最高速度に騙されない!WiMAXの通信速度の実測値を徹底解剖

WiMAX
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WiMAXはモバイルルーターを使ったインターネット通信サービスです、基地局とルーターの間の通信は電波を使って行います。

一方の光回線は、外部の電線から光ケーブルを宅内に取り入れて、光コンセントを作り有線で通信を行います。

無線・有線に関わらずどちらの通信会社でも、データ送受信の速度は最大速度として公表されます。

  • 主な光回線(有線):上下最大1Gbps
  • WiMAX(無線):下り最大440Mbps・220Mbps・110Mbps/上り最大30Mbps

WiMAXは、使用するルーターの機種や通信エリアによっても最大速度は異なります。

 

WiMAXを快適に利用するために、最大理論値と実際の通信速度の違いや、電波の特徴、プランごとの通信制限などを解説していいますので、ぜひ目を通してくださいね。

 

①WiMAXの通信速度はどれ位?

WiMAXの通信速度を計ってみると公表されている最大速度とは大きく異なります。

その理由と、実測値の計り方を紹介します。

 

1.1最大速度はあくまで理論値

Wimax2+の最大速度である下り最大440Mbpsというのは、あくまで理論上出る最大の速度という意味ですので、実際には電波状況やネットワークの混雑状況に左右され、そこまでの速度が出ることはあり得ません。

  • 下り最大:440Mbps
  • 上り最大:30Mbps

電波状況は建物の中なのか外なのか、基地局からどれくらい距離があるのかでも違います。

ネットワークの混雑状況とは、インターネットをする人がどれくらいなのかという事ですが、インターネット利用者が増える時間帯は20時~23時ごろは混雑して遅くなりがちです。

 

また、近くにWiMAXユーザーが多い場合もネットワークが混雑します。

人口が多いエリアはカバーできるようなアンテナ配置になっているので問題ないのですが、イベントなどで急に大勢の人が一定の場所に集まった場合などは、アンテナの通信容量を超えてしまい通信が遅くなる原因になります。

 

このように、利用環境、場所、時間帯等の様々な要因が必ずあるため、最大理論値(計算上算出された最大の通信速度)通りの速度が出ることはないのです。

 

1.2 WiMAXの実際の速度は?

WiMAXの実際の速度を計るには、ネット回線の通信速度が図れるサイト(スピードテストサイト)を利用します。

スピードテストサイトはたくさんあるので「スピードテスト」や「速度測定」などと検索してみましょう。

 

スピードテストのサイトで測った数値が、その時その場所のWiMAXの実質的な速度となります。

ツイッターには速度測定を行ったユーザーの投稿が多く見られるので、ご自分の実測値と比較して参考にしてみるのもいいでしょう。

 

【時間17:53/場所:神戸市/下り:22.59Mbps】

 

【時間20:44/場所:埼玉/下り:99.7Mbps】

 

【時間20:14、場所東京、下り129Mbps】

x.com

 

【時間7:19/場所:福岡博多駅/下り:40.86Mbps】

x.com

 

WiMAXの速度測定のクチコミからは、だいたい20Mbps以上は出ていることが分かりましたが、都内では100Mbps以上出ているという投稿もありました。

 

もちろん測定の時間や場所でも結果は違ってきますが、いずれにせよ20Mbps以上の速度であれば通常のインターネット使用環境としては問題のない数値です。

 

②快適なネット通信にはどのくらいの速度が必要?

通信速度は20Mbps以上出ていればたいてい快適に使えるとお伝えしましたが、実際に利用したいサービスごとに分けた場合に最低どれほどの速度が必要なのかを説明します。

 

2.1ウェブサイトの閲覧

ウェブサイトの閲覧には、5Mbpsほどあれば表示が遅いと感じることはないでしょう。

しかし画像が多いサイトを閲覧する際に5Mbpsを下回ると表示がもたつくことがあり、若干遅いと感じます。

 

逆に、ほとんど文字のみのページであれば500Kbps~1Mbps程度でも十分快適に閲覧が可能です。

 

2.2 YouTubeの鑑賞

YouTubeは視聴をする際に自分で画質の設定をする事ができます。

低い画質であれば速度が遅くても止まらずに再生ができますが、高い画質を選ぶと一定以上の速度が出ていないと再生が止まることがあります。

 

