ソフトバンク光とNURO光はそれぞれソフトバンクスマホの割引「おうち割光セット」を利用できるので、迷う方が多いところです。
この記事ではこの2社の料金、通信速度、キャンペーンなど、重要な違いを詳しく解説していきます。
両社の違い、同じ点を理解したうえで、あなたに最適なのはどちらなのかを検討してみてくださいね。
この記事の目次
①ソフトバンク光とNURO光のコスト面の比較
まずは料金から比較してみましょう。
1.1基本料金
戸建てであればソフトバンク光が安く、マンションであればNURO光が安いです。
NURO光のマンションは戸建てと同じ料金設定のため、他社のマンション光回線と比べると割高になってしまうからです。
ソフトバンク光とNURO光の基本料金の比較表です。
料金比較 | |
ソフトバンク光 | 戸建て:5,200円
マンション:3,800円 |
NURO光 | 戸建て:4,743円
マンション:4,743円 |
1.2初期費用
初期費用は工事費と契約事務手数料です。
戸建てとマンションによる費用の違いはありませんが、ソフトバンク光に関しては工事内容によって金額が異なります。
ソフトバンク光とNURO光の初期費用の比較表です。
【工事費の比較】
ソフトバンク光の工事費 | |
立会い工事あり | 24,000円 |
建物内工事なし | 9,600円 |
立会い工事なし | 2,000円 |
NURO光の工事費 | |
立会い工事あり | 40,000円 |
契約事務手数料 | |
両社とも同じ | 3,000円 |
工事費がどちらも高額ですが、キャンペーンが適用されれば無料になるので、実際の初期費用は契約事務手数料の3,000円のみです。
1.3割引(セット割)
ソフトバンク光とNURO光はどちらも「おうち割」が適用できます。
おうち割は、ソフトバンクスマホから通信料が毎月割引されるサービスで、家族内で最大10回線まで割引対象にできます。
ソフトバンク光とNURO光でおうち割の割引額に違いはありません。
割り引かれる金額は以下の通りです。
おうち割の割引金額 | |
4ギガ以下 | 500円 |
5~20ギガ | 1,522円 |
21ギガ以上 | 2,000円 |
おうち割の適用条件は、ソフトバンク光がオプションパック、NURO光が光電話の契約が必要です。どちらも500円です。
1.4キャンペーン
ソフトバンク光とNURO光は代理店から申し込むとお得です。
キャッシュバックや工事費無料のキャンペーンが適用されます。
1.4.1キャッシュバック
現在フレッツ光を利用中であれば、ソフトバンク光へ乗り換えるには「転用」になります。
転用はキャッシュバック額が11,000円と少なめです。
なので、現在フレッツ光を利用中であれば、35,000円のキャッシュバックのNURO光へ乗り換えたほうがお得です。
キャッシュバックに関しては特に難しい条件はありません。
不要なオプション加入も求められず、ソフトバンク光が最短2ヶ月、NURO光が最短1ヶ月で現金振込みされます。
おうち割の割引金額 | |
ソフトバンク光 | 新規:25,000円
乗り換え:11,000円 |
NURO光 | ネット+電話の申し込み:35,000円
ネットのみの申し込み:30,000円 |
この2社のキャッシュバックは、それぞれのキャンペーンサイトを利用した場合の特典です。
詳しくはキャンペーンサイトをご確認ください。
ソフトバンク光の最新キャンペーンについてより詳しく知りたい方は「2018最新!ソフトバンク光 キャンペーン比較|キャッシュバックが本気でお得なのはココ」の記事を確認してみてくださいね。
1.4.2工事費実質無料
工事費が実質無料になるキャンペーンがあります。
ソフトバンク光は乗り換え新規が対象です。
NURO光は新規であれば対象です。
このキャンペーンでは、月々の割引で工事費分をカバーしてくれます。
それぞれの内容は以下の表の通りです。
ソフトバンク光の工事費無料キャンペーン | |
工事費:24,000円の場合 | JCB商品券24,000円または
月額料金1,000円×24ヶ月割引 |
工事費:9,600円の場合
工事費:2,000円の場合 |
JCB商品券10,000円または
月額料金1,000円×10ヶ月割引 |
NURO光の工事費無料キャンペーン | |
工事費:24,000円の場合 | 1,334円×30ヶ月割引 |
1.4.3他社違約金・撤去費用還元
これはソフトバンク光だけのキャンペーンです。
NURO光にはありません。
他社回線を解約するときに発生した解約違約金、撤去工事費用をソフトバンクで還元してくれます。
