家の中ではWi-Fi通信で、タブレットやスマホを快適に使用している方が最近はとても多いですよね。
その一方で、ネット回線を光に替えたのに通信速度が遅く、Wi-Fiでのネット通信に不満がある方もいるでしょう。
今回は、上手なWi-Fiルーターの選び方と、おすすめのWi-Fiルーター機種を5つ紹介します。
家電量販店などでWi-Fiルーターの購入を検討している方は、購入前にこちらの記事をぜひ参考にして下さいね。
この記事の目次
①Wi-Fiルーターについて
まず、Wi-Fiルーターとはどうったものなのか説明していきます、興味の無い方は飛ばして、おすすめ機器を読むだけでも参考になります。
1.1 Wi-Fiルーターって何?
複数の端末をインターネットに繋げたい場合に使用する機器がルーターです。
有線接続の場合、LANケーブルでルーターとパソコンを繋ぎますが、電波を飛ばして接続(無線LAN)ができるルーターを、Wi-Fiルーターといいます。
Wi-Fiルーターがあれば、パソコンはもちろんのこと、スマホやタブレットも自宅のインターネット回線に繋ぐことができます。
さらに今は、テレビやゲーム機、その他家電製品など、さまざまなものをインターネットに接続することができるようになっています。
有線LANでは配線がごちゃごちゃしてしまいますが、Wi-Fiルーターさえあれば、無線ですっきり家中どこでも通信ができるのです。
1.2 Wi-Fiルーターが違うと、何に差が出るの?
Wi-Fiルーターは利用中の回線事業者からレンタルするか、市販されている物を自分で購入します。
性能もさまざまで、高性能なWi-Fiルーターほど値段は高くなります。
「電波を飛ばすだけだからどれも一緒でしょ?安い方がいいじゃん」と思っている方は要注意です。
下手に安物のWi₋Fiルーターを購入すると、全然使えないなんてこともあり得ますので、利用シーンに合わせて賢く機器を選びましょう。
【安価なWi-Fiルーターの場合(2,000円位)】
- ワンルームまでしか電波が飛ばない
- 通信速度が遅い
- 電波干渉や障害物で通信が不安定
【高性能なWi-Fiルーターの場合(2万円以上)】
- 3階建てでもWi₋Fiが届く
- 電波干渉に強い
- 1ギガ以上の高速通信が可能
このように機種によって使用感にだいぶ差が出るのです。
②Wi-Fiルーターの料金の相場は?
それではいくら位の物を準備すればいいでしょうか?
Wi-Fiルーターは回線事業者から有料でレンタルもできますが、基本的には市販のものを買うことをお勧めします。
4~5年以上使うことを考えればレンタルよりも安くなる事と、市販の方選択肢が多く自分に合ったものを選べるからです。
1ギガの光回線を利用中なら、Wi-Fiルーターは8,000円以上のものを使うのが一般的です。
もし、回線事業者からWi-Fiルーターをレンタルすると、月々約300円ほどで2年半使えば8,000円を超えます。
8,000円ほどの市販のWi-Fiルーターを設置すれば、3LDKのマンションや2階建ての戸建てでも十分使えます。
広めの住宅や、もっと動画をサクサク見たいという方は、15,000円前後のものを選ぶといいでしょう。
③用途別のWi-Fiルーターの選び方と注意点
さまざま種類がある中で、何を基準に選べばいいか迷いますよね。Wi-Fiルーターの選び方は、次の3つのポイントを見ることです。
- アンテナ内蔵型か露出型か
- 11ac対応か未対応か
- ビームフォーミング機能の有り無し
この他にWi-Fiルータを選ぶ際の共通の注意点を、解説しています。
3.1アンテナ内蔵型か露出型か
見た目でわかるのが、アンテナが外付けかどうかです。
アンテナが外に付いていないものは、実は小さなアンテナが内蔵されています。
アンテナが外に露出しているタイプは自分で角度を調整する事ができるので、電波が届きにくい部屋へもWi-Fiの電波を届かせることができます。
2階建てや3階建ての住宅でも、アンテナの方向を床に平行に寝かせることにより、真上にWi-Fiを飛ばすことが可能です。
3.2 11ac対応か未対応か
11acに対応している、Wi-Fiルーターを選びましょう。
11acは、現在市販されているWi₋Fiルーターで、もっとも高速での通信が可能な規格だからです。
Wi₋Fiルーターの各メーカーサイトを見ると、同じ11acでも速度が違う表記がされていますが、これはアンテナの本数によって速度が変わるからです。
11acでかつ、アンテナが4本ついているタイプは、最大1733Mbpsの超高速通信が可能です。
しかし、それに対応する子機(端末側)もアンテナ(内蔵)が4本付いていないとこの最大速度は実現できません。
