スマホやタブレットのデータ通信量を抑えるため、自宅でも屋外でもWi-Fi通信を利用してインターネットをしている方もいらっしゃるでしょう。
いざWi-Fiを利用としたら、パスワードがわからないなど、思わぬところで躓くことはありませんか?
では、どうすれば、いつでもスムーズにWi-Fiを利用することができるか、一緒に見ていきましょう。
この記事の目次
①Wi-Fiを設定してみよう
それでは、Wi-Fiをどのように自分のスマホやタブレットなどに設定して使っていくのか説明していきます。
1.1 パスワードの調べ方
まず、Wi-Fi接続に必要な内容を調べてみましょう。
接続に必要となる内容は「ユーザーID」「パスワード(PW)」「接続するSSID」「セキュリティ方式」の情報です。
屋外で接続する場合、プロバイダーと契約をして、接続を行う有料Wi-Fiと、フリースポットのような無料Wi-Fiがあります。
事前にプロバイダーと契約し、有料でWi-Fiを利用する場合は、プロバイダーからメールもしくは、書面で以下の情報が送られてきます。
- 接続用のユーザーID
- パスワード(PW)
- 接続するSSID
- セキュリティ方式
以上の事を、使用する端末に入力すると、プロバイダーが指定するWi-FiスポットでWi-Fi通信が可能になります。
フリースポットなど無料Wi-Fiの場合は、利用可能エリアにチラシや張り紙などで以下の情報が分かります。
- ユーザーID
- パスワード
- SSID
それらの情報を自分のスマホやタブレットなどで、Wi-Fiの設定の画面に入力すれば接続ができます。
しかし一番よく利用するWi-Fiは自宅ですよね。
自宅でWi-Fiを利用する場合、Wi-Fi(無線)ルータを利用しますが、Wi-Fi(無線)ルータに接続することが難しい場合があるので、そのようなケースについて解説していきます。
1.2 パスワードとSSIDはどの文字?
自宅に設置するタイプのWi-Fi(無線)ルータには、パスワードとSSIDが記載されています。
屋外で利用する場合と違い、ユーザーIDは存在しません。
では、パスワードとSSIDは、Wi-Fi(無線)ルータのどこに記載されているのかというと、Wi-Fi(無線)ルータ機器の、側面または裏面に、製造番号やMACアドレスと一緒に、Wi-Fi通信用の「パスワードとSSID」も記載されていることが大半です。
製造番号などが記載された同じシール内に記載されていない場合は、周辺に別途「パスワードとSSID」のシールが貼られている場合があります。
パスワードは、英数字で構成されており、英字には大文字、小文字が混在している場合が多いです。
SSIDは、Wi-Fi(無線)ルータの製品名+「5G」や「2.4G」などと記載されている場合があります。
この「5G」や「2.4G」は、どの周波帯を利用するかという通信規格となります。
このようにして、パスワードとSSIDを確認しますが、ここで一つポイントがあります。
それは、パスワードのことを「WEPキー」と記載しているメーカーもあるという事です。
パスワードと「WEPキー」は同一と思っていただいて構いませんので、「WEPキー」と記載されている場合は、「WEPキー」をパスワード欄に入力しましょう。
1.3 パスワードが見つからない場合
以上の方法で、パスワードが見つからない場合は、Wi-Fi(無線)ルータのメーカーのお客様サポートセンターに連絡を行いましょう。
お客様サポートセンターでは、実機を見ながら、説明してくれるため的確にどこに記載されているか、教えてくれます。
もし、シールなどが汚れて見えない場合は、パソコンとWi-Fi(無線)ルータを直接接続して、パスワードを確認することができます。
この方法については、各メーカーにより、確認方法が異なりますので、やはりお客様センターやサポートセンターに問い合わせましょう。
1.4「WPS」「AOSS」「らくらく無線スタート」など簡易接続機能がある場合
「WPS」「AOSS」「らくらく無線スタート」など、簡易接続機能がある場合は、パスワードを入力する必要がありませんので、簡単に接続が可能となります。
接続方法については、メーカーにより異なりますが、簡易接続機能がある場合は、その接続を行うためのボタンがWi-Fi(無線)ルータに付いています。
そのボタンを押すだけで、利用したい端末でWi-Fi通信が可能となります。
1.5 パスワードが合っているはずなのに接続できない場合
パスワードが間違っていないにも関わらず、接続できない場合どのような原因があるのか説明していきます。
一つ目は、接続するSSIDが相違している場合です。
SSIDとパスワードは対となっているため、SSIDが相違していると、パスワードが合っていても接続できません。
通常であれば、SSIDが2つ記載されていても、パスワードが1つの場合が多いですが、まれにSSIDごとにパスワードが異なっている場合があります。
もう一度、SSIDに相違がないか、また、SSIDと対になったパスワードなのかを確認しましょう。
2つ目は、パスワードに書かれている英字の大文字、小文字が相違している場合があります。
間違えやすい文字や数字の例 | |
小文字のl(エル) ↔大文字のI(アイ) 小文字のj(ジェイ)↔小文字のi(アイ) 大文字のO(オー) ↔数字の0(ゼロ) |
これらの文字や数字がパスワードにある場合は、特に注意して入力してみましょう。
このほかの場合では「文字と文字の間にスペースが入ってしまっていて認識されない」という事もよくあるので、最初から入れなおしてみて下さい。
②毎回パスワードを求められる場合どうすればよい?