最大10万円まで還元してくれます。
1.4.4スマホ違約金還元
スマホをソフトバンク以外で使っている場合、回線をソフトバンク光へ乗り換えるついでにスマホもソフトバンクへ乗り換えておうち割を適用させたい人もいると思います。
このとき発生する他社スマホの解約違約金をソフトバンクで負担してくれます。
これは、ソフトバンク光だけのキャンペーンで、NURO光では行なっていません。
②両社の同じ点
両社の共通している部分を見てみましょう。
2.1おうち割が使える
おうち割が利用できる点はまったく一緒です。
ソフトバンクユーザーであれば、ソフトバンク光、NURO光どちらの回線を選んでもスマホ料金を節約できます。
③両社の特徴的な違い
次に両社の特徴的な違いをご紹介します。
この違いを理解したうえで、ソフトバンク光を使うか、NURO光を使うか判断することをおすすめします。
3.1料金の違い
一般的なマンションタイプは、戸建てに比べて料金が低く、4,000円前後が相場です。
しかし、NURO光は戸建てとマンションが同じ料金で提供しているので、戸建てなら安いけど、マンションは高い状態になっています。
ソフトバンク光マンションタイプ3,800円とNURO光4,743円の差額は943円です。
せっかく世界最速のNURO光だとしても、毎月これだけ料金に差があるとなかなか選択肢に入らないと思います。
戸建てに関しては、ソフトバンク光が5,200円、NURO光が4,743円なのでNURO光が457円安くなります。
世界最速の通信速度、かつ、この安さなので戸建てのNURO光は人気があります。
3.2初期費用
ソフトバンク光は「乗り換え新規でキャッシュバック/割引きキャンペーン」があるので乗り換え新規のケースだと工事費が実質無料です。
しかし、現在の回線を解約する前にソフトバンク光を申し込む必要があります。
たとえば、現在の回線を解約し、引っ越し後に新たにソフトバンク光へ申し込む(解約前に申込みをしていない)、または、実家から出て一人暮らしを始める(実家の回線を解約していない)なども乗り換えに当たらないので適用されません。
つまり、引っ越し先でソフトバンク光を新規開通させ、工事費無料のキャンペーンを適用させるには、ソフトバンク光へ申し込んでから現在の回線を解約する必要があります。
それに対し、NURO光は新規開通工事が無料です。
地方から関東へ引っ越しをして新規で開通するときなどにNURO光は最適です。
もちろん乗り換えの場合でもNURO光は工事費無料です。
工事費以外にはソフトバンク光、NURO光ともに契約事務手数料が3,000円かかります。
3.3回線の違い
NURO光の特徴は通信速度がとにかく速いです。
その速度は最大理論値2Gbpsです。
この速度が出るのは、通信技術が違うからで、NURO光ではG-PONを採用しています。
ソフトバンク光などのフレッツ系の回線やauひかりなどはGE-PONの技術を使い、最大理論値1Gbpsです。
G-PONはGE-PONより上位の技術なので、導入コストがかかるけど、通信速度が速いのです。
国内でG-PON技術を導入しているのはNURO光だけで、この基本料金でG-PONを提供しているNURO光はものすごくお得といえます。
そもそもPONとは、1本の光ファイバーを複数世帯に分岐させる技術のことをいいます。
1本の光ファイバーを複数世帯が同時に使えば、帯域を消費するため、全員が1Gbps出ることはありえません。
でも、最大値が1Gbpsよりも2Gbpsのほうが1世帯あたりの帯域が広く使えるので、G-PONを採用しているNURO光のほうが通信速度は速いのです。
3.4選べるプロバイダーの違い
ソフトバンク光のプロバイダーはYahoo!BBになります。
NURO光はSo-netです。
フレッツ光のように好きなプロバイダーを選ぶことはできませんので、回線を契約すると自動的にそれぞれ指定のプロバイダーになります。
3.5どれくらい速度に差があるか
ソフトバンク光の場合、PPPoE接続とIPoE(IPv4/IPv6)の2つの接続形態があります。
PPPoE接続はかなり遅いです。
Yahoo!BBの認証サーバーを経由しインターネットへ繋がりますが、夜などネット利用者が増える時間帯になると認証サーバーの混雑が原因で、最大理論値1Gbpsの契約でもおおむね1Mbps~40Mbps程度しか出ず安定しません。
IPv6高速ハイブリッドのオプション加入で通信方式がIPoE(IPv4/IPv6)に変わります。
(IPv6高速ハイブリッドの加入は無料です。手続きをするだけで使えるようになります。)
