家の中でWi-Fi通信をして、スマホやタブレットなどを楽しむ方が増えています。
しかし、Wi-Fi通信の場合、様々な理由で有線通信より通信速度が遅くなります。
そこで、Wi-Fi通信でも快適にインターネットが楽しめるように、Wi-Fiが遅くなる原因・原因の見極め方・対処法・おすすめの回線まで紹介しますので参考にしてくださいね。
①Wi-Fiが遅くなる原因は主に7つ
Wi-Fiが遅い場合に考えられる主な原因は以下の7つです。
1.1 Wi-Fiルーターと端末との間に障害物がある、距離が遠い
家の中には壁や床など、Wi-Fi電波を遮る障害物が多くあります。
壁の1枚ぐらいであれば平気ですが、さらに距離が遠かったり、1階と2階を隔てていたりすると電波が届きにくくなります。
また、Wi-Fiの電波は木材やガラスは通りやすく、コンクリートやアルミなどは通しにくいという性質があるため、断熱材にアルミを使っている構造の家だと障害になりやすいのです。
1.2遅い周波数帯で接続している
Wi-Fiの周波数には2.4GHzと5GHzがあるのを知っていますか?
通信速度が遅いのが2.4GHzで、価格が安いWi-Fiルーターからは、こちらの電波が出ています。
5GHzは通信速度が速く、対応機種も価格が高いものになります。
5GHzが使えるタイプは2.4GHzも使えるようになっていますが、初期設定の段階で2.4GHzのほうの電波に接続してしまうと、せっかく5GHzが使えるタイプなのに遅いままになります。
Wi-Fiルーターが5GHzに対応していても、子機側の端末が古い場合や、安い無線LANアダプタは未対応なので注意しましょう。
ちなみに、5GHzは速度が速い代わりに障害物や距離に弱い性質を持っています。
障害物等が原因の場合は逆に2.4GHzにしたほうが安定するでしょう。
1.3電波干渉が起きている
Wi-Fiで使う周波数帯の2.4GHzは、電子レンジやコードレス電話機などの家電製品で多く使われる周波数帯です。
そのため、電子レンジなどを使用するとWi-Fiが干渉を受けしてしまい、ネット通信が遅くなる原因になります。
1.4通信中の端末が多い
1台よりも2台、2台よりも3台と、Wi-Fiに接続中の端末が多ければ多いほど、1台あたりに割り振られる通信帯域が狭くなります。
つまり、道路が渋滞して車のスピードが遅いのと同じで、Wi-Fiも混雑し、通信速度が遅い状態になります。
Wi-Fiルーターによっては、空いている帯域へ自動的に切り替える「バンドステアリング機能」が付いているものもありますので、購入時はそういった機能がついているものを選ぶと良いでしょう。
1.5セキュリティソフトが原因
インターネットが遅い原因の1つにセキュリティソフトの設定が強すぎるケースがあります。
ウイルス対策ソフトの影響だと、有線でも無線でも遅かったりするのですが、一度セキュリティを停止させてみて改善するか試すと良いでしょう。
また、Wi-Fi用の特別なセキュリティとしてVPNというものもあります。
VPNセキュリティが働いていると、海外のVPNサーバを経由して繋がるため、通常よりもだいぶ遅くなってしまいます。
主に、公衆Wi-Fiを利用する場合に使うセキュリティなので、自宅で使う場合はOFFにしたほうが良いでしょう。
1.6故障している
Wi-Fiルーターは24時間365日電源を入れっぱなしで使っています。
Wi-Fiルーターはそこまで複雑な機械ではないので、丁寧に扱っていれば壊れることは少ないですが、個体差により4~5年で寿命が来ることも考えられます。
Wi-Fiルーターの故障の判断は、ランプの状態で確認します。
たいていの機器は、Wi-Fiの電波が正常であるか表すランプが機器についているので、それが消えている場合は故障の可能性があります。
ただ、すぐに買い替えるのではなく、まずは電源を落とし、再度電源を入れるという作業をすると改善するケースが多いです。
また、ルーターのファームウェアが最新になっていない場合は、ファームウェアの更新をしてみましょう。
