ホームルーターとは、一般的には家(ホーム)に置いてネット接続を行うルーターのことを指します。
ルーターとは固定光回線の終端装置と接続しWi-Fiを飛ばす機器の事や、複数の端末をつなげるルーター機能のみの機器も指す言葉ですが、この記事ではWiMAXなどの通信事業者と契約をし、ホームルーター機器のみでネットが利用できるサービスとして紹介しています。
ホームルーターの特徴をわかりやすく解説し、あなたにぴったりの回線で契約ができるようにお手伝いします。
この記事の目次
①ホームルーターとは?
WiMAXと言えば、場所を問わず家の外でも使える小型のモバイルルーターが頭に浮かぶ方が多いですよね。
しかし、WiMAXには家の中でのみ使用な「ホームルーター」も取り扱っています。
モバイルルーターにはバッテリーが内蔵されているので充電をすることで場所を問えわず利用できますが、ホームルーターはバッテリーが内蔵されていないため、常に電気コンセントに繋いでおく必要があります。
モバイルルーターでもホームルーターでも数値上の通信速度は同じですが、ホームルーターのほうが電波を強くキャッチしやすい構造であるため、通信速度が速い傾向があります。
モバイルルーターとホームルーターには細かいスペック上の違いが何点かあり、ホームルーターは自宅用として適した仕様になっています。
- 同時接続台数が多い
- LANポートがついている
また自宅のみでインターネットをする場合は光回線を選ぶケースが最も多いですが、WiMAXのホームルーターと光回線にはそれぞれ一長一短あるので、両方をよく比べ自分に合った回線を選ぶと良いでしょう。
モバイルルータ・ホームルーター・光回線の比較表 | |
モバイルルーター(WiMAX) | ・家でも外でも使える
・電波感度がイマイチ ・LANポートなし(有線接続不可能) |
モバイルルーター(WiMAX)+クレードル※ | ・家でも外でも使える
・拡張アンテナ付だと電波感度がいい ・LANポート1つ |
ホームルーター(WiMAX) | ・外では使えない
・モバイルルーターより電波感度がいい ・LANポート2つ ・液晶画面なし |
光回線 | ・工事が必要
・申込みから開通まで1カ月以上かかる ・無線LANルーターは別途用意が必要 ・移転や撤去時にも費用がかかる ・通信速度が早く安定性が高い ・速度制限がない |
※クレードルとは、有線LANポートのついた充電台のこと
光回線は自宅に光ファイバーを引き込む工事が必要なので、時間やお金がかかるのが難点です。
その点、ホームルーターは電源コンセントに繋ぐだけで電波をキャッチしてすぐに使用開始できるので、初期費用や開通までの時間がほとんどかからない点で選ばれています。
②ホームルーターのメリット
ホームルーターは屋内で快適に使える仕様になっているので、自宅でのみインターネットをする際はポータブルルーターよりホームルーターのほうがメリットが多くあります。
2.1ホームルーターメリット① 電波の繋がりやすさ
モバイルルーターと比較した場合のホームルーターの最大のメリットは「繋がりやすさ」です。
ホームルーターは電源コンセントから電源を供給しているので、バッテリーで動くモバイルルーターよりも高出力で電波を飛ばすことができます、また本体の形状的にも自宅使いに適した設計になっています。
モバイルルーターはカバンやポケットに入れて繋ぎたい端末の近くで使う事が多いため、モバイルルーターと端末で行われるWi-Fiの飛距離はそれほど必要ではありませんが、ホームルーターは家全体をカバーする必要があるためWi-Fi電波の飛距離を長くする必要があります。
ルーターからWi-Fiの届く距離 |
|
モバイルルーター(バッテリー駆動) | 10m~15m |
モバイルルーター(ACアダプタ接続) | 20m~25m |
ホームルーター | 50m~60m |
ホームルーターは高性能のアンテナが装備されているので、基地局との電波の送受信も優れています。
そのため、モバイルルーターよりも通信が途切れたりすることは少ないでしょう。
2.2ホームルーターメリット②同時接続台数が多い
Wi-Fiを同時に接続できる端末の台数が、モバイルルーターより多いのもホームルーターのメリットの一つです。
自宅にはパソコンやスマホ、タブレット、その他IoT家電など様々なインターネットに繋がる製品があり、家族数人で使うような場合も同時に接続できる台数の多さは重要です。
モバイルルーターとホームルーターの同時接続可能台数 | |
モバイルルーター(WX05) | 10台 |
ホームルーター(HOME 01) | 22台(有線2台、Wi-Fi20台) |
2.3ホームルーターのメリット③手軽さ
光回線とホームルーターを比較した場合のメリットは手軽さです。
光回線は申込みをしてから開通工事まで1カ月以上はかかるのが普通です、また工事日には1時間程度の立会いが必要となり、引っ越しなどがあれば再度工事をしなければなりません。
光回線の場合は2万円前後の工事費がかかってしまいますが、WiMAXは工事不要なので工事費は不要です。
また、WiMAXは端末が届いたらすぐに使用できるようになるため、申し込みから2~3日ほどで使えるのも魅力の一つです。
