残債が残っている場合の一括請求、解約月が日割り計算されないなど、解約時にかかる金額が結構高額になるケースがあります。
契約更新月に解約できない場合は、解約金を負担してくれるauひかり、ソフトバンク光が乗り換え先におすすめです。
解約時に返却する機器があるので、紛失・破損には注意しましょう。業者が引き取りにくるので少しの時間ですが立ち会いも必要です。
NURO光でんわの番号、ソネットメールアドレスなど、解約に伴い使えなくなることにも注意しましょう。
auひかり、ソフトバンク光の特徴や申し込み時の注意点について下記の記事で解説しているので、ぜひ検討して見てください。