それから、Wi-Fiルーター側が原因なのか、端末側が原因なのかの確認も重要ですので、必ず2台以上の端末でWi-Fiの接続を確認しましょう。
1台でも繋がれば、Wi-Fiルーターの故障ではなく、繋がらない端末の問題です。
1.7光回線やプロバイダーなどが原因
Wi-Fi通信に限らず、有線接続しても遅いという場合は、光回線やプロバイダーが原因です。
その場合は、いくらWi-Fiの設定や電波状態を見直しても意味がありません。
光回線やプロバイダーは、通信量が増えると混雑して通信速度が遅い状態になります。
というのも、光回線やプロバイダーは複数人で共有して設備を使っているため、共有設備に収容されているユーザーが一斉に通信を始めると通信回路が渋滞するからです。
時間帯別インターネット利用者の割合は、昼だと12時台が多く、夜間だと19時から徐々に増えていき22時台にピークに達します。
なので、この時間帯だけ遅いという場合は、ある意味仕方ないことです。
また、遅すぎて使い物にならないような場合は、混雑に強い回線やプロバイダーへ変更する方法があります。
②Wi-Fiが遅い原因の見極め方
遅い原因を見極めるための方法はいくつかありますので、一例を紹介します。
次のどれか一つだけやればわかることもあれば、複数実施することで原因が判明することもあります。
2.1端末のWi-Fiアイコンが表示されているか確認
Wi-Fiに接続中の状態であれば、PCやスマホの画面にWi-Fi接続中のアイコンが表示されるのですが、それが非表示や×印になっていたり、電波表示が弱弱しかったりしていないか確認します。
電波状態が弱い場合の時は、部屋を移動しても変わらないか確認し、Wi-Fiルーターの近くと離れた部屋での電波の状態を見れば、障害物や距離が原因となっているの可能性が高くなります。
2.2接続台数が多すぎないか確認
平均的な値段の家庭用Wi-Fiルーターだと、接続できる台数はだいたい10台ぐらいまでです。
接続数を何台か減らしてみて、通信速度が変化するか確認してみましょう。
2.3特定の1台だけなのか、複数台で遅いのかを確認
特定の1台だけが遅いのであれば、Wi-Fiルーターに故障等の異常はありません。
Wi-Fiルーターから特定の端末間で、電波干渉、距離、障害物、子機の設定・故障などの原因が考えられます。
全ての端末が遅い場合は、Wi-Fiルーターに原因がある可能性があるので、次の有線接続で確認を試します。
2.4有線接続でも遅いのか確認
全ての端末で遅い場合は、そもそもWi-Fiが原因ではない可能性があります。
有線接続を試してみても遅いのであれば、光回線やプロバイダーが原因の可能性もあります。
また、ルーターの一時的な故障もあるので、電源の入れ直しで治ることもあります。
③原因別の対処法
Wi-Fiが遅い原因が分かったら、次はどうしたら改善できるか紹介します。
3.1接続台数が多い
Wi-Fi接続をする端末は少ない方がいいですが、どうしても複数台で使用したい場合は、端末ごとに帯域を分けて使えば改善されます。
2.4GHzと5GHzが使えるルーター機器で、2.4GHzにしか繋げていない場合は、数台を5GHzへ変更しましょう。
また、2.4GHzしか使えず接続端末の数も減らせないような場合は、もう一つWi-Fiルーターを設置し、接続端末を分けるなど工夫をすれば改善します。
もう一つルーターを増やすのは嫌だという方は、最大接続可能数が多い高性能なWi-Fiルーターに交換すると良いでしょう。
Wi-Fiルーターのメーカーサイトには、各機種の目安の利用人数が記載されています。
3.2距離が遠い・障害物・電波干渉
Wi-Fiの周波数には2.4GHzと5GHzがあることは説明しましたが、それぞれには長所と短所があります。
距離が遠かったり障害物が多かったりする場合は、2.4GHzのほうが有利ですが、電波干渉を受けやすいという短所があります。
障害物が何もなければ5GHzにしたほうが高速通信できます。
Wi-Fiの一番速い規格で11acというものがあるのですが、これは5GHzの周波数を使います。
