最近はクラウドSIMを使ったWi-Fiサービスが人気です。
多くの会社がモバイルルーター事業に参入しています。
ポケットモバイルCloudもその一つです。
競合他社と比較してポケットモバイルCloudが優れているのは、
「月額たったの3,250円でデータ通信量がほぼ無制限で使える」
という圧倒的なコスパの高さです。
でも、似たようなサービスが多くある中、
「本当にポケットモバイルCloudがお得なのか」
気になりますよね。
今回は、
『ポケットモバイルCloudの特徴と他社と比較したメリット・デメリットや口コミ評判』
などを詳しく解説し、本当におすすめできるのかどうかを結論付けます。
単純に国内のみで利用する人は、
- 月間100ギガ以下の利用の方は、MUGEN WiFiか最安値保証WiFi
- 月間120〜210ギガ以下の利用する方は、hi-ho Let’s Wi-Fi
を利用する方がよいでしょう。
詳しくは、下記の「モバイルルーターの選び方」の記事をチェックしてみてくださいね。
この記事の目次
①ポケットモバイルCloudの基本概要
ポケットモバイルCloudの基本情報を表にまとめました。
ポケットモバイルCloudの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社ポケットモバイル |
初期費用 | 3,000円 |
月額料金 | 3,250円 |
データ通信量 | 無制限(著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信をされた場合概ね384Kbpsに制限する場合あり) |
最大通信速度 | 下り150Mbps/上り50Mbps |
通信ネットワーク | クラウドSIM |
海外利用 | 500MB:900円/日
1GB:1,200円/日 |
端末 | U2s |
発送 | 最短即日(日曜・祝日は除く) |
支払い方法 | クレジットカード |
契約の縛り | 2年自動更新 |
解約違約金 | 0~24カ月目:18,000円
25カ月目(更新月):0円 26カ月目~:9,500円 |
端末の返却 | 必要 |
セキュリティオプション | なし |
補償オプション | 400円/月 |
補償内容 | 故障・破損・水濡れ・全損・盗難・紛失
(2,000円で端末交換) |
機器損害金(JT101レンタルの場合) | 18,000円 |
運営会社
株式会社ポケットモバイルは、ポケットモバイルCloud以外にも
- 「ポケットモバイル」というモバイルルーターサービス
- 光回線の販売代理店
なども行っている会社です。
会社名 | 株式会社ポケットモバイル |
所在地 | 〒150-0002
東京都渋谷区渋谷3-11-11 IVYイーストビル8F |
設立 | 2009年10月23日 |
資本金 | 1000万円 |
代表取締役 | 山本啓太 |
ポケットモバイルCloud自体は登場したばかりの新しいサービスです。
でも、インターネット業界では実績のあるきちんとした会社です。
使う端末はU2s
ポケットモバイルCloudを申し込むと届くモバイルルーター端末は
「U2s」
です。
端末名 | U2s |
カラー | グレー |
寸法 | 127 x 65.7 x 14.2 mm |
重量 | 149g |
WiFiプロトコル | IEEE802.11b/g/n |
最大通信速度 | 下り150Mbps/上り50Mbps |
バッテリー容量 | 3500mAh |
連続稼働時間 | 約12時間 |
付属品 | ・取り扱い説明書
・マイクロUSBケーブル ・SIMピン |
連続通信が約12時間となかなかバッテリー持ちがよいです。
通信速度は、下り150Mbps・上り50Mbpsの標準的なスペックのモバイルルーターです。
また、U2sは
- どんなときもWiFi
- Mugen WiFi
といったクラウドSIMを使った競合他社のWi-Fiサービスでも使われているのと同じ機種です。
クラウドSIMとは
ポケットモバイルCloudは
「クラウドSIM」
を使います。
物理的にSIMカードをモバイルルーターへ挿入して使うのではなく、接続に必要な情報がクラウドサーバー上にあり、必要に応じてSIM情報をダウンロードして使えるようになっている。
これにより、海外でもSIMカードを差し替えることなく使えるようになっているわけです。
国内での通信もキャリアにとらわれず、
- ソフトバンク
- ドコモ
- KDDI
のすべてのネットワークに対応しています。
そのため、日本全国広いエリアでの利用が可能なのが特徴です。
②他社と比較したポケットモバイルCloudのメリット
同様のWi-Fiサービスは他にもたくさんあります。