現在スマホの内蔵アンテナは、1本の場合がほとんどなので、11acのアンテナ1本の速度433Mbpsになります。
3.3ビームフォーミング機能の有り無し
Wi₋Fiの電波を隅々まで届かせる技術として、ビームフォーミングという機能があります。
無線子機(端末)に集中してWi₋Fiを飛ばすことにより、障害物がある場合や、距離が離れても利用できるようになります。
戸建て住宅の場合、家の面積が広く壁などの障害物も多くなりますので、この機能は必須です。
選ぶ基準をまとめると次のようになります。
居住環境とWi-Fiルーターを選ぶ基準 | |
ワンルーム | 11ac:〇
アンテナ内蔵型or露出型:内蔵型 ビームフォーミング:なし |
3LDKマンション | 11ac:〇
アンテナ内蔵型or露出型:内蔵型 ビームフォーミング :なし |
3LDKマンション | 11ac:〇
アンテナ内蔵型or露出型:露出型 ビームフォーミング:あり |
11acは速度の速さに関係し、アンテナとビームフォーミングは電波の届く範囲に関係してきます。
3.4 WAN側の伝送速度にも注意が必要
Wi₋Fiルーターを選ぶ際の、もう一つ注意点はWAN側の有線の速度です。
無線だけでなく、有線も伝送速度の基準があります。
一般的に多いのが1000Mbps(1ギガ)の伝送速度です。
光回線で1ギガが一般的になってから、ルーターの有線LAN、WANの伝送速度も1ギガ対応が多くなりました。
ただし、安価な製品だとルーターのLANとWANの伝送速度が「100Mbps」の機種もあるので注意してください。
Wi₋Fiを使う場合は、有線LANの速度は100Mbpsでも構わないのですが、WAN側も100Mbpsだと、結局はインターネットの速度が最大100Mpbsまでしか出ませんので、WAN側が1000Mbps対応のものを選びましょう。
④大手Wi-Fi機器のメーカー4社の特徴
まずは、Wi₋Fiルーターの大手メーカーである「バッファロー」「NEC」「ELECOM」「アイ・オー・データ」のメーカーごとの特徴について簡単に説明します。
4.1バッファロー
機能が豊富で、初心者でも簡単に設定ができます。
メーカーホームページも充実していてユーザーにとても親切な印象を受けます。
Wi₋Fiの繋がりやすさに定評があります。
4.2 NEC
NTTからレンタルできるWi-Fiルーターも、一部はNECが作っていますので、品質はNTT製とそれほど変わりはないでしょう。
NECのWi₋Fiルーターは、アンテナが内蔵タイプですが、アンテナ内蔵型でも360度方向へ電波を飛ばせるような設計になっています。
家の中心部にWi₋Fiルーターを設置できるのであれば問題ないでしょう。
4.3 ELECOM
価格は安いですが、品質があまり良くない印象です。
マニュアルもわかりやすいとは言えず、初心者にはあまりお勧めできません
4.4 アイ・オー・データ
性能のわりに、価格がとても安いことが魅力です。
初心者でも使いやすく、ホームページの説明やマニュアルも丁寧です。
⑤おすすめWi-Fiルーター5選
それでは実際のお勧め機種を5つ紹介します。
5.1 NEC AtermWG1900HP
NEC AtermWG1900HP |
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オープン価格 | 7,500~9,000円 |
Wi₋Fi規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b(全Wi-Fi規格対応) |
最大速度 | 1300Mbps |
有線の速度 | LAN4つ、WANともに1ギガ対応 |
アンテナ | 内蔵 |
ビームフォーミング | なし |
利用形態 | 3LDKマンション/3人暮らし2階建て住宅 |
性能のわりには割安な商品です。セキュリティ機能、USBポート、リモートアクセス機能など多様な機能搭載しています。
5.2 バッファロー WSR-1166DHP3
バッファロー WSR-1166DHP3 |
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直販価格(税込) | 8,618円 |
Wi₋Fi規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b(全Wi-Fi規格対応) |
最大速度 | 866Mbps |
有線の速度 | LAN4つ、WANともに1ギガ対応 |
アンテナ | 内蔵 |
ビームフォーミング | あり |