この通信方式であれば、高速で安定するので100Mbps~300Mbpsほど出るでしょう。
ただし、マンションVDSLやLAN配線方式の場合は最大理論値が100Mbpsです。
特に、VDSL方式はマンション構内ケーブルに電話線を使っているので、外部の干渉を受けやすく、速度が落ちる原因になります。
NURO光はPPPoE接続ではないので、ネット利用者が増える夜でも安定します。
それと、マンションも部屋の中まで光ファイバーを引き込むので戸建てと速度に差がありません。
NURO光の最大理論値は2Gbpsですが、ホームゲートウェイのイーサネット部が2Gbpsに対応していないので、実際は最大1Gbpsになります。最大1Gbpsなら他社と変わらないと思うかも知れませんが、アクセスラインが2Gbpsのためアクセスラインが1Gbpsの他社よりはずっと速いです。
実測値で500Mbps~900Mbpsぐらい出ます。
ソフトバンク光の通信速度 | |
戸建て
マンション光配線 |
理論値:最大1Gbps
実測値(通常のPPPoE接続の場合):1Mbps~200Mbps 実測値(IPv6高速ハイブリッドを契約した場合):100Mbps~300Mbps |
マンション
VDSL、LAN配線 |
理論値:最大100Mbps
実測値(通常のPPPoE接続の場合):1Mbps~80Mbps 実測値(IPv6高速ハイブリッドを契約した場合):50Mbps~80Mbps |
NURO光の通信速度 | |
戸建て
マンション光配線 |
理論値:最大2Gbps
実測値:500Mbps~900Mbps |
3.6エリアの違い
ソフトバンク光の提供エリアは全国です。
ただし、フレッツ光が提供されていないエリアでの利用はできません。
細かなエリアはフレッツ光の提供エリアを確認できる以下のサイトで調べられます。
フレッツ光提供エリアであればソフトバンク光が使えます。
NURO光は提供エリアが狭く、今のところは関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城)のみで提供しています。
④ソフトバンク光とNURO光はどちらのほうがお得か
料金に関しては戸建てであれば、NURO光のほうがお得です。
マンションであればソフトバンク光がお得です。
通信品質に関しては断然NURO光が優れています。
なので、一概にどちらがいいとは言い切れません。
戸建てであれば、通信速度、料金の面でNURO光にするべきでしょう。
マンションであれば、通信速度を取るか、料金の安さを取るかで好みが分かれると思います。
たとえマンションでも、新規の場合はNURO光のほうが安い場合もあります。
それは工事費が無料になるからです。
ソフトバンク光の工事費24,000円を2年間で割ると、1カ月あたり1,000円です。
ソフトバンク光マンションタイプの基本料金3,800円+工事費1,000円=毎月4,800円です。
NURO光の毎月4,743円のほうが安いです。
コスト以外の面はNURO光が全てにおいて優れています。
工事費を計算に入れて、コストがソフトバンク光よりも安ければNURO光をおすすめします。
ソフトバンク光とNURO光の判断基準 | |
戸建て | NURO光がお得 |
マンションで乗り換え新規 | ソフトバンク光がお得(基本料が安い&工事費無料) |
マンションで新規 | 2年間はNURO光が安い(ソフトバンク光は工事費24,000円かかるため) |
まとめ:基本的にはNURO光が絶対お得
関東エリア内であれば、NURO光が全面的に優れています。
しかし、マンションは基本料金が割高になってしまいます。戸建てであればNURO光が安いのでおすすめです。
新規開通の場合、NURO光は工事費がキャンペーンで無料になりますが、ソフトバンク光は乗り換え新規でないと無料になりません。
マンションかつ乗り換え新規キャンペーンでソフトバンク光の工事費が発生しない場合は、NURO光よりも基本料金の安いソフトバンク光マンションタイプにしましょう。
もし、マンションでソフトバンク光の工事費がかかるようであれば、基本料金が安いソフトバンク光マンションタイプよりも工事費無料のNURO光のほうが計算上安くなることもあります。
関東エリア外であればNURO光が使えないので、ソフトバンク光を契約し、IPv6高速ハイブリッドのオプションを付けることおすすめします。NURO光ほどではないにしても通信速度が速く安定します。
この2社のキャッシュバックは、それぞれのキャンペーンサイトを利用した場合の特典です。
詳しくはキャンペーンサイトをご確認ください。