なので、状況に応じて設定を使い分ければ、Wi-Fi通信が改善する可能性があります。
3.3おすすめのWi-Fiルーターを紹介
高性能でおすすめのWi-Fiルーターは、バッファロー製WXR-1750DHP2という機種です。
直販価格で13,824円なので、それほど高くない事からもおすすめです。
利用人数6人(最大18台)、最大速度1300Mbps、バンドステアリング機能搭載しており、空いている帯域へ自動的に繋がるので混雑しにくい仕様です。
WXR-1750DHP2には3本のアンテナが付いていますが、アンテナを調整することにより電波の飛ばす向きを変更できます。
一見アンテナが付いていないようなWi-Fiルーターでも内蔵で小さなアンテナが入っているのですが、内蔵タイプはWi-Fiルーターを中心に球状に電波が飛びます。
WXR-1750DHP2のようにアンテナがむき出しで調整できるタイプは、アンテナに対し垂直方向へ電波が飛びます。
たとえば2階へ電波を飛ばしたい場合は、アンテナを床に平行にすることにより上下に電波が飛部為、届きにくい場所へ電波を集中しやすくなります。
また、Wi-Fi電波を端末に集中的に届け、障害物による電波ロスを少なくさせるビームフォーミング機能もついています。
3.4インターネット回線自体が遅い
有線で接続をしても遅い場合は、インターネット回線そのものが遅いという事です。
常時遅いような場合だと、通信機器のルーターやONUの故障、ONUとルーター間のLANケーブルの故障などが考えられるので、一度回線事業者に問い合わせをしたほうが良いでしょう。
インターネット利用者が増える夜間帯だけが遅い場合は、プロバイダーで混雑しているケースがあります。
光ファイバーで混雑しているケースもありますが、5Mbps以下になるようであれば、光ファイバーというよりもプロバイダー側の可能性が高いです。
この場合は、IPv6IPoE通信に対応しているプロバイダーに乗り換えることをおすすめします。
この通信方式はプロバイダーを通さずにネットにつながる仕組みになっているため、インターネット利用者が増える夜間帯でもほとんど速度が低下することなく利用できます。
④安定した通信を行うためにおすすめの回線
そもそもインターネット通信自体が遅い場合は、回線の乗換えが有効です、おすすめは、先ほど少し紹介した「IPv6IPoE方式」で通信ができる回線です。
それにはNURO光、auひかりがあり、また、ソフトバンク光はIPv6高速ハイブリッドを契約、ドコモ光やフレッツ光はv6プラスを契約することによりIPv6IPoE方式が利用できます。
また、乗り換える際にはキャッシュバックなどのキャンペーンに注目するとお得に乗り換えられます。
フレッツ光はキャンペーンがお得ではないので、NURO光、auひかり、ソフトバック光、ドコモ光についてそれぞれキャッシュバック金額を紹介します。
おすすめ回線とキャッシュバック等の特典 | |
NURO光
(公式サイト) |
ネット+電話 キャッシュバック45,000円
ネットのみ キャッシュバック45,000円 |
auひかり
(NNコミュニケーションズ) |
ネット+光電話:81,000円キャッシュバック
ネットのみ:65,000円キャッシュバック |
ソフトバンク光
(エヌズカンパ二ー) |
新規:40,000円キャッシュバック
他社転用:15,000円キャッシュバック |
ドコモ光
(NNコミュニケーションズ) |
・現金:42,000円 (※光回線の申し込みだけでOK)・新型Wi-Fiルーター無料レンタル (※市販価格15,500円相当) |
各キャッシュバックなどの特典は、代理店の特典ですので、公式サイトで申し込みをしても貰えませんので、ご注意くださいね。
【NURO光】
NURO光は「公式サイト」経由での申込みをおすすめします。
公式サイト経由で申し込めば、「公式サイト限定キャッシュバック」が貰えます。
詳しいキャンペーン情報は、以下のサイトでご確認くださいね。
下の記事では、NURO光の評判について解説しています。
