@T COM光は株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供する、光コラボ回線です。
@T COMは、もともとフレッツ光のプロバイダーでしたが、光コラボレーション開始後@T COM光として光回線を提供するようになりました。
光コラボ回線とは、光コラボレーション事業者がNTTからフレッツ光の設備をそのまま借りて、独自のサービスとコラボしユーザーに提供するインターネット回線サービスの総称です。
@T COM光は、フレッツ光より割安な料金設定をしていますが、その他の回線と比べると一番お得な回線とは言えません。
そこで今回は、@T COMの各種料金などをその他の主要ネット回線と比べましたので、あなたに最適な回線を見つける手助けにしてくださいね。
この記事の目次
①@T COM光と他社回線の費用を徹底比較
まず、@T COM光がお得な回線かどうかを見極める為に、主要ネット回線と「基本料金」「初期費用」「セット割」「入会特典」について比べてみましょう。
1.1基本料金の比較
@T COM光と他社回線の基本料金を比較します。
フレッツ光だけはプロバイダーが別料金のため、@T COMをプロバイダーに選択した場合の合計金額で比較します。
戸建てタイプ基本料金比較表 | |
契約回線 | 月額基本料金 |
@T COM光 | 5,100円 |
フレッツ光+@T COM | 東日本エリア:6,100円
西日本エリア:5,210円 |
auひかり | 5,200円 |
ドコモ光 | 5,200円 |
ソフトバンク光 | 5,200円 |
次にマンションタイプで比較しました。
マンションタイプ基本料金比較表 | |
契約回線 | 月額基本料金 |
@T COM光 | 3,800円 |
フレッツ光+@T COM | 東日本エリア3,600円~5,150円
西日本エリア2,130円~4,620円 |
auひかり | 3,400円~5,000円 |
ドコモ光 | 4,000円 |
ソフトバンク光 | 3,800円 |
フレッツ光とauひかりのマンションタイプは、マンションの戸数と配線方式により金額が変わります。
マンションタイプで使用される配線方式には「光回線・ADSL方式・LAN配線」があり、この中ではLAN配線方式が一番安くなります、他に金額を設定する要素は、マンション内の契約戸数の違いなので、契約者がマンションプランを選べるわけではありません。
1.2初期費用の比較
ネット回線を契約すると初期費用として、主に新規工事費、契約事務手数料が発生します。
ただし、現在フレッツ光を利用している方が、@T COMやドコモ光などの光コラボ回線へ乗り換える場合は、「転用」と呼ばれ、工事費がかかりません。
@T COM光は光コラボ回線なので、フレッツ光から転用をする場合が一番費用も手間もかかりません。
新規契約の初期費用 比較表 | |||
契約回線 | 工事費 | 契約事務手数料 | |
戸建て | マンション | ||
@T COM光 | 18,000円 | 1,500円 | 3,000円 |
フレッツ光+@T COM | 1,800円 | 15,000円 | 800円 |
auひかり | 37,500円 | 30,000円 | 3,000円 |
ドコモ光 | 18,000円 | 15,000円 | 3,000円 |
ソフトバンク光 | 24,000円 | 24,000円 | 3,000円 |
転用の場合の初期費用
転用の場合の初期費用 比較表 | ||
契約回線(光コラボに限る) | 工事費 | 契約事務手数料 |
@T COM光 | 工事なし | 3,000円 |
ドコモ光 | ||
ソフトバンク光 |
新規の工事費を比較すると、auひかりが飛びぬけて高額で、次点でソフトバンク光も高額です。
しかし、auひかりとソフトバンク光は公式のキャンペーンで、毎月の分割工事費と同額の割引が受けられ、工事費は実質無料になります。
1.3スマホとのセット割の比較
大手携帯キャリアが行なっている固定回線とのセット割は、割引き額が大きいため、かなりの節約になります。
@T COM光も格安SIM携帯の「LIBMO」とのセットで、少ないですが割引きが適用されます。
そもそもLIBMOは格安スマホのため基本料金が安く、そこまでセット割の額にこだわる必要はありません。
格安スマホLIBMOの毎月の料金は、「データ通信+音声通話+SMS」でこれだけで済みます。
格安スマホLIBMOの毎月の料金 | ||
容量 | 月額利用料 | セット割金額 |
3GB | 1,580円 | ー100円 |
6GB | 2,180円 | ー200円 |
10GB | 2,980円 | ー300円 |
これに対し、大手携帯キャリアのスマホだと、おおよそ格安スマホの3倍の月額利用料がかかりますが、その分セット割引きの額も大きくなります。
携帯大手のセット割引額一覧表 | ||
auひかり (auスマートバリュー) |
ソフトバンク光 (おうち割光セット) |
ドコモ光 (光セット割) |