それら競合他社と比較してポケットモバイルCloudのメリットと言えるのが次の項目です。
【ポケットモバイルCloudのメリット】
- 月額料金が業界最安値級
- ほぼ無制限のデータ通信量
- WiMAXよりも安定して広いエリアで使える
- 海外利用が便利で安い
それぞれ詳しく解説します。
メリット⑴:月額料金が業界最安値級
ポケットモバイルCloudは、
月額料金3,250円と業界最安値級
なのがメリットです。
月額料金 | |
ポケットモバイルCloud | 3,250円 |
エヌズカンパニーのポケットWiFi | 3,600円 |
Mugen WiFi | 3,280円 |
WiMAX(GMOとくとくBB) | 1~2カ月目3,690円
以降4,263円 |
ポケットモバイルCloudと
- 同じU2sの端末を使用
- 同じクラウドSIM
であるMugen WiFiも月額3,280円と安いです。
ですが、ポケットモバイルCloudはそれよりもさらに30円安いわけです。
メリット⑵:ほぼ無制限のデータ通信量
ポケットモバイルCloudはほぼ無制限のデータ通信量が使えます。
データ通信量 | 超過時の速度制限 | |
ポケットモバイルCloud | 無制限(口コミ評判がないため詳細不明だが実質200~300GB/月だと思われる) | 月末まで384Kbps |
エヌズカンパニーのポケットWiFi | 完全無制限 | – |
Mugen WiFi | 無制限(口コミ評判によると実質200~300GB/月) | 月末まで384Kbps |
WiMAX | 10GB/3日 | 翌日18時から翌々日2時頃まで概ね1Mbps |
しかし、本当に完全無制限なのは、ソフトバンクの法人回線を使った
「エヌズカンパニーのポケットWiFi」
ぐらいしかありません。
おそらくMugen WiFiと同じように月間200~300GBほどで速度制限がかかると思われます。
でも、普通にネットを使って100GBを超えるのさえなかなか難しいです。
なので、ポケットモバイルCloudもほぼ無制限といってもいいでしょう。
ただし、
しょっちゅう大量のデータをダウンロードするようなヘビーユーザー
だとポケットモバイルCloudでは物足りない場合もあります。
よくあるのが、ネットに繋いでいる家庭用ゲーム機(PS4など)で
- ゲームソフトをダウンロード
- ゲーム機本体のアップデート
を行うケースです。
1回で30GBを超えることもあり、10本ソフトをダウンロードしたら300GBを超えてしまいます。
本来なら、こういったヘビーユーザーは光回線を使うべきなのです。
どうしてもモバイルルーターにしたい場合は、
「完全無制限のエヌズカンパニーのポケットWiFi」
をおすすめします。
ネットヘビーユーザーにはエヌズカンパニーのポケットWiFiの方がおススメです!
メリット⑶:WiMAXよりも安定して広いエリアで使える
先述したようにポケットモバイルCloudはクラウドSIMを使います。
基本的につかむ回線はソフトバンクが多いです。
つまり、ソフトバンクスマホの通信エリアと同じエリアで使うことができるというわけです。
WiMAXと比較すると、携帯キャリアの通信エリアは倍くらい広いです。
しかも、地下鉄内でも繋がるといった特徴があります。
WiMAXの電波は障害物に弱い性質があるので、建物内だと繋がりが悪かったりします。
逆にポケットモバイルCloudであればその心配もありません。
メリット⑷:海外利用が便利で安い
ポケットモバイルCloudが1台あれば、世界135カ国の国や地域で利用ができます。
特別な手続は不要で、海外へ持って行き電源を入れるだけで使うことが可能です。
料金は使った日のみ課金される仕組みで、
- 500MBだと900円/日
- 1GBだと1,200円/日
とかなり安い金額となっています。
海外利用料金 | |
ポケットモバイルCloud | 【500MB】
900円/日 【1GB】 1,200/日 |
Mugen WiFi | 【1GB】
エリア01:1,200円/日 エリア02:1,600円/日 |
どんなときもWiFi | 【1GB】
エリア1:1,280円/日 エリア2:1,880円/日 |
上記表はクラウドSIMを使った類似サービスとの比較です。
ポケットモバイルCloudがとても安いことがわかります。
さらに、「イモトのWiFi」のような海外用レンタルWiFiと比べるともっと安いです。
たとえば、イモトのWiFiでは500MBで
- 中国が1,280円/日
- アメリカだと1,580円/日
もします。
それに、海外用レンタルWiFiは
- 申し込み
- 受け取り
- 返却
までの手続きも必要です。
これらの手続きが不要なのもポケットモバイルCloudの大きなメリットです。
