NURO光は一般的なプランでも最大速度が2Gbpsと、高速通信が評判の光回線です。
ですが、いくら回線が高速でも、周辺機器の品質によってはその能力を十分に発揮することができません。
この記事では速度を出すのに最重要の周辺機器である、ONUとWi-Fiルーターについて解説します。
知っておくだけで最新機器をゲットできる方法もご紹介しているので、NURO光を利用中の方、今後利用する予定の方は、ぜひ確認しておいてください。
この記事の目次
①NURO光で提供してくれるONUの種類と性能
NURO光で提供されるONUについて詳しく解説していきましょう。
1.1NURO光で提供してくれるONUの種類
ONUは光信号とデジタル信号を変換する装置ですが、NURO光のONUはWi-Fiルーター機能も兼ねています。NURO光は2013年から始まったサービスなので、ONUも昔と比べ今はずいぶん進化しています。
NURO光はONUの機種によって、Wi-Fiの性能が異なります。なるべく高機能のものを使いたいと思う人が多いでしょう。ただし、今新規で契約したからといって必ず最新のONUを設置してくれる訳ではなく、在庫があるものを設置することになります。
NURO光のONUの種類は以下の5種類です。
型番 | 無線規格 |
F660T | 11a/b/g/n |
HG8045j | 11a/b/g/n |
HG8045D | 11a/b/g/n |
F660A | 11a/b/g/n/ac |
HG8045A | 11a/b/g/n/ac |
有線LANポートは3つあり、有線での通信速度はどれも共通で1Gbpsになります。違うのは無線の規格で、新しい機種である「F660A」「HG8045A」には11acが有ります。11acがあるこの2つの機種は無線速度が最大1300Mbpsです。その他の機種は最大450Mbpsになります。
NURO光はONUレンタル料が基本料金に含まれているので、450Mbpsも1300Mbpsも同額で利用できます。NURO光の光ファイバー区間の速度は最大下り2Gbps・上り1Gbpsなので、なるべく無線の速度が速いほうが、NURO光の速さを最大限に生かせます。
1.2 新型ルーターを提供してもらう方法
NURO光公式では、ONUの種類は指定できないことになっています。どのONUになるかは、実際に工事担当者が当日に持ってきた在庫の中から決まります。NURO光としてもなるべく最新機種を設置したいところではありますが、最新機種の在庫が必ずあるわけではないので、古い機種になる可能性は十分有ります。
申し込みの段階で、最新のONUが欲しいと申し込んでも「指定ができない」と言われるので、そこは素直にあきらめましょう。実際に工事に来た担当者に話しても、わからない場合や困らせてしまうこともあるので、あまり期待はできません。
もし、最大速度が450Mbpsの古いONUを設置された場合は、後からNURO光サポートデスクへ連絡すれば無料で交換してもらえます。ただし、2015年8月以前に開通した人は有料で税込み10,800円かかります。
NURO光サポートデスク |
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電話番号 | 0120-65-3810 |
受付時間 | 9:00~18:00 |
1.3NURO光はWi-Fiルーターが必要?