光回線でWi-Fi通信をする際に、契約先によってはWi-Fiの無線LANルーターと光回線の本体の端末が別の場合があり、レンタルや購入が必要なケースがあります。
WiMAXのホームルーターならば、それだけで回線とWi-Fiの役割があるので、機器が一台ですみ見た目もスッキリきれいです。
ホームルーターのメリット | |
モバイルルーターと比較 | 光回線と比較 |
・繋がりやすい
・同時接続台数が多い ・有線接続もできる(LANポート2つ) |
・工事が不要
・配線がシンプル ・開通スピードが早い |
③ホームルーターのデメリット
モバイルルーターならば家でも外出先でも場所を問いませんが、ホームルーターは外では使えないので、外でネットをしたい方にはホームルーターは適していません。
また、光回線と比較した場合のホームルーターのデメリットは「速度制限」があることです。
ホームルーターとポータブルルーターは使用端末は違いますがWiMAXなので、プランごとの使用制限は同じです。
- ギガ放題プラン:3日で10GBを超えた場合、翌日18時~翌々日2時まで概ね1Mbpsに制限される
- ライトプラン:月間使用データ量が7GBを超えると月末まで128KBに制限される
光回線は最初に工事などがあるため手間ががかかりますが、開通後は通信速度が早く安定していて利用できるデータ量に制限はありません。
WiMAXのギガ放題の制限である1日で10GBは、通常利用ではなかなか超えない値ですが、映画やゲームソフトなどのダウンロードを多くする人は限度を超えるケースがあるので、このようなヘビーユーザーであれば、ホームルーターではなく光回線がおすすめです。
ホームルーターのデメリット | |
モバイルルーターと比較 | 光回線と比較 |
・外に持ち運びできない
・液晶画面で操作ができない |
・速度制限がある
・通信速度、安定性に欠ける |
モバイルルーターはホームルーターに比べ電波が弱いので繋がるか心配する方は多いですが、クレードルという充電台にモバイルルーターを設置することで、クレードルに搭載の拡張アンテナで電波の送受信感度を上げることができるので、たまにでも外で使いたいという人は「モバイルルーターとクレードルのセット使い」がベストな選択しでしょう。
④ホームルーターおすすめの人・おすすめでない人
ホームルーターのメリット・デメリットを考慮したうえで、ホームルーターをおすすめできる人は次のような方です。
【ホームルーターをおすすめできる人】
- 工事をしないで使いたい
- すぐにインターネットがしたい
- 外でネットを全く使わない
- 家族2人以上で使う
- 引っ越しが多い
反対にこのような使い方の人にはおすすめできません。
【ホームルーターをおすすめできない人】
- 外でネットをする(モバイルルーターがおすすめ)
- ゲームソフトのダウンロード、アップデートが多い(光回線がおすすめ)
- 1人暮らしで部屋数が少ない(モバイルルーターで十分)
ホームルーターとモバイルルーターは、手軽にインターネットが始められるという点では共通していますが、外で使えるのはモバイルルーターだけです。
家の中でしか使わず、ダウンロードなどで大容量のデータ通信を行うヘビーユーザーであれば、ホームルーターよりも光回線をおすすめします。
⑤WiMAXホームルーターの機能紹介
WiMAXで選べるホームルーターは現在「Speed Wi-Fi HOME L01s」と最新機種の「WiMAX HOME 01」から選べますが、新しい機種の方が性能がアップしているので、「WiMAX HOME 01」を選んで正解です。
■WiMAX HOME 01
WiMAX HOME 01のスペック一覧 | |
製品名 | WiMAX HOME 01 |
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 |
対応ネットワーク | WiMAX 2+
au 4G LTE |
通信速度(Wimax2+) | 下り最大:440Mbps
上り最大:30Mbps |
同時接続台数 | 最大22台(LANポート:2台、2.4GHz:10台、5GHz:10台) |
機能 | ビームフォーミング
WiMAXハイパワー NEC WiMAX2+Tool(スマホアプリ) |
ビームフォーミングでWi-Fiの繋がりやすさが強化され、WiMAXハイパワーでWiMAX2+基地局間との繋がりやすさが強化されています。
また、スマホアプリの「NEC WiMAX2+Tool」を使うと、ルーターの状態を把握したり、通信モードの切り替えが簡単にできるのでダウンロードおくと良いでしょう。
これは、液晶画面がないホームルーターならではのツールなのでとても便利です。
⑥WiMAXホームルーターで快適インターネット
WiMAXのホームルーターはモバイルルーターに比べて電波が強いので繋がりやすく通信速度も速いので自宅でのインターネットに最適です。
ただ外で使えない点が最大のデメリットです、外でも使う可能性がある方はモバイルルーターを選びましょう。
光回線と違い工事が不要で届いたらコンセントに繋ぐだけですぐにインターネットが使えるので、ホームルーターは最近とても人気があります。
お得なプロバイダでWiMAXのホームルーターを契約できるように、以下の比較記事であなたにぴったりのキャンペーンを行っている契約先を見つけてくださいね。