一度はWi-Fi通信ができたが、パソコンの再起動後や、スマホでWi-Fiに接続しようとした時に、毎回パスワードを求められる事があります。
その場合の対処法をお教えします。
2.1 パソコンの場合
パソコンではパスワード入力画面に「パスワードを保存する」などのチェック項目があれば、チェックマークを入れて接続しましょう。
「パスワードを保存する」ではなく、「次回以降、自動接続する」という表示がされる場合があります。
「次回以降、自動接続する」が表示されていたら、チェック項目にチェックマークを入れて、接続しましょう。
そうすることにより、パスワードが記憶され、同一のSSIDのWi-Fiに接続する場合は、次回以降入力は不要となります。
なお、Windows10では、Wi-Fiに接続する際にSSIDをクリックすると、「セキュリティネットワークキー」と表示されますので、その欄にパスワードを入力します、その後「パスワードを保存する」や「次回以降、自動接続する」にチェックを入れましょう。
2.2 スマホやタブレットの場合
スマホやタブレットなどでは、「パスワードを保存する」などのチェック項目がなく、一度Wi-Fi(無線)ルータに接続ができた時点でパスワードが保存されます。
2.3 パスワードに相違がない場合
パスワードを保存したが、またパスワードの入力を求められる場合は、利用中のパソコンまたはスマホを再起動してみましょう。
端末側の再起動を行っても、接続できない場合は、Wi-Fi(無線)ルータを再起動してみましょう。
SSIDやパスワードに相違がない場合、再起動を行うことにより接続できる場合もあります。
それでも接続できない場合は、再度パスワードを入力してみましょう。
③ Wi-Fiのパスワードを忘れないための工夫
上記のように、パスワードを再度入力しなければならない場合が発生することがありますので、すぐにパスワードを確認できるようにしておきましょう。
パスワードを忘れないように、インターネット上に保存しておく方もいらっしゃいますが、これでは、インターネットに接続できないことがあるため、確認することができません。
スマホの「メモ帳」や、パソコンの「マイドキュメント」に保存をしておくのもおすすめです。
また、もう一つの方法としては、SSIDとパスワードのシールをスマホで写真に撮って、保存しておくこともよいでしょう。
なお、Wi-Fi(無線)ルータに記載されている場所を覚えておくこともよいですが、Wi-Fi(無線)ルータなどは、設置した場所によっては側面や裏面を見ることが難しい場合がありますので、あまりお勧めはいたしません。
④ 分かりにくい専門用語を解説します
先にお伝えした内容で、分かりにくい専門用語がでてきたので、少し解説します。
4.1 SSIDとは
SSIDとはWi-Fi(無線)ルータや、有料Wi-Fi、無料Wi-Fiなどの機器の識別名です。
同じ名前のものがいくつもあると、どれに接続してよいかわかりません。
そのため、機器を識別できるように名前を変えています。
また、メーカーによっては、SSIDとは言わず、アクセスポイントという場合もあります。
これも同じように、接続する機器の名前となります。
4.2 WEPキーとは
WEPキーとはSSIDと対になったパスワードです。
機器との通信を暗号化する規格にWEPという規格があります。
そのWEPという規格の通信を利用したSSIDに接続するためのパスワードとなります。
暗号化の規格には、ほかに「WPA」という規格もあります。
この規格の通信を利用したSSIDに接続するためのパスワードを「WPAキー」と言います。
暗号化の規格が違うだけで、パスワードであることには、相違ありません。
4.3 AOSSとは
AOSSは、バッファローが販売しているWi-Fi(無線)ルータへの接続を簡単に行える機能のことです。
この機能を利用することで、パスワードの入力を省略し、Wi-Fiに接続することができます。
バッファローのWi-Fi(無線)ルータには、この機能がほぼすべて搭載されていますので簡単にWi-Fiが出来ます。
4.4 らくらく無線スタートとは
らくらく無線スタートとは、NECが販売しているWi-Fi(無線)ルータへの接続を簡単に行える機能のことです。
バッファローと同様に、この機能を利用することで、パスワードの入力を省略し、Wi-Fiに接続することができます。
NECが販売している「Aterm」というWi-Fi(無線)ルータには、この機能が搭載されています。
「AOSS」と「らくらく無線スタート」は、提供しているメーカー毎の呼び名で、機能は同じです。
なお「AOSS」であれば「AOSS」に「らくらく無線スタート」であれば「らくらく無線スタート」に対応した機器でなければ、接続できませんので注意が必要です。
⑤トラブルが多い場合は、回線の乗り換えも検討しよう
Wi-Fiを利用する場合、接続する機器のWi-Fi名称である「SSID」と「パスワード」を必ず準備してから接続を行いましょう。
一度接続した場合は、次回以降パスワード等の入力は不要となりますが、万が一に備えメモ帳に保存するなど、SSIDやパスワードを忘れないようにする工夫をしていると安心ですね。
なお、パスワードなどが不明となった場合は、お客様サポートセンターへ問い合わせてみましょう。
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