キャンペーン情報についても詳しくお伝えしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【auひかり】
auひかりのおすすめ代理店は、NNコミュニケーションズです。
紹介した回線の中でキャッシュバックが一番高額です、また特典の申請方法も電話のみと簡単で、安心して申込みの出来る代理店だからです。
NNコミュニケーションズの特典申請方法と申込みは、以下のキャンぺーンサイトでご確認くださいね。
NNコミュニケーションズ auひかりキャンペーンサイトauひかりについては、以下の記事を読むとよく分かるようにまとめてあります。
NNコミュニケーションズの評判、特徴を詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックして見てください!
下の記事では、auひかりの全ての申し込み窓口のキャンペーンを、徹底的に比較しています。
NNコミュニケーションズが1番お得な理由がわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
【ソフトバンク光】
ソフトバンク光は新規契約の場合に、キャッシュバックを35,000円に減らすと、Wi-FiルーターなどのPC周辺機器を選ぶことも可能です。
エヌズカンパニーのキャンぺーン特典は、以下のサイトでご確認くださいね。
ソフトバンク光の総合的な情報は、以下の記事で確認することが可能です。
エヌズカンパニーの評判、特徴を詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックして見てください!
下の記事では、ソフトバンク光の全ての申し込み窓口のキャンペーンを、徹底的に比較しています。
エヌズカンパニーが1番お得な理由がわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
【ドコモ光】
ドコモ光を代理店NNコミュニケーションズで申し込むと、
- 現金キャッシュバック 42,000円
- dポイント 2,000円
- WiFiルーター 無料レンタルあり
※プロバイダにGMOとくとくBBを選択
の3つの特典がもらえます。
NNコミュニケーションズのキャンペーン情報と申込み方法は、以下のキャンペーンサイトでご確認ください。
ドコモ光の詳しい情報は、以下の記事にまとめてありますので、契約の前に目を通してくださいね。
NNコミュニケーションズの評判、特徴を詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックして見てください!
下の記事では、ドコモ光の全ての申し込み窓口のキャンペーンを、徹底的に比較しています。
NNコミュニケーションズが1番お得な理由がわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
⑤Wi-Fiが遅い場合の原因と対処法まとめ
Wi-Fiが遅い原因は、電波障害、障害物、距離、端末の繋ぎ過ぎのケースが多いです。
これらの場合は、Wi-Fiルーターを高性能なものに交換すると改善する余地があります。
また、Wi-Fiルーターを1階と2階に設定するなど、複数台設置して障害物を減らす方法も良いでしょう。
もともと高性能なWi-Fiルーターを使っているのに遅い場合は、設定や子機の問題かもしれません。
親機がせっかくハイパワーでも、子機が5GHzに未対応だと最大速度が出ないので遅いままです。
子機側で2.4GHzに設定されているのか5GHzに設定されているのか確認してみましょう。
インターネット回線自体がそもそも遅いような場合は、IPv6IPoE方式で通信ができる回線へ乗り換えましょう。
インターネット回線は、お使いのスマホ・住まいの地域・居住環境などによってピッタリの回線は変わります。
以下の記事では、簡単な質問に答えるだけで、すぐにあなたにぴったりの回線が見つかる診断ツールを用意していますので、是非お試しくださいね。