3GB:934円引き | 2GB:500円引き | 2GB:500円引き |
5GB:1,410円引き | 5GB:1,000円引き | 5GB:800円引き |
20GB:1,410円引き | 20GB:1,000円引き | 20GB:1,400円引き |
以上のように、携帯大手は光回線とのセット割が高額で、しかも「auとソフトバンク」は固定ネット回線1つにつき、最大10回線のスマホに割引きが適用されるので本当にお得になります。
ドコモは固定回線1つにつき1回線のみですが、シェアパックにして家族間でデータ容量をシェアすればauやソフトバンクとほぼ同じくらいの割引きが受けられます。
@T COM光はセット割の割引き額が少なく、ネット1回線につきスマホ(LBMO)1回線のみの適用となるので、あまりお得ではありません。
1.4キャンペーン・キャッシュバックの比較
@T COM光の入会キャンペーン・キャッシュバックは次の通りです。
|
以上が@T COM光の特典ですが、キャッシュバックが転用時の商品券だけなので、魅力を感じませんね。
新規申し込みではキャッシュバックはなく、工事費が9,000円割り引かれるだけです。
@T COM光よりもauひかり・ソフトバンク光・ドコモ光のほうが、入会時のキャッシュバック特典がお得ですので、次項で詳しく紹介します。
1.5 auひかりの高額キャッシュバック
auひかりは、申込み時のキャッシュバックがかなり高額です。
この場合、auひかり公式サイトではなく、ネット代理店のキャンペーンサイトから申し込むことがコツです。
auひかりの正規代理店である、NNコミュニケーションズのキャッシュバックが高額なので紹介します。
auひかりキャッシュバック | |
申し込み形態 | キャッシュバック額 |
ネット+光電話 | 50,000円 ※マンションタイプは1万円減額 |
ネットのみ | 43,000円 ※マンションタイプは1万円減額 |
NNコミュニケーションズのキャッシュバックは、不要なオプション加入条件など一切なく、最短1ヶ月で現金振込みされるので安心して申し込みが出来ます。
詳しいキャンペーン情報は、NNコミュニケーションズのキャンペーンにサイトでご確認くださいね。
auひかりの最新情報は、以下のページにまとまてあります、契約前にこちらもチェックしてくださいね。
1.6ソフトバンク光の申込み特典
ソフトバンク光のキャッシュバックは、auひかりほど高額ではありませんが、キャッシュバック金額を少し減らす代わりに、次世代高速無線ルーターを選択することもできるので好評です。
転用でもキャッシュバックが貰えるので、現在フレッツ光を利用中であれば、簡単な手続きだけで転用でき、キャッシュバックも貰えるのでソフトバンク光はおすすめです。
以下の表は、ソフトバンク光正規代理店のエヌズカンパニーから申込んだ際の特典です。
エヌズカンパニーの申込み特典一覧 | |
新規 | 特典A:キャッシュバック30,000円 |
特典B:キャッシュバック25,000円+次世代高速無線ルーターor無線LAN中継器 | |
転用 | キャッシュバック:13,000円 |
エヌズカンパニーは、ソフトバンク光から何度も優良代理店として表彰を受けているため、安心して申込みのできる代理店です。
エヌズカンパニーの詳しいキャンペーン情報は、以下のサイトでご確認くださいね。
ソフトバンク光のより詳しい内容は、以下の記事がおすすめです。
1.7ドコモ光の申込み特典
ドコモ光はキャッシュバックはそれほどでもありませんが、その代わりdポイントが貰えます。
dポイントは、1ポイント1円で使えます。
やはりドコモ光も申し込み先は公式サイトからではなく、ドコモ光のプロバイダーGMOとくとくBB経由がお得です。
ドコモ光申込み特典 |
|
(公式)dポイントプレゼント | 新規:10,000pt
転用:5,000pt |
(プロバイダー)キャッシュバック | 条件あり:15,000円
条件なし:5,500円 |
(プロバイダー)Wi-Fiルーター無料レンタル | Buffalo製の高性能Wi-Fiルーターが契約中ずっと無料でレンタル可能 |
(プロバイダー)セキュリティーサービス | マカフィーのセキュリティサービスを1年間無料で利用可能 |
ドコモ光は、プロバイダーのGMOとくとくBBサイト経由で申込むと、公式のポイントと合わせて以上の特典が受け取れます。
中でも、Wi-Fiルーターは、高品質な機種なので契約者から喜ばれています。
GMOとくとくBBの詳しいキャンペーン情報は以下のサイトでご確認ください。
ドコモ光の最新キャンペーンについてより詳しく知りたい方は「公式は損!ドコモ光 キャンペーンはキャッシュバックとポイントをWゲットせよ」の記事を確認してみてくださいね。
ドコモ光についての詳しい内容は、以下のページにまとめてありますので、契約の際はこちらもご確認ください。
②通信品質の差について
@T COM光、auひかり、ドコモ光、ソフトバンク光等の一般的な光回線の最大速度は1Gbpsですが、実測値は平均100~300Mbpsぐらいになります。