NURO光を契約すれば、無料でWi-Fi機能一体型のONUを使えるので、別途市販のWi-Fiルーターを用意する必要がありません。
それに、たとえば無線速度が最大1733Mbpsの市販Wi-Fiルーターを購入し、NURO光のONU下部に取り付けたとします。そうすれば、確かに市販Wi-Fiルーターから端末までの区間は1733Mbpsと超高速で通信できますが、ONUのLANポートが1Gbpsまでしか対応していないため、結局は有線で使うときと同じくインターネットの速度は最大1Gbpsになります。
それに対し、NURO光のONUのWi-Fiを使えば、ONUと端末区間が最大1300Mbpsなだけでなく、実測値でも最大1300Mbps出ます。もともとNURO光は2Gbpsの速度を実現させるために、ONUとルーター区間のギガビットイーサネット(1Gbps)の制約をなくすために、オリジナルのONU一体型ルーターを開発したからです。なので、素直にNURO光提供のWi-Fiを使ったほうが速いのです。
ただし、家が広い場合は、市販のルーターを買って取り付けるケースも有ります。たとえば、ONU設置場所と利用したい部屋が離れすぎていてWi-Fiが届かない場合に、ONUからLANケーブルを利用したい部屋まで伸ばし、LANケーブルの先端に市販のWi-Fiルーターを設置する方法です。そうすれば、NURO光のONUからのWi-Fiも、市販ルーターからのWi-Fiもどちらでも近いほうで接続が可能です。
ONUから長いLAN配線工事をすることが難しい場合は、NURO光のONU、または、市販のWi-Fiルーターなどは家の中心部に設置することが望ましいです。Wi-Fiの電波はルーターを中心に球体状に飛ぶからです。2階建ての場合は、2階に設置したほうが良いでしょう。
②おすすめのONUとルーター
NURO光から無料レンタルするONUはWi-Fiの最大速度が最大1300Mbpsの「F660A」「HG8045A」が良いでしょう。しかし、機種を指定することはできないので、運悪くこれら以外を設置されている場合は交換を申し込みましょう。
ちなみに、最大速度1300Mbpsを実現するためには、子機(スマホやPC)の規格とアンテナ本数も重要です。
まず、無線は同じ規格同士で通信します。F660A、HG8045Aは無線LAN規格が11a/b/g/n/acですが、子機の無線LAN規格が11a/b/g/nの場合は11nで繋がります。なので、11acより遅い11nでの通信では最大450Mbps(11n/アンテナ3本同士)になります。
そして、NURO光のONUは内蔵アンテナが3本付いています。子機も3本であれば、無線速度を最大限発揮できますが、子機が2本の場合、親機側も2本で繋がるので、3本同士の場合より速度が遅いです。
つまり、F660AやHG8045Aで最大1300Mbspを実現するためには、子機側も11acに対応し、かつ、アンテナ3本であることが必要です。スマホやタブレットはアンテナがたいてい1本なので、11acの規格同士でも最大433Mbpsです。ノートパソコンも2本が多いので最大867Mbpsです。なので、せっかくNURO光のONUを最新のものに交換したのに1300Mbps出ないと言わないようにしましょう。少なくとも、同じアンテナ本数なら11nよりも11acのほうが速くなるのは確実です。
2,1最新ONUを送ってもらう方法
最新のONUを希望の場合は、NURO光サポートデスクに連絡すれば、最短4日で送ってくれます。交換は自分で行います。交換方法は、説明書が同封されているのでその通りにやれば簡単です。ただし、光コードの抜き差しがあるので、光コードを折り曲げないように注意しましょう。それと、光コードからは目に見えない光信号が出ています。覗き込むのは目に悪いので止めましょう。
2.2おすすめの市販ルーター
「NURO光のWi-Fiじゃ物足りない」「ONUと離れた部屋にWi-Fiルーターを設置したい」などの理由で市販のルーターを購入し取り付けたい人もいるかと思います。そういった方のためのおすすめ市販Wi-Fiルーターを紹介します。
まず、NURO光の最大1300MbpsのONUを付けていても、電波障害でWi-Fiが途切れ途切れになる、家が広すぎて離れた部屋にWi-Fiが届かないという人におすすめなのが「バッファロー製WXR-1900DHP3」です。