YouTubeの画質と必要な通信速度
低画質(360p) 500Kbps
中画質(480p) 1Mbps
高画質(720p) 2Mbps
超高画質(1080p) 4Mbps

 

2.3インスタグラムの鑑賞

インスタグラムは写真が多いSNSメディアなので、ある程度の速度が無いと表示されるのが遅く感じます。

ただ、画像がたくさんあるホームページ等と比べるとサイト自体が軽い作りになっているので、だいたい2Mbpsほどの速度があれば快適に楽しむことができるでしょう。

 

2.4 fulu・Netflix等

ネットで映画やドラマが視聴できるサービスには「fulu・NetFlix・ビデオパス・Amazonプライムビデオ」などがあります。

必要な通信速度はYouTubeとほとんど同じと考えて大丈夫ですが、下記表はfuluとNetflixが推奨している通信速度の目安です。

 

動画視聴サービスの推奨通信速度
fulu(SD画質) 3Mbps
fulu(HD画質) 6Mbps
Netflix(SD画質) 3Mbps
Netflix(HD画質) 5Mbps

 

高画質のHD画質で見る場合でも、だいたい5~6Mbpsもあれば快適に視聴できるのが分かります。

 

2.4 オンラインゲーム

オンラインゲームとひとことで言っても様々な種類があるので、WiMAXが適しているともいないとも断言はできませんが、通常のプレイに必要な通信速度は意外と少なく「1~2Mbps」あれば大丈夫です。

 

しかし、アクション系のゲームの中には、コントローラーなどの操作をコンマ単位の数秒で競う必要がある場合は、反応が悪いとゲームの勝ち負けに響くことがあります。

このようなゲームでは、通信速度のほかにping値というのが重要になりますが、速度測定サイトで上下の通信速度と同時にping値も表示されるので参考にしましょう。

 

ping値は低い方が有利な値です、対人系の格闘やFPSなどのオンラインゲームであれば「ping値は15ms以下が理想」ですが、ping値が50msほどでも大丈夫なゲームもあります。

 

③通信速度が遅くなる原因は?

通信速度が遅い場合は、通信制限がかかっている可能性があります。

WiMAXのプランによって制限がかかる条件と制限時の通信速度が異なるので、解説します。

 

3.1 ギガ放題と7GBプランの制限時の速度

WiMAXでは、月間で使えるデータ量が異なる2つのプランから自分の利用状況に合わせて選ぶことができます。

  • 7GBプラン(ライトプラン・通常プランなど複数の呼び名あり):月間7GBまで
  • ギガ放題プラン:月の利用データ制限はなし

利用データに制限がないギガ放題プランの方が、7GBプランより月に700円ほど料金が高く設定されています。

 

WiMAXのギガ放題プランには月のデータ使用量に制限はありませんが、3日で10GBのデータを使用すると翌日18時から翌々日2時ごろまで概ね1Mbpsに速度制限されます。

 

3日で10GBを超えるデータ通信量とはかなりの量ですので、普通に動画を視聴したりオンラインゲームをする程度では超える数値ではありません。

どのような使用方法では「3日で10GB」を超える可能性があるのかというと、ゲームソフトや超高画質動画を多くダウンロードするような場合です。

  • PS4のゲームソフトをインターネットでダウンロード:1回で10GBを超える事もあり
  • Amazonのプライムビデオで4K画質を視聴:1時間で5~6GB消費される

もし速度制限がかかったとしても8時間で制限は解徐されますし、速度は1Mbps出ていれば問題なくネット通信ができるのでかなり緩い制限と言えます。

しかし7GBプランで制限がかかった場合は「128Kbps」の超低速通信がその月の末まで続き、ほとんどの事ができなくなります。

 

3.3 au 4G LTEモード時の制限速度

WiMAXは初期の出荷状態では「WiMAX2+」の電波だけを使う「ハイスピードモード」になっています。

端末の設定で「ハイスピードプラスエリアモード」を選ぶと「Wimax2+」と同時に「au 4G LTE」を使った通信に切り替えることができます。

 