③他社と比較したポケットモバイルCloudのデメリット
同様のWi-Fiサービスを提供している競合他社と比較した場合、
ポケットモバイルCloudのデメリット
と言えるのが次の項目です。
【ポケットモバイルCloudのデメリット】
- 2年自動更新の契約の縛りと違約金がある
- クラウドSIMは通信が不安定なことがある
- 端末はレンタルなので返却が必要
それぞれ詳しく解説します。
デメリット⑴:2年自動更新の契約の縛りと違約金がある
一般的なレンタルWi-Fiサービスには2年や3年といった契約の縛りがあります。
ポケットモバイルCloudにも2年自動更新契約という縛りがあります。
2年以内で解約してしまうと
18,000円の違約金
が発生します。
契約の縛り | 契約解除料(違約金) | |
ポケットモバイルCloud | 2年自動更新 | 0~24カ月目18,000円
25カ月目(更新月)0円 26カ月目~9,500円 |
エヌズカンパニーのポケットWiFi | 3年自動更新 | 1~12カ月目67,500円
13~24カ月目46,000円 25~36ヶ月目24,500円 37、38カ月目(更新月)0円 39カ月目~24,500円 |
Mugen WiFi | 最低2年 | 1~12カ月目9,000円
13~24カ月目5,000円 25カ月目以降なし |
WiMAX(GMOとくとくBB) | 3自動更新 | 1~24カ月目24,800円
25~36カ月目9,500円 37カ月目(更新月)0円 38カ月目~9,500円 |
ポケットモバイルCloudの更新月は25カ月目なので、そこで解約すれば違約金0円です。
ですが、2年に1度1カ月間しかないため解約のタイミングが難しいです。
それに対し、Mugen WiFiであれば比較的緩い縛りになっています。
Mugen WiFiは自動更新契約ではなく最低利用期間が2年となっています。
そのため2年目以降が違約金0円でいつでも解約ができます。
また、違約金もMugen WiFiはポケットモバイルCloudと比較して少ないです。
なので、こういった
- 契約の縛り
- 違約金
を気にする方は、どちらかというとMugen WiFiのほうがおすすめです。
デメリット⑵:クラウドSIMは通信が不安定なことがある
クラウドSIMを使っている事業者が通信障害を起こすことがよくあります。
需要に対するクラウドサーバーの通信設備供給が追い付かなくてキャパオーバーになっているケースが多い。
また、ソフトバンク・ドコモ・KDDIの回線をユーザー側で選ぶことができません。
そのため、まれにドコモのMVNOなどにつながってすごく遅くなるケースもあります。
まだ技術的に新しいのでいずれは改善するかと思います。
しかし、これが心配な人はクラウドSIMではなく物理SIMを使ったWi-Fiサービスがおすすめです。
たとえば、
「エヌズカンパニーのポケットWiFi」
であればソフトバンクの法人回線用のSIMカードを使った通信です。
なので、障害はほとんど発生しません。
また、個人用回線よりも利用者が少ないため回線の渋滞がなく速度も速いです。
デメリット⑶:端末はレンタルなので返却が必要
ポケットモバイルCloudを解約するときに
モバイルルーター等のレンタル品一式の返却が必要
になります。
解約時に端末等の返却 | |
ポケットモバイルCloud | 必要 |
エヌズカンパニーのポケットWiFi | 不要 |
Mugen WiFi | 不要(24カ月目以内の場合は必要) |
WiMAX(GMOとくとく) | 不要 |
もし返却ができない場合、
機器弁済金として18,000円
を請求されてしまいます。
これが意外と面倒で、
「何年使ってもモバイルルーターが自分のものにならない」
ということをデメリットに思う人も多いです。
④ポケットモバイルCloudの口コミ・評判
ポケットモバイルCloudは、まだ新しいサービスです。
なので、ポケットモバイルCloudを実際に使ってみたという口コミは見つかりませんでした。
運営元の株式会社ポケットモバイルに関する口コミ評判はいくつかあったので紹介します。
#au#KDDI#株式会社ポケットモバイル#ポケットモバイル
ポケットモバイルの飛び込み営業の方が来て、紙に色々書いて説明されたのですが、断った際に書いた紙をこちらで処分する様に言われ「いやそちらで処分してください」と言うと無視され呼び止めると恫喝されました。 pic.twitter.com/KALewNSeQW
— 巨乳JK@裏垢 (@FXneet3) September 12, 2019
いきなりエントランスからピンポンがあって「株式会社ポケットモバイルですがキャンペーンのご案内が2つありますのでオートロックの解除をお願いします」と言われても解除できるわけないやろ?