以上の4回線の中で、速度が速く快適なのはauひかりで、反対に速度が遅く安定しないのは@T COM光です。
通信速度と品質に違いが出る理由を、次項で解説していきます。
2.1各社の回線の速度
ネット回線の通信速度は契約プランによって異なりますが、一般的な光回線の通信速度は最大1Gbpsで、プランによっては100Mbpsや200Mbpsもあります。
光ファイバーは1本を最大32分岐させて使うので、32世帯までが同時に使うことが可能です。
しかし、多くの世帯が同時にインターネットに接続すると、光ファイバー内で渋滞するためインターネットの速度が遅くなります。
そのため、光ファイバー1本あたりの加入数は、少ないほうが速度が出ます。
光ファイバー1本当たりの加入数が少なく、通信速度が速いのは「auひかり」です。
なぜなら、auひかりは光ケーブルをNTTからまるごと借りて使っているので、ケーブル内はauひかりのユーザーのみとなるのに対し、フレッツ光回線は、フレッツ光と光コラボ回線のユーザーが混じるため、回線が混雑しやすいという理由からです。
2.2プロバイダーの速度
ネット回線の通信速度は、先ほど紹介した光回線ケーブル内の利用者数とは別に、プロバイダーの接続方法の違いによっても変わります。
インターネットの通信方式には、プロバイダー間を通過する「PPPoE方式」と、プロバイダーを通さずにネットに接続する「IPoE方式」があります。
ネット通信各社はそれぞれ違った方法で、通信速度を速くする取り組みが行われています。
ソフトバンク光はIPoE高速ハイブリッドのオプション
ドコモ光の一部のプロバイダーなどはv6プラスのオプション
auひかりはどのプロバイダーを選んでもIPoE(IPv4/IPv6)方式
それに対し、@T COM光の通信速度はあまり早いとは言えません、それは、IPoE接続が使える他社に対して、@Tcom光ではPPPoE接続だけしか使えないからです。
通信方式と通信速度 | ||
契約回線 | 通信方式 | 通信速度 |
@T COM光 | PPPoE方式 | プロバイダーの認証サーバーが混雑すると遅くなる。 |
auひかり | デフォルトでIPoE(IPv4/IPv6)方式 | インターネット利用者が増える夜間帯などでも混雑に強いため速度が速い。 |
ソフトバンク光 | IPoE高速ハイブリッドのオプションをつける。 光BBユニットレンタルが必要。 |
|
ドコモ光 | v6プラスのオプションをつける。ひかり電話ルーターが必要(GMOとくとくBBであればv6対応Wi-Fiルーター無料レンタルできるのでひかり電話ルーターが不要)。 | |
フレッツ光 | 契約プロバイダーによって異なる。@Tcom、ぷらら、BBexciteなどはPPPoE方式。BIGLOBE(v6オプション)、@ニフティ(v6プラス)などIPoE(IPv4/IPv6デュアルスタック)もある。 | プロバイダーによって通信速度がピンキリ。IPoE(IPv4/IPv6)方式で接続ができれば速くなる。 |
③各社の提供エリアについて
@T COM光は、フレッツ光の提供エリアで使えます。
ドコモ光、ソフトバンク光も光コラボなので、同じくフレッツ光提供エリアで使えます。
フレッツ光のサイトから、全ての光コラボ回線の提供エリアが調べられます。
サービス提供エリア検索(フレッツ光系回線) | |
東日本エリア | 西日本エリア |
フレッツ光東日本公式
(郵便番号を入れて確認または地図から確認⇒住まいのタイプを選択) |
フレッツ光西日本公式
(詳細なエリア確認⇒かんたん申し込み⇒住まいのタイプ⇒郵便番号または府県で検索) |
auひかりは光コラボではないので、auひかりの公式サイトからエリア検索ができます。
④@T COMがあまりおススメでない理由まとめ
ネット回線を選ぶ際に、フレッツ光からの乗り換えの場合、工事が不要で簡単に切り替えの出来る「光コラボ回線」がおすすめですが、どの光コラボ回線を選んでも同じと思ったら、損をしてしまう事になります。
今回は、光コラボ回線の@T COM光に注目してきましたが、@T COM光は他社と色々比較した結果、それほどお得な光回線ではないという結論になりました。
【@T COM光がおすすめでない理由】
- 転用時の申し込み特典がキャッシュバックではなく商品券
- 新規の契約ではキャッシュバック(商品券)がもらえない
- 通信品質もあまり良くない
- スマホとのセット割が少ない
以上の事から、トータルすると@T COM光の料金は割高です。
大手のスマホを使っている場合は、それぞれのキャリアの提供する光回線を使ったほうがセット割で安くなるので、ご自分のスマホに合わせてネット回線を選んだ方がお得です。
光コラボ回線以外では、auひかりもおすすめです。
回線の種類が違うので、開通工事が発生しますが、auひかりはキャッシュバックが高額で、通信速度が速いからです。
ただし、エリアが狭いので利用できない可能性もあるので、先に提供エリアをご確認ください。
まだネット回線を決めかねている方は、以下の記事で簡単な質問に答えると、あなたにピッタリの回線が分かるので、試してみてくださいね。