ハイスピードプラスエリアモードは通常の「WiMAX2+」とauスマホと同じ「4G LTE」を使って通信ができるモードですが、「ハイスピードモード」よりも一回り対応エリアが広く、電波の周波数帯が800MHzと低い(低周波数帯に属する)ため建物内でも届きやすいという性質を持っています。

 

そのため、通常モードの「ハイスピードエリアモード」では通信不可の場合などに、一時的に「ハイスピードプラスエリアモード」へ切り替えて使用するのが有効です。

ハイスピードプラスエリアモードは、3年契約又はauスマートmine適用時以外は月にオプション代として1,000円がかかるので注意が必要ですが、もう一点使い方にも注意が必要です。

 

それは、ハイスピードプラスエリアモードの「au 4G LTE」で通信をした場合は、ギガ放題の契約でも月間7GBを超えると月末まで128Kbpsに速度制限がかかるからです。

128Kbpsに制限がかかってしまったら、通常の「ハイスピードエリアモード」に戻しても、月が変わるまでは128Kbpsのままとなり追加でデータを購入することもできません。

 

そのため「ハイスピードプラスエリアモード」は、通常の「ハイスピードエリアモード」で使えない場合の緊急措置として、短時間使用するにとどめておく必要があります。

 

3.3通信速度が遅くなるその他の理由

WiMAXの通信速度が遅い原因の一つは、ネットを利用する時間帯です。

ネットワークが混雑する20時~23時の間は、どのネット回線でも利用者が増え通信速度が下がるのでWiMAXの場合も仕方がないでしょう。

 

また、WiMAXのサービス提供エリア内であってもギリギリの場所の場合は、通信速度が遅かったり安定性に欠ける場合があるので、そういった地域ではその他のネット回線の方がおすすめです。

 

④速度が遅くなった時の対処法

速度が遅い、または繋がりにくいと感じたら以下の対処方法を試してみてください。

 

4.1ルーターの置き場所の工夫

WiMAX2+の電波は障害物を通しにくい性質があるので、建物内や地下では繋がりにくくなります。

 

家の中などで、端末の置き場所を工夫すれば改善する可能性があります。

壁が厚い家の場合は、電波はガラスを透過しやすいので窓の近くに置いてみましょう。

 

4.2 Wi-Fiの周波数帯を変更

WiMAXは、基地局からの電波をルーターと呼ばれる端末がキャッチして、ルーターと接続したいスマホやパソコンなどとはWi-Fiで繋げます。

 

Wi-Fiの周波数帯は「2.4GHzと5GHz」がありますが、5GHzは屋外で使うと電波法違反になるので、初期状態では2.4GHzに設定されています。

しかし通信速度は5GHzのほうが速いので自宅で使用しているのであれば、Wi-Fiの周波数帯を5GHzに変更してみるといいでしょう。

 

4.3バッテリーセーブ機能が働いていないか

WiMAXのルーターは充電式なので外出時などに充電が切れそうな時は、バッテリーセーブモードやエコモードなどに切り替えてバッテリー消費を抑えることができる機能が付いています。

 

ルーターのMAXの通信速度を出すにはハイパフォーマンスモードにする必要があり、これにすると電池消費が激しくなりますが、通信速度が遅いと感じたときには切り替えると変化があるかもしれません。

 

4.4ハイスピードプラスエリアモードにする

ハイスピードプラスエリアモードは、au 4G LTEの電波を使います。

デフォルトではハイスピードモードでWiMAX2+の電波だけ使う状態になっていますが、電波状況が悪い場所にいるときはハイスピードプラスエリアモードにしてみましょう。

 

先ほど説明した通り、ハイスピードプラスエリアモードでは月間のデータ使用量が上限7GBまでという決まりがあるので、使いすぎはよくありませんが繋がりの悪い場所で一時的に切り替える分には大変有効です。

 

⑤WiMAXの通信速度まとめ

WiMAXに限らず各ネット回線が発表をしている最高速度は、なぜ実測値とは異なるのかという理由が分かっていただけたでしょうか?

 

インターネット上にあるほとんどのサービスは「10~20Mbps」も出ていれば問題なく利用できます。

 

WiMAXを検討中の方は、各プロバイダで行っているキャンペーンを比較し、よりお得なところで契約する事をおすすめします。

以下の記事で各WiMAXキャンペーンを紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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