なんなんこのポケットモバイルって会社。#株式会社ポケットモバイル pic.twitter.com/6y2eWgZcWR— てへぺろ☆ (@tomc_ruise) November 24, 2019
訪問営業も行っている会社のようで、あまり評判は良くないみたいです。
ただし、悪い評判がめちゃくちゃ多いというわけではありません。
評判そのものが全体的にかなり少ないみたいです。
⑤ポケットモバイルCloudの解約方法を事前に確認
ポケットモバイルCloudの解約方法については公式サイトに記載がありませんでした。
おそらくカスタマーセンターに電話連絡を入れれば手続きができるかと思います。
電話番号:0120-749-021
受付時間:11:00~21:00
解約の締め切りは毎月20日となっており、21日以降の連絡は翌月末での解約となります。
更新月以外での解約は、契約解除料も発生します。
解約時はレンタルしているモバイルルーター等を返却しなければなりません。
また、
- 解約月の翌月5日19:00までに返却しない場合
- 破損が見られる場合
は18,000円の機器弁済金が発生します。
⑥ポケットモバイルCloudがおすすめできる人
次の項目に当てはまるのであれば、ポケットモバイルCloudはおすすめできます。
【ポケットモバイルCloudがおすすめできる人】
- たまに海外へ行く機会がある人
- ヘビーユーザーと言わないまでもそこそこ大容量使う人
- WiMAXの繋がりの悪さに不満を持っている人
業界最安値級に安いポケットモバイルCloudは、ほぼ無制限で使えます。
また、WiMAXよりも繋がり具合が優れています。
それに、海外でもそのまま持って行き安く使えるので、とても便利です。
- 利用通信量は月間300ギガ以下で十分
- とにかく月々の支払いを安くしたい
- 国内だけでなく海外でも利用したい
という普段使いで家の中でも外でも利用する方は、コスパ最強のポケットモバイルCloudをおすすめしております。
ポケットモバイルCloudがおすすめできない人
次の項目に当てはまるのであれば、ポケットモバイルCloudはあまりおすすめできません。
【ポケットモバイルCloudがおすすめできない人】
- 通信品質改善目的で他のモバイルルーターから乗り換えの方
- ゲームソフトのダウンロードを多く行うようなヘビーユーザー
- 海外へ行く機会はほぼない方
現在使っているモバイルルーターが
- 繋がりが悪い
- 速度が遅い
からといってポケットモバイルCloudへ乗り換えても恐らく満足する結果にはならないはずです。
WiMAXからの乗り換えであれば使う通信ネットワークが全く違うため改善の余地はあります。
ですが、
- どんなときもWiFi
- Mugen WiFi
といったクラウドSIMを使ったサービスからだとほぼ品質は変わりません。
また、ポケットモバイルCloudが無制限とは言っても完全無制限ではありません。
ゲームソフトの
- ダウンロード
- アップデート
を頻繁に行う場合、大量のデータ通信が発生します。
なので、月末近くになると速度制限になる可能性もあります。
ポケットモバイルCloudまとめ
ポケットモバイルCloudは、数多くあるクラウドSIMを使ったモバイルルーターの中では
「月額料金が最安値級で海外利用料金も安く非常にコスパの高い利用価値のあるWi-Fiサービス」
です。
ただし、
- 解約時に端末返却が必須
- 2年自動更新契約の縛り
などデメリットもあります。
申し込み前にしっかりチェックしましょう。
それと、一応「無制限」とはなっていますが、実際のところは
一定量を超えると月末まで384Kbpsに速度制限
がされます。
完全無制限が良い方は
- 光回線 もしくは
- エヌズカンパニーのポケットWiFi
がおすすめです。
40社以上のモバイルルーターを比較した中で、「今最強コスパのモバイルルータ」を下記の記事で大暴露しています!
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