利用形態 | 3LDKマンション/4人暮らし2階建て住宅 |
ビームフォーミング機能があるWi-Fiルーターでこの価格は安いです。LANポートも4つ付いていてギガ対応なので、有線で利用する場合もお勧めです。
5.3 バッファロー WXR-1750DHP2
バッファロー WXR-1750DHP2 |
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直販価格(税込) | 13,824円 |
Wi₋Fi規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b(全Wi-Fi規格対応) |
最大速度 | 1300Mbps |
有線の速度 | LAN4つ、WANともに1ギガ対応 |
アンテナ | 露出 |
ビームフォーミング | あり |
利用形態 | 4LDKマンション/5人暮らし2階建て/小規模3階建て住宅 |
アンテナが外に3本付いたタイプです。アンテナを調整することにより、家の中の届きにくい場所へもWi-Fiを届かせることができます。ビームフォーミングも付いているので、大きな一戸建て住宅でも利用できます。
5.4 バッファロー WXR-2533DHP2
バッファロー WXR-2533DHP2 |
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直販価格(税込) | 26,784円 |
Wi₋Fi規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b(全Wi-Fi規格対応) |
最大速度 | 1733Mbps |
有線の速度 | LAN4つ、WANともに1ギガ対応 |
アンテナ | 露出 |
ビームフォーミング | あり |
利用形態 | 4LDKマンション/6人暮らし2階建て/3階建て住宅 |
一般用に市販されているものでは最上位のモデルです。
4本の露出アンテナを自由に調整でき、部屋の隅々までWi₋Fi電波が届きます。
ビームフォーミングはもちろんのこと、様々な機能が搭載され、設定も簡単にできます。
5.5 アイ・オー・データ WN-AC1176GR
アイ・オー・データ WN-AC1167GR |
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定価(税込) | 9,612円 |
Wi₋Fi規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b(全Wi-Fi規格対応) |
最大速度 | 867Mbps |
有線の速度 | LAN4つ、WANともに1ギガ対応 |
アンテナ | 内蔵 |
ビームフォーミング | なし |
利用形態 | 3LDKマンション、3人暮らし2階建て住宅 |
メーカーサイトでは3階建て対応と書いていますが、実際3階建ての場合はパワー不足が懸念されます。
3人暮らし程度の小さめの戸建て、もしくはマンション住まいであれば十分な速度と安定性があります。
WN-AC1176GR販売ページ(I-O DATA公式サイト)
⑥Wi-Fiルーターの上手な選び方まとめ
現在使っているWi-Fiルーターの電波が安定しないという場合は、「ビームフォーミング機能搭載」「アンテナが露出している」を基準に買い替えましょう。
そして、速度に不満がある場合は「11ac」「WAN側も1ギガ」を基準に選びましょう。
上記の条件を満たす機種は通常1万3千円以上すると思って下さい。
これから初めてWi-Fiルーターを購入する人も、下手に安物を買うと失敗してしまいますので、2階建て住宅に住んでいる場合は、なるべくすべての条件に合致している機種を選びましょう。
反対に、ワンルームや小さなマンションであればそれほど高性能なものは不要です。
最低限「11ac」と「WAN側も1ギガ」を選べば、光回線のスピードをフルに利用でき、このレベルの機種は8,000円ほどで購入可能です。
本当にお得なネット回線を選ぶコツ
Wi-Fiルーターも大事ですが、ネット回線も自分にピッタリの回線を使わないと、品質や料金で不満を抱えたまま何年も使用する事になるので、回線選びはとても重要です。
ネット回線はお住いの環境や地域、使っているスマホなど、さまざまな条件によって、ベストな選択肢が変わってきます。
多くの方は営業マンのトークを鵜呑みにしてしまいますが、多くの場合、もっと良い条件のネット回線があります。
住まいやスマホなどの条件を入力するだけで、【1分】であなたの条件にぴったりのネット回線が分かるので、ぜひ以下の記事も参考にしてみてくださいね。