特徴的な大型可動式アンテナが付いているので、調整することによりWi-Fi環境をカスタマイズできます。基本的にWi-Fiは球体状に電波が飛ぶので家の中心部に置くこと効率よいのですが、可動式アンテナがついているこの機種は、アンテナの傾け方によってWi-Fi電波の向きを調整できるので、必ず家の中心部に置かなくてもいいのです。
Wi-Fi電波はアンテナに対し水平方向へ飛びます。つまり、アンテナを縦にすれば横方向へよく飛び、アンテナを横にすれば上下によく飛ぶようになります。NURO光のONUではアンテナが内蔵されているため、このように調整はできません。NURO光のONUでWi-Fiが届かない部屋があっても、バッファロー製WXR-1900DHP3なら届く可能性があります。
さらに、電子レンジやコードレス電話機、無線カメラなどから発生するノイズを検知し、干渉しないチャンネルへ自動変更してくれる干渉波自動回避機能で安定した通信ができます。他にも、子機の位置を特定し、集中的に電波を飛ばすビームフォーミング機能・ビームフォーミングEXや、複数端末を利用するときに有効な、混雑の帯域を避けて通信するバンドステアリング機能などでWi-Fiの繋がりやすさを高めています。
NURO光のONUで物足りない人におすすめ
メーカー | バッファロー |
機種 | WXR-1900DHP3 |
最大速度 | 1300Mbps |
無線規格 | 11a/b/g/n/ac |
機能 | ・NAS
・ビームフォーミング ・ビームフォーミングEX ・バンドステアリング ・干渉波自動回避機能 など |
2.3ONUと別の部屋にWi-Fiルーターを設置したい場合
次に、NURO光のONUからLANケーブルを伸ばして別の部屋にWi-Fiルーターを設置したい場合におすすめの市販ルーターを紹介します。利用形態の例としては、リビングにONUを設置し家族でWi-Fiを利用しているけど、2階の自分の部屋まではWi-Fiが途切れ途切れになってしまうのでLAN配線工事をして自分の部屋にLANケーブルを伸ばし、そこにWi-Fiルーターを設置するような場合です。
この場合は特に高機能なものを付ける必要が無いので、「NEC製Aterm WF1200CR」をおすすめします。とにかく安くてコンパクトなのが特徴です。無線LAN速度も最大867Mbpsなので特に遅くもないです。自分の部屋内だけで使うのであれば十分なパワーです。
ONUと離れた部屋にWi-Fiルーターを設置したい人におすすめ
メーカー | NEC |
機種 | Aterm WF1200CR |
最大速度 | 867Mbps |
無線規格 | 11a/b/g/n/ac |
機能 | ・ビームフォーミング
・オートチャンネルセレクト ・オートECO など |
市販のWi-Fiルーターを買って取り付ける場合は、NURO光のONUもそのまま使います。なぜなら、ONUとルーターは役割が違うし、ONUは市販されていません。NURO光から提供されるONUは必ず必要です。
設置方法
設置方法は、ONUのLANポートと市販ルーターのWANポートをLANケーブルで接続する形になります。NURO光のONUからのWi-Fiと市販ルーターからのWi-Fiの2つの電波が出ていることになりますが、特に問題ありません。もしNURO光のONUからのWi-Fiを切りたい場合はOFFにすることもできます。一つだけ注意が必要なのは、市販のWi-Fiルーターはルーター機能をOFFにしてください。ブリッジモードとも言います。つまり、ルーター機能を使わないで、Wi-Fiの機能だけを使う無線アクセスポイントになります。
まとめ:NURO光を使う場合はキャッシュバックを受け取ることを忘れずに!
NURO光を契約すると必ず、Wi-Fi機能搭載のONUをレンタルできます。レンタル費用は毎月の基本料金に含まれます。
Wi-Fiの通信速度はONUの機種によって異なります。古い機種は450Mbps、最新の機種は1300Mbpsです。古い機種の場合は、新しい機種へ交換してもらうことが可能です。
1300MbpsのNURO光のONUをレンタルすれば、基本的に市販Wi-Fiルーターを購入する必要はありません。しかし、「家が広くてWi-Fiが届かない」という場合は、改善方法として、市販のWi-Fiルーターを設置することもできます。
NURO光をこれから契約する方は、キャッシュバックをできるだけ多くもらえる方法を下記の記事でご紹介しているので、こちらもご参考ください。